ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ソルム - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

不均衡な音色(ツノアリ)ソルム

プレイヤー:SubLeader

近づくな...気色悪いだろ」

種族
ナイトメア(エルフ)
年齢
16
性別
種族特徴
[異貌][弱点/水・氷]
生まれ
吟遊詩人
信仰
“慈愛と復讐の女神”ミリッツァ
ランク
ハイペリオン
穢れ
1
8
13
9
10
7
2
5
7
7
成長
24
成長
16
成長
22
成長
20
成長
22
成長
18
器用度
42
敏捷度
31
筋力
37
生命力
38
知力
38
精神力
34
増強
増強
増強
増強
増強
2
増強
器用度
7
敏捷度
5
筋力
6
生命力
6
知力
6
精神力
5
生命抵抗
21
精神抵抗
20+2=22
HP
83+17=100
MP
79
冒険者レベル
15

経験点

使用
309,000
残り
34,600
総計
343,600

技能

ファイター
15
フェアリーテイマー
15
レンジャー
15
エンハンサー
14
スカウト
9
アルケミスト
5
グラップラー
3
バード
1
ライダー
1

戦闘特技

  • 《かばうⅡ》
  • 《武器習熟A/スピア》
  • 《武器習熟S/スピア》
  • 《ディフェンススタンス》
  • 《全力攻撃Ⅲ》
  • 《武器の達人》
  • 《魔力撃》
  • 《マルチアクション》
  • 《タフネス》
  • 《追加攻撃》
  • 《バトルマスター》
  • 《ルーンマスター》
  • 《トレジャーハント》
  • 《ファストアクション》
  • 《影走り》
  • 《サバイバビリティ》
  • 《不屈》
  • 《ポーションマスター》
  • 《縮地》
  • 《ランアンドガン》

秘伝

  • 《不敵なる攻守の備え》
  • 《剣魔果敢撃》
  • 《剣魔流転撃》
  • 《法剣魔測眼》
  • 《パリィ&ブレイク》
  • 《ストップ&スタッガー》
  • 《プランドリポスト》

練技

  • 【ビートルスキン】
  • 【キャッツアイ】
  • 【マッスルベアー】
  • 【ガゼルフット】
  • 【デーモンフィンガー】
  • 【スフィンクスノレッジ】
  • 【ケンタウロスレッグ】
  • 【ストロングブラッド】
  • 【ジャイアントアーム】
  • 【トロールバイタル】
  • 【アンチボディ】
  • 【ヘルシーボディ】
  • 【バルーンシードショット】
  • 【メディテーション】

呪歌

  • 【サモン・スモールアニマル】

騎芸

  • 【騎獣強化】

賦術

  • 【バークメイル】
  • 【クリティカルレイ】
  • 【ヒールスプレー】
  • 【ミラージュデイズ】
  • 【マナスプラウト】

判定パッケージ

スカウト技能レベル9 技巧 16
運動 14
観察 15
レンジャー技能レベル15 技巧 22
運動 20
観察 21
バード技能レベル1 見識 7
ライダー技能レベル1 運動 6
知識 7
アルケミスト技能レベル5 知識 11
魔物知識
7
先制力
14
制限移動
3 m
移動力
31 m
全力移動
93 m

