CCC機関内部で使われている、奈落による呪いの深度やその危険性を主軸に評価されるアイテム分類。
クラス分けは現在の研究内容を元にした暫定的なものであり、変動する場合がある。
基本的には【変異による影響の危険度】を軸に「Gift（ギフト）」「Dirty（ダーティ）」「Malice（マリス）」の３段階に分けられるが、一部の例外的アイテムには特殊クラスが割り当てられる場合がある。

◆基本３クラス
・Gift（ギフト）
奈落からの贈り物。
大部分が解明されたために扱い方が明確であり、正しく制御している（あるいは収容し使用しない）限りはリスクをほとんど懸念する事なく利用する事が可能な物。
あくまでも「使い方を心得て、正しく制御すれば安全」な事が条件であり、誤った使用方法をした場合のリスクについては評価対象外のためとんでもない代物がGiftクラスになっている場合もある。

・Dirty（ダーティ）
奈落に穢された物。
限定的な制御はできるものの不確定要素が多い物品。
あるいは発見されたばかりなどで、これから研究されるモノに対して暫定的に割り当てられるクラスであり非常に多くのアイテムが該当する。
一般的に「アビス強化」と呼ばれる武具加工の手法も、機関内ではこのクラスに分類される。

・Malice（マリス）
奈落からの悪意。
アイテムについての研究がほとんど進んでいない、あるいは判明してる範囲ですでに人為的な制御が不可能だと判断された物。
放置していても危険なものもあるため、研究と一緒に封じ込めなどの対策も常時必要になってしまうものが多い。
当然使用は厳禁なものが大多数を占めている。


◆特殊クラス
・Vanish（バニッシュ）
変異が消失した物品。
一度変異し、その後何らかの原因により変異の影響が消え正常な物品にもどった物。
そのアイテム自体は既に変異を帯びたものでは無いが「変異の解除」の研究のために記録対象になっている。

・Adjust（アジャスト）
改造された変異物品。
奈落の影響を受けている物品に対して、魔術的もしくは技術的な改造を加えその性質を利用しているもの。
人為的な調整を施せるほどに性質が解明されているアイテムが多いため、利用する場合の安全度はこのクラスが1番高いかもしれない。
機関が行っている実験プロジェクト「人為奈落（イミテイト＝アビス）」もここに分類される。

・Ruin（ルイン）
奈落のもたらす破滅。
制御不可、かつ大規模な損害をもたらす物。
当然調査が進んでいるものは殆ど無く、数少ない研究結果も変異の原理解明より無力化・封じ込めが目的で行われている事が多い。