【ラヴエル聖霊法術】
(ケルディオン大陸ミッドガルド地方)- 入門条件
- 50名誉点、コンジャラー技能、プリースト技能
このきわめて特殊な流派を生み出したのは、ケルディオン大陸の魔法文明時代のヴァルキリーです。
元々は、魔法文明時代のライフォス神官の家系に生まれたヴァルキリーのフォーリン・ラヴエルですが、ナイトメアの魔法王を愛していましたが、戦争の最中にアンデッドと魔神によって殺されたナイトメアの魔法王の死をきっかけに、ラヴエルは死を恐れるようになり、サキュバスの寿命を奪う能力を自分のものにできないか研究をしました。
最初は<穢れの酒>による効果で手に入れることを考えましたが、<穢れの酒>は限りがある上に、彼女が欲しいとする能力を的確に得られない可能性があり、何よりもライフォス神官の家系の彼女が、“穢れ”を得ることはリスクが高すぎると考え、元来持っている神聖魔法の治癒の力と、最愛のナイトメアから教わった操霊魔法を合わせることを思いつき、神聖魔法と操霊魔法の融合を目指しました。従来ならばほとんど交わることのないこの2つの魔法系統を巧みに束ね、ラヴエルの執念もあってか、確実に治癒する魔法で、多くの人々から彼女を慕うようになりました。
しかし、その魔法の実験で、多くの蛮族と人族の犯罪者を実験台にしていたことは、とある魔法王の側近である密偵によって明るみになり、それを知った魔法王は、ラヴエルを討伐しようとしますが、ラヴエルと彼女を慕う者たちによる戦いが始まった。
彼女が開発した魔法術は、魔法王が使役しているアンデッドと魔神を倒し、長時間戦っても魔力切れが起きないほどの持久戦が得意でしたが、密偵の隙を突かれラヴエルは倒れました。
この魔法術は、ラヴエルが途絶えるものと誰もが思っていましたが、寿命への執念と目的を達成するための行為から不死神メティシエによって神格を授かったことで、“永遠の天使”フォーリンという小神になったことで、途絶えることなく伝わっています。その理由として、ラヴエルに慕う者たち、特にナイトメアの子供を持つ母親からは命の恩人として感謝されているからです。
【ラヴエル聖霊法術】に入門するには、50名誉点の他に、コンジャラー技能とプリースト技能をともに少なくとも1レベルずつ習得している必要があります。フォーリンの神官だけではなく、第一の剣の神や第三の剣の神を信仰している神官も歓迎して入門できます。ただし、フォーリン以外の第二の剣の神を信仰している者は入門できません。
流派装備
秘伝魔法
この流派は一般的な形での秘伝は持っていません。代わりに、この流派に入門した者のみに教えられる独自の魔法を持っています。
これらは、すべて操霊魔法です。コンジャラー技能をしかるレベルで習得したキャラクターは、名誉点を支払うことで、これらの魔法を習得できます。各魔法の獲得に必要な名誉点は名称の後ろに括弧書きで付記されています。
以下の操霊魔法が流派秘伝魔法になります。
- 2
- 【ヒールライト】
- 必要名誉点
- 20
- 消費
- MP5
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 必中
- 属性
- ―
- 概要
- 対象の傷を威力6×プリースト技能レベルで癒す、対象を増やすごとに魔力-1
- 効果
聖なる癒しの光に包まれて傷を癒します。
対象のHPを「威力6×プリースト技能レベル+魔力」点、回復します。この魔法は、分類が「魔法生物」「魔動機」であるキャラクターにはいっさい効果を与えることはできません。また、「アンデッド」であるキャラクターは回復させることなく、逆に「威力6×プリースト技能レベル+魔力」点の魔法ダメージを与えます。
この魔法はクリティカルしません。また、《魔法拡大/数》で対象を増やしても消費MPは増加しませんが、対象が1体増えるごとに魔力に-1のペナルティ修正を受けます。- 詠唱
「操、第二階位の快。光、治癒――光快」
ザス・ゼガ・ロ・オン。シャイ・イーア――シャイメディカ- 由来・逸話など