言語

会話読文
交易共通語
エルフ語
妖精語
グラスランナー語
魔動機文明語

魔法/呪歌/賦術

魔力/奏力行使など
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
フェアリーテイマー技能レベル15
使用可能ランク15
妖精魔法
22 +1=23 +1 知力+2
バード技能レベル1 呪歌 6 6 +0
アルケミスト技能レベル5 賦術 11
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
ファイター技能レベル15 37 22 21
グラップラー技能レベル3 37 10 9
エンハンサー技能レベル14 37 21 20
《武器習熟S/スピア》 3
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
「定まらない」「自傷」のイグニダイトのドゥクトゥスランケア 2H 30 +1=23 75 9 +3=27 専用武器
カーメンキャッパー 1H 23 +3=25 33 12 +1=22 命中した対象の魔力-2
エクレール 1H投 7 +1=22 27 10 +1=24 1日の最初に投擲されたこの槍は、雷の魔法ダメージになる。
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
ファイター技能レベル15 37 20
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
「乗り物酔い」「重い」マナタイト加工のプレートアーマー+1 26 -2 10 防護+1,魔法ダメージ-1、重量+2
「栄光なき」「古傷」のマナタイト加工の炎嵐の盾(専用) 21 2 3 合言葉で回避+1、手番終了時炎の1d確定ダメージ、アビス強化回避+1、防護+1、フレックスグリップ
他1 エルエレナケープ 1
他2 異貌 2
他3 真・ブラックベルト 2
合計: すべて 23 15
装飾品 専用 効果
光のシンボル ライフォスの聖印
華美なる宝石飾り専用化 専用化(妖精魔法行使時知力+2)
蝙蝠の耳飾り 目が見えなくても行動できる
ラルヴェイネの金鎖 その他を得る
操りの指輪 用法1Hのアイテムを持つことができる
エルエレナケープ 1H装備時、回避+1
背中 野伏せのセービングマント 抵抗失敗時魔法ダメージ-4
ウェポンホルダー改 「定まらない」「自傷」のイグニダイトのドゥクトゥスランケア(2H)、エクレール(1H投)
右手 叡智の腕輪 知力+2
左手 正しき信念のリング ✔HP 精神抵抗+2
多機能グリーンベルト 自然環境にいる状態になる
アルケミーキット
軽業のブーツ 転倒しなくなる
真・ブラックベルト 防護点+2
所持金
65,975 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

アイテム名個数効果
冒険者セット1背負い袋、水袋、毛布、たいまつx5、火口箱、ロープ10m、ナイフ
保存食5個数分の日数の食事
妖精使いの宝石LV154個妖精魔法を使うための道具
アビスシャード6アビス強化に必要
エルエレナケープ1手で装備すると回避が1上がる
ポーション類:
デクスタリティポーション
アンチマジックポーション
スカーレットポーション

マテリアルカード

BASSS
名誉点
484
ランク
ハイペリオン

名誉アイテム

点数
冒険者ランク700
華美なる首飾り専用化100
アイリス・ハーヴェスの友人(GMより)0
ダークドワーフの知り合い100
真・ブラックベルト80
装飾品専用化0
光の聖印0
武器の専用化0
ヒアデム魔力流転操撃0
ナルザラント柔盾術0
聖戦士ローガン鉄壁の型0
エルエレナ惑乱操布術0

容姿・経歴・その他メモ

容姿:

186cm 82kg 筋肉質で色白なナイトメア
白髪で襟足を伸ばし、一つに結んでいる。
その体躯と肌からナイトメアと一眼でわかる風体をしている。
片目が病気の影響で肥大化・黄色化しており不気味に感じる。

性格:

真面目で優しいが言葉数が少なく、不器用さが目立つ。
他者に理解を求めておらずさっぱりとした性格をしている。
気に入った相手には少し言葉数が増えるが、やはり言葉足らずで上手く会話ができない。

関係性:
名前評価
親密
フォレスト父親みたいなもの、この人みたいになりたいし守りたい
ベニ妹、なんでこんなに慕ってくれるか分からない
トレさん母親みたいなもの、精霊や妖精、俺たちと喋る時みたいに人と喋られないのか
サラーナ喧しい,,,いつか見たあのグラスランナーの人みたい
仲間
レフィ妖精使いとして人として良い仕事仲間であり、尊敬する相手
カイサベニと友達、ナイトメアを素敵と言った。優しい子なのだろう
マティアス師匠、戦士として尊敬できるけどもう少し色々疑った方がいい、あとシェスさんには伝えてあげてほしい
シェスさん師匠、マティアスに振り回される苦労人だが、少しそれを楽しんでそうではある。さん付けは尊敬の現れ
姫さん(アイリス)人を理解するにはまず対話をするべきらしい、多分伝聞だけで全てを決めない女性
ティナ吟遊詩人、声の感じが透き通っていて心地良い
二度と関わらないでくれ.....ああ、俺も結局あいつらと同じなんだな。
ルーネン破滅したいとしか思えない言動
ユース・・・幸せに生きてきたんだろうな
メルクリー力は尊敬する、ただそれだけ
経歴:

