容姿・経歴・その他メモ

身長

１８７ｃｍ

体重

７２ｋｇ

髪

黒

瞳

グレー

肌

肌色

経歴

忘れられない恐怖を体験したことがある
本から大きな影響を受けたことがある
自殺を試みたことがある

冒険に出た理由：探しているものがある

防具習熟Ａ／非金属鎧は防具習熟・極／非金属鎧に置き換え

気付くと彼は見知らぬ館に閉じ込められていた。
よく見知った仲間３人と脱出のための術を探した。
術そのものは見つかったのだが、失敗したため全員の脱出は叶わなかった。
２人は脱出し彼ともう１人、ミタマサトルは取り残されてしまった。
しくじった自分たちが悪いのだし、脱出できた２人を恨むわけではない。
助けに来てくれるかもしれないと、時間の止まった館で待ち続けた。
永遠なのか須臾なのかわからない時間の果てに、悲観した彼は自ら命を絶とうとした。
しかし全ての変化を受け付けない館の中では死ぬことすらできず、彼は蘇ってしまった。
血と絶望に染まり自殺を試みた体勢のまま、ただ玄関ホールに横たわっていると
玄関の大扉の隙間から光が漏れていることに気が付いた。
絶望に染まりきった彼はそれでも動こうとも思えなかったのだが
ミタマの方はそうではなく、扉へ彼を引きずっていった。
あれだけ重く閉ざされていた扉は、今あっさりと開いてしまった。
それでも踏み出す気にならない彼を、ミタマは蹴り出した。
光に飲まれ薄れゆく意識のなか、「どこでだって、一緒にやってくだけだろ！」という
ミタマの声が聞こえた気がした。

気が付くと、修道院のベッドの上だった。
どうやらミタマと２人、血まみれで倒れていたらしい。
話を聞くとどうやらここは、彼の知る現実世界とは全く違う世界らしかった。
彼からすれば、フィクションのなかにしかないはずの剣と魔法の世界…。
直ぐに受け入れられる“現実”ではなかったが、それでも取り巻くもの全てが
そうなってしまうとなると否応なく適応せざるを得なかった。
何故か獣耳が生えていたサトルにも、なんとか慣れられた。
生きるための糧を得るために、とサトルと話し合い冒険者となることを決めた彼は
拾われた修道院でまずは文献を読みあさった。
最初は無作為に、様々な分野のものを読みあさっていたが、
ある時を境に魔神や召異魔法にかんするものばかりを読むようになった彼を
周りの人は少々不審がっていた。
そうやって時に後ろ指を指されながらも
慣れない剣術の習得に励みながら、糸織神アーデニの洗礼と聖印を授かった。
ここでやることは終わったといわんばかりに、修道院から姿を消した彼は
冒険者ギルドに所属しサトルと共に冒険者業に精を出している。

冒険のなかでかつて館に共に居て脱出できたであろう１人、
ウキョウに出会うことができた。
再会を喜ぶと共に、ひとつの直感が彼に奔った。
「きっとあとひとり、ジャバミもこの世界のどこかに居る」
ジャバミとの再会を求めて、今日も彼は世界を切り開く。

リカントとして転生を果たしたサトルと同様に
彼も純然な人間ではない形で転生した。
長命種のメリアである彼にも当然花が咲いている。
左の肩甲骨の辺りに、小さくアイビーの花が咲いている。
比較的覆われてしまいやすい位置ではあるとはいえ
それにしても彼は常にその花を隠そうとしているように見受けられる。
人間ではない自分自身を未だ受け入れられていないのか、
はたまた他の理由があるのか…。　それは彼にしかわからない。

アイビーの花言葉：「永遠の愛」「友情」「不滅」「結婚」「誠実」
　　　　　　　　　…「死んでも離れない」

最近左手首を怪我でもしたのか、包帯を巻いていることが多い。
本人曰く、自らの信仰であるアーデニの力を生かす練習として
たまたま怪我した箇所を利用しているらしい。
随分長いこと付けたままな上、時折出血していたりもする為
他の冒険者に心配されている。
特にミタマはそれはもう青く、そして複雑そうな面持ちであることが多い。
傷に関して説明しようとすると、ミタマがどこからでも飛んできて妨害するのが
彼的にはとても面白いらしい。

今まで肩甲骨から生えているアイビーのつるを服や鎧の下に通して隠していた。
その影響だろうか、つるは瑞々しさがなくしおれていた。
ただ最近は瑞々しさに溢れ、鎧の襟口から外に出していることも多い。
それと少し、本当に少し感情が表情に表れるようになった気がする。
…と彼と親しいリカントが言っていた。

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