＞＞御霊 解は異世界に転生した！＜＜

殺人鬼のいる館から脱出を図ろうとしたが、推理ミスして殺人鬼に殺されてしまった御霊 解もといミタマ！
次はあんなミスして殺されないようにしようと心に誓い、共に奔走した黒瀬 陸と共に転生を果たした。

新しい人生に最初は戸惑いはしたものの、前より強靭になった肉体に本人は満足してる模様。
ただ、ケモ耳と尻尾の手入れは少々面倒くさい。

なんやかんやでクロセと共に冒険者となり日々を過ごしている。

ある日、彼は予知夢を見る。
且つて同じ館に閉じ込められた助河 右京が冒険者ギルドにいる夢だった。
まさかと思いつつ冒険者ギルドに立ち寄れば、助河 右京もといウキョウも転生していたことを知る。
こうしてウキョウと出会った時、ミタマは無性にジャバミの作ったラーメンが食べたくなった。
彼も転生しているのだろうか？と、彼との再会を求めて冒険に向かうのだった。

黒瀬 陸はこの世界でクロセという名だが、ミタマは「リク」と呼んでいる。
召異の刺青もクロセと同じ背中に刻んでいる。

普段羽織っている服のファーで隠れているが、何故か左首筋に歯形が残っている。
怪我について訊ねると本人は笑って誤魔化してしまう。
そのやり取りが発生すると、近くにいるクロセが何故か口角を上げている。

クロセ

恋人

マキト

友人

アキラ

友人

ウキョウ

友人

ひょんなことからクロセとガチバトルをした結果、持久戦に持ち込まれて敗北した。
その後気絶してしまい、クロセに抱えられて退場することになったため不貞腐れている。
次は絶対勝ってやると意気込んでいる。

唐突にクロセに呼び出され、ご飯をおごってくれると思って向かったところで「信念のリング」をもらう。
しかしその意図を理解できず、最初はこんな高価なものをどうして？　と首を傾げた上に「いきなりどうしたんだよ？」とクロセに訊ねてしまう始末。
見かねたクロセが「何なら指輪を嵌めてあげましょうか？」と再度訊ねるが、鈍感なミタマは「いや、自分で付けられるし……」とたじろいでしまう。
結果、クロセに呆れた目で見られてしまった。
ただ、クロセの台詞を反芻してようやく理解したミタマは「普通こういうところで渡すか……！？」と少々不服そうに、大体恥ずかしそうに指輪を左薬指に身に付けた。
してやられた感じが否めないミタマは、次の依頼を受けた時にお金をかき集めてお返しの品を渡す予定。

※「胃の中の蛙亭」で渡された＝人前で渡されたので羞恥心が勝った様子。

指輪をお返しするからと意気揚々とクロセに宣言したミタマだったが、「その指輪に気持ちが込められているのですか？」と訊ねられた際、咄嗟に言葉を返すことができなかった。
端から否定されたような気分になったと同時に、クロセの言うとおりかもしれないと納得したからだ。

クロセが求めている答えを、まだ自分の中に出せていない気がする。だが、どう答えればいいのかわからない。
ここで答えを誤れば、あの館で殺人鬼に殺されたように、取り返しのつかないことになってしまう気がする。
これ以上クロセに失望されたくないミタマは必死に考えるが、クロセが喜びそうな言葉が出てこない。
そのうちに、ミタマはクロセの言葉を思い出しては心が苦しくなり、涙が溢れてくるようになってしまう。

この調子では、碌に冒険に行くこともできない。
気持ちの整理がまだできないミタマはクロセを避け、ギルドへ顔を出さなくなってしまった。

決心を固めていたミタマだったが、アウラからのカウンセリングを受け、より己の考えを固めることができて悩みから吹っ切れることができた。
報酬と受け取るや否や、「信念のリング」を買ってクロセの元に現れる。
「お前と同じ気持ちだから、俺は同じ物を返すな」
人通りの少ない場所まで移動したミタマは、そう言ってクロセの左手薬指に指輪を嵌めた。
その時、クロセの左手首に巻かれた包帯の意図に気付き、ミタマは「こっちはまた後で」とクロセの左手首を撫でるのだった。

「あっちの方が優しかったと思いますよ？」
クロセは偽物の方が良かったのではないかと訊ねる。
しかしミタマは、
「あれは魔神であって、お前じゃないだろ？」
とキョトンとする。

ミタマは質問の意図を理解していない。何故なら、クロセの傍にいると心に決めたから、偽物を選ぶという考えがなかったからだ。
だが、流石に「今の俺が偽物でない保証はないでしょう？」と言われた時は狼狽えた。

恋人同士であり、信念のリングを交換し相互フォローの耳飾りを身に付けている。