彼が生まれた時に災害が発生したらしく、不吉の子として蔑まれていた。
彼の親は彼を捨てたかあるいは彼を産んだ時に死んでしまったか、いずれにしろ親はおらず名前もなかった。
ライフォス信徒のエルフが多く存在する村の中でなぜか外に出されなかったがナイトメアということでやはり居心地は良くなかった。
村での排斥の中、旅の吟遊詩人であるグラスランナーに出会い、彼女から自由に生きる素晴らしさと動物のかわいさを教えられる。
そして、あるエルフによって彼は引き取られ、冒険者として旅に出るようになった。
未だにエルフに対して身構えてしまう部分もあるが、だいぶエルフ嫌いは払拭されている。

なんか嫌だ:

ゴールドラッシュが解散してしばらくした後、ソルムはフリーで冒険者の仕事を続けていた。
基本は1人かフォレストと2人であったが、この時は他冒険者と共同で蛮族退治の仕事を終えた。
他者とパーティを組んで仕事をするのはゴールドラッシュを辞めてから初めてであった。
他冒険者との連携はお世辞にも上手くいかなかったが、それでも仲間と一緒に仕事をこなすのはソルムに少なからぬ充足感を与えた。
「おい!お前、今日は金も入ったし遊びに行かねえか?いいとこに連れて行ってやるよ」
気をよくした仕事仲間達がソルムを誘う。
ソルムは何処に行くのか?と疑問を呈したが、男たちは着いてからのお楽しみだと言って、ソルムを案内した。街の大通りを避け、旧市街の細道の方に導かれると、そこには1つの娼館があった。
「...はぁ…」
「男なら誰だって好きなところだろ!?」
あからさまに肩を落とすソルムに、冒険者の男達はツッコミを入れると
「俺はまだ未成年だ。悪かったな」
ソルムは自身がまだ成人に達しておらず、こういう遊びができぬ事を伝えた。
男達は今日くらい別にいいだろうとソルムを誘うが、頑として拒否するソルムにこれ以上は無駄だと言ってそそくさと店に入って行った。
「時間を無駄にしたな、帰るか」
ソルムが帰路に着こうと路地を抜けしばらく歩いていると、大通りの方からこちらに歩いてくるサラーナを見かけた。
どうやら男と一緒のようだ。ソルムは気付き隠れようとするが、生憎その時間に入れる店も隠れられる物陰もその場所にはなかった。
「ソルム!久しぶり」
「...ああ」
「サラーナちゃん、この人は?」
「冒険者の仕事で一緒した人だよ♩すっごい頼りになるんだ」
「へぇ、そうなんだ。まだ若そうなのに冒険者なんて凄いね君」
「それほどでもないです」
「そっちから歩いて来たところを見ると、君もお店に行ったのかい?僕は今からなんだ」
「ソルム、お店来てたんだ。私がいる時だったらサービスしたのに」
「いや、俺は行ってない。今回、仕事で一緒だった奴らがそこの店に来たがったから、店の前まで行っただけだ」
「そうなんだ。じゃあ、またね」
そう言うと、サラーナは男と一緒に店の方に歩いて行った。ソルムは何故だが喉の奥が熱く、胸に痛みを感じた。
 次の日、ソルムは街を練り歩いていた。
何故だが昨日は眠れず、朝を迎えても悶々とした気持ちが晴れなかったからだ。
そのまま当てもなく歩いていると、見知った茶髪が目を掠めた。気持ちの整理がつかず声を掛けようか迷っていると彼女の方から声をかけられた。
「ソルム、昨日ぶりだね!」
「...ああ」
「どうしたの?元気がなさそうだね」
サラーナはソルムを心配するように振る舞い、いつもと変わらぬ彼女の振る舞いにソルムは心を揺さぶられた。
「サラーナ」
「何?」
「お前は、娼館で働いてるのか?」
「そうだよ」
「何のために?」
「うん?お金を稼ぐためだよ。私、けっこうこの仕事で稼げてるんだ〜」
ソルムは一般的な常識として、娼館で働く人があまり良い生活をおくれていない人々であるというのは知っていたが、そのイメージからサラーナが外れていたため、少なからず衝撃を受けた。
「金、あんまりないのか?」
「けっこう借金があってね〜、いろいろなお仕事を掛け持ちしてるんだよ」