この魔法は、【ラヴエル聖霊法術】の流派秘伝魔法です。ラヴエルが最初に作り出した魔法で、【キュア・ウーンズ】と【アースヒール】をベースに必ず魔法を発動できるようにしたものです。しかし、魔力を損なう欠点がありましたが、熟練すればするほど回復量が増大するので、ラヴエルは目的のための第一歩として、この魔法を成功したものとしました。
- 3
- 【ティンクルレイン】
- 必要名誉点
- 20
- 消費
- MP4
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 必中
- 属性
- ―
- 概要
- 対象が受けている毒を消滅させる、プリースト技能レベルに応じて効果が強化されます
- 効果
聖なる光の粒が降り注ぎ、身体の異常を治します。
対象がうけている毒属性の効果を消滅させます。達成値の比べ合いは必要ありません。すでに適用されたダメージを癒すことはできません。
また、術者のプリースト技能レベルに応じて、効果が強化します。5レベルで、対象が受けている病気属性の効果を消滅させます。7レベルで、呪い属性で、対象に悪影響を与えている効果を解除し、石化した対象を元の状態に戻します。- 詠唱
「操、第三階位の快。輝き、治癒――変化」
ザス・ザルド・ロ・オン。テルア・イーア――フォーシェイフ- 由来・逸話など
この魔法は、【ラヴエル聖霊法術】の流派秘伝魔法です。ラヴエルが二番目に作り出した魔法で、【キュア・ポイズン】などの神聖魔法を【レイジング・アース】のように必ず発動させるかの如く、達成値の比べ合いが不必要になるようにしたものです。しかし、最初の段階では毒の治療ぐらいしかできませんが、熟練すればするほど治せるものが増えるので、ラヴエルは【ヒールライト】と同様に、この魔法を成功したものとしました。
- △【セイントセイバー】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- MP4
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(20m)/
起点指定
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 属性
- ―
- 概要
- 攻撃を純エネルギー属性にし、ダメージ+2、アンデッド、魔神に対して武器の命中力判定+1,物理ダメージ+2
- 効果
対象の武器が聖なる光りに包まれるようになります。
対象が近接攻撃、遠隔攻撃を行うとき、その攻撃で使う武器を純エネルギー属性の魔法の武器として扱い、それが発生させる物理ダメージを+2点します。さらに「分類:アンデッド」または「分類:魔神」であるキャラクターに対して行うとき、命中力判定に+1のボーナス修正を与え、それが発生させる物理ダメージを+2(合計+4)点します。- 詠唱
「操、第四階位の付。閃光、増強――輝撃」
ザス・フォルス・フ・ルド。シャイア・バルスト――ハイテルア- 由来・逸話など
この魔法は、【ラヴエル聖霊法術】の流派秘伝魔法です。ラヴエルが三番目に作り出した魔法で、【セイクリッド・ウェポン】と【ファイア・ウェポン】を組み合わせて、武器に光を与えることで、ラヴエルが愛した人を殺したアンデッドと魔神を倒すために作り出した魔法。
- 7
- 【リバイブ】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- MP10
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬/
1日
- 抵抗
- 必中
- 属性
- ―
- 概要
- 対象の気絶状態から覚醒させ回復する
- 効果
倒れた者に光を包み込むことで、復活させる。
気絶状態にあるキャラクターを覚醒させます。そのときに対象のHPが0以下であった場合、「魔力×5」点にまで回復させます。状態の異常が魔法や特殊能力によってもたらされている場合には、達成値の比べあいの必要がありません。
この魔法によって覚醒したキャラクターは、直後から行動が可能です。転倒状態にあった場合など、そのままの体勢で覚醒することは留意してください。
