CCC-001 反魂水晶
- 知名度
- 30
- 形状
- 無色透明な水晶のついた首飾り
- カテゴリ
- 装飾品：首
- 製作時期
- 不明
- 概要
- 死亡した者の魂を封じ込め、別の肉体へと移乗させることができる「転生拒否」の水晶
- 効果
-
Cursed Class：Gift
効果は大部分が解明されており、扱い方が明確。
正しく制御している（あるいは収容し使用しない）限りはリスクの低い物。
このアイテムを装備したまま死亡した者は、魂が輪廻の輪に還らずにこの水晶の中に封じ込められます。
以後、このアイテムは以下の効果を持ちます。
・魂あるいは疑似魂の入っていない、空の人族の肉体（あるいは遺体）にこのアイテムを装備させると、装備中は水晶を通じて中の魂と肉体がリンクし、身体は生命活動を再開し操作が可能になります。
（すでに魂・疑似魂が入っている身体がこれを装備しても何の効果もありません）
装備状態を外せばまた肉体（あるいは遺体）は空の状態に戻ります。
一度この水晶の中に魂が封じ込められると、中の魂を外に出したり他の魂と入れ替えることはできません。
由来・逸話
アイテム番号：CCC-001
識別名 ：反魂水晶
Cursed Class：Gift
【説明】
CCC-001は無色透明な未知の鉱石がついた首飾りです。
鉱石はその見た目から便宜上「水晶」と呼称・記述します。
魔動機文明時代の当時、とある遺跡展にて購入可能な出土品として一般販売されていたものを購入した人物が死亡し条件を満たしたことで、このアイテムが奈落による変異を受けていたことが明らかになりました。
CCC-001を身に着けたまま死亡した場合、魂が輪廻の輪に還らずこの魂の中に封じ込められます。
その状態のCCC-001を、人族の肉体あるいは遺体に身に着けさせると、水晶の中に封じ込められていた魂の器として生命活動を開始あるいは再開します。
この時、魂に穢れの増加は観測されませんでした。
器となる身体は他の魂あるいは疑似魂が入っていない、空の状態のものでなければなりません。
人族のものである必要があるのか、あるいは封じ込められた魂と同じ種族である必要があるのかは不明です（理由は【実験記録１～５】を参照）。
CCC-001を身に着け中に封じ込められた魂の器となった身体をCCC-001-aと定義します。
CCC-001-aはCCC-001を生前に身に着けていた魂を器とし、その記憶や人格を完全な形で継承し活動します。
生命活動も開始あるいは再開されるため、栄養補給の必要や生理現象も生じるようになります。
知識・記憶・人格はCCC-001の中に封じ込められた魂のそれを引き継ぎぐ一方で、身体的な性能は器のものがそのまま維持されます。
CCC-001-aがCCC-001を取り外した、あるいは身に着けたまま外傷などの要因で生命活動の維持が不可能になった（これは一般的な生者の「死亡」と同義です）場合、CCC-001-aは通常の肉体あるいは遺体に戻ります。
このあと、CCC-001を再び人族の肉体あるいは遺体に身に着けさせると、その身体は新たなCCC-001-aとなります。
【実験記録１】
実験内容：CCC-001本体の水晶の解呪
実験者 ：トレーシー博士
結果 ：失敗
「パーフェクト・キャンセレーション」などの魔法解除も含めた解呪手段を試みましたが、いずれの結果も失敗しました。
【実験記録２】
実験内容：CCC-001本体の水晶の破壊
実験者 ：トレーシー博士
結果 ：失敗
CCC-001は現状いかなる物理的・魔法的手段を以ても破壊できないと断定しました。
【実験記録３】
実験内容：CCC-001本体の水晶に封じ込められた魂の引き離し
実験者 ：トレーシー博士
結果 ：失敗
「リーンカーネイション」などの人為的な転生手段を試みましたが、いずれも失敗しました。
この実験の結果を以て、トレーシー博士はこのアイテムに「反魂水晶（アンカーネイション）」という識別名を与えました。
【実験記録４】
実験内容：CCC-001本体の水晶に封じ込められた魂を別の魂と入れ替え
実験者 ：トレーシー博士
結果 ：失敗
CCC-001を生者に身に着けて生活させ死亡するまでの経過観察など、複数の方法を試みましたがいずれも失敗に終わりました。
【実験記録５】
実験内容：CCC-001の変異効果の変更・解除
実験者 ：トレーシー博士
結果 ：継続中
現状のCCC機関の知識・技術による変異効果の変更・解除は全て失敗しています。
変異の変更・解除に関する新たな知見が得られるたびに、トレーシー博士はこの実験を継続しています。
【補遺】
わたしは人として人らしく終わりたいんだ。
それは、わがままなことじゃないと信じてる。
－少女の手記より－