話を聞くと、サラーナはかなりの借金があり元々それを返済するために冒険者になったが、命の危険が強く、道具にもお金を使う必要があり、結果的に更なる出費が必要となる冒険者よりも仕事を掛け持ちする事を選んだとのことだった。
「まぁ、この仕事もかなり体力がいるから大変なんだよね。頑張るしかないけどね♩」
「いくらだ?」
「?」
「どれくらいこの仕事で貰ってる?」
「お客さんにも寄るけど大体このくらいはもらってるかな?」
「分かった。俺が払うから、その仕事は辞めてくれ」
「…うんと?」
「サラーナが他の男にそういう事するの、なんか嫌なんだ。俺がその分の金を払うから、辞めてくれ」
「...!、分かったよソルム」
ソルムは半ば強引にサラーナにこれ以上娼館の仕事をしないように詰め寄ると、サラーナは合点がいったような顔をして答えた。
ソルムは安心すると眠気と疲れに襲われる。
「...何だか疲れた。家の方に戻るのも面倒だし宿で寝てくるわ。」
「分かった。あ、何処の宿?」
「冒険者ギルドの近くのやつだ。じゃあ」
「うん、またね」
ソルムはサラーナと別れると、宿の部屋を取り眠りについた。
ろくに眠れなかったソルムが起きると、日は陰りを見せ始めた頃だった。帰るのも面倒なソルムは食事をギルドで取り、明日受ける仕事を受注し支度を整えて部屋へと戻る。
次の日に備えようとベッドに横になろうとすると部屋をノックされる。
「誰だ?」
「ソルム、私だよ」
「サラーナか、どうした?」
ソルムはサラーナを部屋に招き入れる。
サラーナの服装はソルムの見知った物ではなく、サラーナの体型に合った女児らしい服装であった。
「ソルムは今から時間ある?」
「明日の準備は済ませたし、あとは寝るだけだ」
「そっか、なら...」
ソルムはベッドに腰掛けてサラーナへと応対すると、サラーナはソルムの唇に自身の唇を乗せ、舌を這わせる。
「!?」
ソルムはファーストキスを奪われた衝撃とサラーナの行動に対する不可解さから現状への理解が追いつかなかった。
固まるソルムを尻目に、サラーナはソルムの体を撫で弱いところを探し、培った技術を用いてソルムの体を悦ばせた。
そのまま彼女のなすがままに時間は進み
気がつけば、何度も彼女の口に精を吐き出し、最後には体も重ねた。
ソルムが力ずくで振り払おうにも、サラーナの華奢な肉体を危惧し、結局彼女にされるがままになってしまった。
一連の行為が終わり、サラーナは
「どう?気持ちよかった?」
息を荒くしつつ、ソルムに感想を求める。
「...何で、こんな事を?」
ソルムは涙と鼻水と唾液、自身の液体で顔をぐちゃぐちゃにしたままサラーナに問いかける。
「?だって、ソルムは私と専属契約したじゃない」
「専属?」
「うん、いっぱいお金を出して自分だけにこういう行為をして欲しいって人にするサービスだよ。」
「…俺は!お前にこういう事して欲しくてそう言ったわけじゃない!」
ソルムはサラーナは怒鳴りつけ、サラーナは驚き竦み上がる。
「わ、悪い。でも…」
ソルムは怒鳴りつけた事を謝りつつも泣き始めた。自分自身でさえ気持ちは分からなかったが、何か裏切られたような気分であった。
サラーナは、泣き始めたソルムの頭を撫でつつ
「何で?何のためにお金を出すって言い始めたの?」
と、疑問をぶつけた。
「分からない。でも、お前が他の男と仲良くしてるのが嫌だったんだ。さっきして貰った行為を他の誰かにしてるのも嫌だと思った。」
「金のためにこの仕事をやってるって言ってたから、俺が金を渡せばこの仕事をしないでくれると思ったんだ」
「そっか...私、ソルムの事を勘違いしちゃったんだ」
サラーナはソルムを慰めるように頭を撫でつつ、そのまま2人一緒に眠りについた。
昼過ぎに目覚めると、2人はそのまま昼食を取り、ソルムは冒険者の仕事に、サラーナは昼の仕事にそれぞれ向かった。その間、2人は言葉を交わす事はなかった。