また、気絶状態ではない対象にこの魔法を行使した場合、対象のHPが0以下になった瞬間に、「魔力×5」点にまで回復させ、この魔法の効果は消滅します。
この魔法の行使を10分した場合、効果時間が1日となり、対象はリバイブ状態にさせます。リバイブ状態となった対象が、生死判定を行うとき、生死判定を6ゾロ(自動成功)にさせて、対象のHPを即座に「魔力×5」点にまで回復させます。- 詠唱
「操、第七階位の魂。生命、霊魂、再生――復活」
ザス・セヴティ・ユ・ヤム。ラーファト・ソウル・ラーファト――アルスメアティオ- 由来・逸話など
この魔法は、【ラヴエル聖霊法術】の流派秘伝魔法です。ラヴエルが四番目に作り出した魔法で、【アウェンク】と【リザレクション】と自身の種族特徴である[戦乙女の祝福]を組み合わせて、自身や相手を死なせないようした。この魔法で、多くの人たちを救い、とくに帝王切開が存在していなかった魔法文明時代で、ナイトメアを出産することは命がけだったので、この魔法の重要性が高いのは疑いようがない。最も彼女自身、かつて愛した人に使いたかった魔法と語っている。
- 9
- 【セイントビーム】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP12
- 対象
- 1エリア(半径6m)/
20
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 半減
- 属性
- 純エネルギー
- 概要
- プリースト技能レベル×威力5ダメージ、アンデッドと魔神には必中
- 効果
対象を天から降り注ぐ聖なる光条で貫き、「威力5×プリースト技能レベル+魔力」点の魔法ダメージを与えます。対象が「分類:アンデッド」または「分類:魔神」の場合、「抵抗:必中」になります。
- 詠唱
「操、第八階位の攻。閃光、熱線、滅殺――光破」
ザス・オルダ・ル・バン。シャイア・ヒーティス・スロウダル――ヴォルアニムス- 由来・逸話など
この魔法は、【ラヴエル聖霊法術】の流派秘伝魔法です。ラヴエルが五番目に作り出した魔法で、【ホーリー・ライト】と【クリメイション】を組み合わせて、憎っくきアンデッドと魔神を葬るために開発されたもの。
- 12
- 【ホーリーイメージ】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP20
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 1日
- 抵抗
- 必中
- 属性
- ―
- 概要
- 天使に変身する
- 効果
術者は「分類:神族」の術者自身が想像する天使に姿を変え、術者自身は技能や戦闘特技、種族特徴は、効果時間中はすべて失われます。術者が装備していた武器や防具、装飾品も一時的に失われ、その効果を受けることはできません。携行しているアイテムは、「用法」が定義されていないものに限り、使用可能です。また、天使化の効果時間を過ぎるか、天使化した術者のHPが0以下になると、天使化が解除されます。そのとき、術者のHPとMPは完全に回復したものとします。
この魔法は行使に10分間が必要とします。また、この魔法は1日に1回しか行使することはできません。
天使に変身した術者は、ホーリーイメージという魔物のデータで行動します。- 詠唱
「操、第十三階位の魂。肉体、変化、輝き、飛翔、――天使」
ザス・ザルツェン・ユ・ヤム。コルプス・フォーシェイフ・テルア・アルゼンフレスト――セラフィアンジュラ- 由来・逸話など
この魔法は、【ラヴエル聖霊法術】の流派秘伝魔法です。ラヴエルが最後に作り出した魔法で、【レイス・フォーム】をベースに作られた魔法だが、真語魔法の【ビカム・ドラゴン】に似た魔法です。
ラヴエルが、長寿蛮族のドレイクと神族のアストレイドの身体を研究し、天使化を行えば死ぬことはないと結論付け、天使になる魔法を開発した。ラヴエルがこの魔法を使ったことから“永遠の天使”と呼ばれるようになった。