嫌なんだ:

サラーナとの一件があった後、ソルムは冒険者の仕事に精を出した。低ランクでも受けられる簡単な仕事から蛮族退治まで幅広く依頼を受け、金を貯めた。元々は家族のためにこの仕事を始めた彼だったが、彼が稼いだ金は自由にしていいとフォレストは気を回しており、ソルムからのお金を受け取る気がなかったため、貯金に回していた。
生きていく上で金は必要だ。しかし、ソルムはその事実を疎んだ。金さえあれば好意も買えてしまう、それがどうしようもなく嫌だった。
ソルムは本の知識でしかないが、それでも体を重ねる行為は、好意を持ち合う者同士が行うと認識していた。しかし、その好意は別に無償である必要はない。また、金を払えばそういう事が出来てしまうし、互いに好きである必要はない。
 冷めるような感覚を味わったソルムは、しかしサラーナにお金を渡した。
サラーナは驚いた顔をすると
「本当に貰っていいの?」
「ああ、ただ前にも言ったようにあの仕事は辞めてくれ。あと、この金はお前を買いたいわけじゃない」
「...うん」
サラーナは申し訳なさそうに頷くとそれ以上は何も言わなかった。
その日から期日になると2人で会い、お金を渡して、時にそのまま食事をした。
ソルムはこの関係性がよく分からないまま、サラーナにお金を貢いでいた。
サラーナはサラーナで困惑していた。
 彼女は彼が自分に純粋な好意を持っていると思わず、仕事として彼に応対してしまった。そして彼の涙を見て、幻滅されたと思った。
しかし、ソルムはサラーナに金を渡し見返りを求めなかった。
商売をしていて、ギブアンドテイクの精神が浸透している彼女にとって、ただお金を渡されるのは理解ができるものではなかった。お金を渡されたのなら、何か求めているものがある筈だが、彼は借金の返済を手伝い、たまに食事をして、それで終わりなのだ。もちろん、娼館で働かない事を条件としているが、そこにソルムが得をする事はない。
食事の際に、自分が他の男と関係を持つようになったらどうするか聞いてみると、
「ちゃんと好きあった相手がいるなら別に良い。ただ、金の関係は辞めて欲しい」
と返された。
彼が彼女を独り占めするのであれば、まだそれは見返りであろうが、彼女にただお金を施し彼女からは何も貰わないのである。
金の関係は嫌だというのなら、自分とソルムの関係は?仮にソルムが、自分の事がまだ好きなのだとして、この関係は一体何なんだろう?と、ない頭をこれでもかとまわして考えたが、やはり分からなかった。
お店で固定客を作り、お金をいっぱい払ってもらうような関係にも似ていたが、相手からよく思われようとするために多くのお金を払っているそれらとソルムは似て非なるものと直感的に思った。
結局、この関係に名前を付けられないまま、数ヶ月が過ぎた。
 ソルムは金を稼いでサラーナに渡し、サラーナは約束通り娼館では働かず、別の商売でお金を稼いでいた。
ソルムは冒険者として順調に名を上げ、月々に渡される金も次第に増えていった。サラーナはサラーナで肉体労働が減り、体力を保ちつつ商売でお金を稼いだ。
借金返済の目処も立ち始め、またソルムも晴れて成人となり、気をよくした彼女はソルムに酒を奢った。始めての酒に、ソルムはすぐに酔ってしまう。
「ソルムはお酒弱いんだね♩」
「そう、みたいだなぁ」
サラーナはすぐに頬を紅潮させるソルムを見て微笑んだ。
「…やっと笑った」
「お前の笑った顔、好きだ」
「えっ」
不意に放たれた言葉にサラーナはつまみを喉に詰まらせる。咳き込むサラーナをよそにソルムは続ける。
「俺に会ってる時、お前が申し訳なさそうにしてるのが嫌だった。俺の顔色を見ているお前を見たくなかった。」
「一緒に冒険者やってた時の、お前の笑顔が一番好きなんだ」
 そこからソルムは一方的にゴールドラッシュ時代の話をし始め、サラーナの好きなところ、好きだと思ったところを上げ始めた。最初は相槌を打っていたサラーナも、徐々に恥ずかしくなっていき、ソルムが眠ってしまう頃には顔を茹で上がらせていた。
サラーナは意識が落ちてしまったソルムを、自身がとっておいた宿に連れていき寝かせた。
酒と先ほどの話で気分が良く、そのまま寝ているソルムに手を出そうとしたが、あの時の事を思い出し手を止める。
自分も寝ようと思ったが、興奮が冷めず買っておいた酒の種を水に含んで飲み、酔いに任せて眠りについた。
日が上り、人々の頭上に来た頃、サラーナは目が覚めると頭痛に苛まれる。二日酔いだ。
頭を抑えながら水を飲もうと立ち上がると、ドアを開けてソルムが入ってくる。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫」
「ダメそうだな」
ソルムは昼前に目が覚めると、サラーナが真っ赤な顔をして眠っている事に気がつき、水と食料を調達して来ていたのだった。
サラーナはそのまま横になり、ソルムは彼女を介抱する。彼によって冷やされた手拭いを頭に当てられ、痛みが緩和される。
「ソルムってさ、優しいよね」
「そうなのか?自分ではよく分からないが」
「そうだよ、私の事ずっと見てくれてたし、今だって色々して貰ってるし」
「それは俺のわがままだ。俺がそうしないと嫌だと思うからそうしてるだけだ」
「そっか...ねえ、何で私が他の男の人と性行為をするのが嫌なの?」
「分からない。お前に幸せになって欲しいってのは思ってる。でも、何だかモヤモヤする。」
ソルムは形にならない感情に名前をつけることができず、そのままサラーナに伝えると、サラーナは頷いて続ける。
「ソルムはさ、昨日私に言った事、覚えてる?」
「...ああ」
ソルムはそっぽをむきながら小さく答える。表情は見えないが、耳の辺りが赤くなっているところを見ると、サラーナは笑った。
「私ね、最初の方はソルムの事あんまり好きじゃなかったんだ〜」
「ぶっきらぼうだし、顔怖いし」
「ああ、その辺は自覚ある」
「でも一緒に冒険者を続けていく中で、ソルムなりの優しさがいっぱいあったのに気づいたんだ。」
「言葉は荒っぽいけど、やってる事は私たちのためだったり、依頼人のためだったりがほとんどだったし」
「私が変な事言っちゃったり、騙されそうになったら助けてくれたし」
「戦う時だって、前に立って私のそばに居てくれたし」
「今だってそう」
「ソルム、私はソルムの事好きだよ」
「お金の為じゃないし、そういう事したいから言ってるんじゃないよ」
「あっでも、ソルムとはそういう事…」したいかもと
言葉を付け加えようとするがそれ以上は言葉だせなかった。口を塞がれてしまっていたからだ。
どちらとも離れようとせず時間が過ぎた。
しばらくするとソルムが口を離し言葉を発する
「なんだか変な感じだな」
「私はすっごく嬉しいよ♩」
「それで、ソルム...?」
想いを伝え合い、サラーナが誘うようにソルムに耳打ちすると、ソルムは………


 太陽が眠りにつき、月が空を照らした頃、
2人は疲れきりベットに寝転んでいた。
肩で息をし、サラーナにいたっては体を動かす事もままならないほどであった。
ソルムは何とか体を動かし、サラーナを楽な姿勢に変えさせると水を飲ませる。
しかしサラーナの顎に力が入らず、口から溢れていく。
ソルムは良い飲ませ方はないかと考え、自身が一度口に水を含み、サラーナに流し込んだ。
それを数回し、自身も水を体に含み、そのまま泥のように眠った。
太陽が再び顔を出した頃、2人は目を覚ますが体の痛みから動けそうになかった。
身じろぎをし、互いが同じ状態であると分かると共に安堵し二度寝にふけた。

酒は飲んでも呑まれるな:

ソルムとサラーナが関係を持ってからというもの、2人は暇を見つけては体を重ねた。それが与える快感はまだ成人になったばかりのソルムには強すぎたのだ。サラーナは前職の経験を活かしてソルムを悦ばせつつ性技を仕込んでいたが、ソルムの体力にさしものサラーナも、最後はなす術なくやられてしまうばかりだった。
このような爛れただけの関係では良くないとソルムは一念発起してサラーナに、もっと健全な関係を持ちたいと相談した。サラーナはその提案を受け入れると、2人は暫くの間身体を重ねる事を止めた。
その間、2人は一緒に別の国や街に繰り出して観光をしたり、サラーナの商談をソルムが手伝ったり、現在住んでいる借家の近所に良い飲食店がないか探したりもした。
身体を重ねなくても楽しく、また互いの愛を感じられる事が分かりソルムは安堵した。
自分のサラーナへの恋情は、体の関係ありきではないと自信が持てたからだ。


その日は国の祝日であり、大抵の飲食店は休みだった。ギルドも補修工事などの関係で閉められており、2人は家でゆっくりすることにした。
「そういえば、ソルムってアレからお酒を飲む練習はしてるの?」
「いや、しばらく飲んでない。酒にはあまり強くないし気分が緩みすぎるからな」
「ならさ、今日は一緒にお酒飲まない?練習に付き合ってあげる🎵」
サラーナは少し含みのある笑顔でソルムを誘おうと、ソルムはそれを了承し、2人でいくつかの酒、酒の種、ツマミを買い漁ると家へと戻る。
サラーナはソルムに、比較的飲みやすい麦酒、次に果実酒、最後に度数が高い蒸留酒を少しずつ飲ませソルムの好きなお酒を探していくが、ソルムはどれもしっくりこない様子だ。
「どれも美味しくはあるんだが、何か違う気がする」
「うーん、他にも新しくお酒を買ってこようかな?...!」
サラーナは少し悩んだそぶりを見せた後、何か閃いたように動く。
グラスに少し水を入れると、酒の種を入れ混ぜる。
そうしてお酒を作るとソルムに差し出す。
「どういうつもりだ?」
「ふふん🎵ルーレット!」
一体どんな意図があるのか気になって聞いてみるとサラーナは得意げにルーレットと口にした。どうやら、色々なお酒を買って飲むのなら、ランダムなお酒を作り出す酒の種を使って、ソルムの好きなお酒を見つけ出すつもりのようだ。
「だがこれだと、例え見つけられてもどの酒かわからなくないか?」
「いいから、飲んで飲んで」
ソルムの疑問に対して、サラーナは取り合わず一口分のお酒をソルムに飲ませる。
「あ、これはいいかもしれない」
それを何度か繰り返していると、ソルムの中で良いと感じる酒を見つける。するとサラーナは
「えっ?どれどれ、んちゅ...」
「!?」
サラーナはソルムの口に唐突に舌を捩じ込み、ソルムの口を侵略する。突然のことにソルムは凍りつくが、サラーナはお構いなしに味わう。
「じゅる...うん、これはリキュールだね。それも香草系のやつ。あれ?どうしたのソルム🎵」
「いや、お前...」
情欲を掻き立てられたソルムに対し、サラーナは大人の余裕を見せつけソルムを煽る。
「いやいい、それより他にもいい酒がないか見つけよう」
一度、そのように意識させられると、ソルムはそれ以降悶々とした気持ちを持ちながらそれを意識しないようにさらに酒とツマミを味わった。
「ふふ...ん!?」
「んちゅ...はむ...ふぅ、この酒、なかなか良いな」
サラーナはソルムのその様子を観察し笑っていると、不意に口を塞がれ酒を流し込まれる。
ソルムは、サラーナが自分をからかって楽しんでいることに気づくと、し返すように次に自分が良いと思った酒をサラーナへと与えたのだ。
サラーナは突然のことに驚いていると、間髪入れずに酒をグラスに注ぎ、ソルムは酒を口に含むと、サラーナに共有し続ける。
2人の体に酔いが回る頃には、2人とも熱を帯びていた。
「ソルムってさ...かなり大胆だよね...」
「お前が...俺をそういう風に...させるんだろうが」
「そっか...ねえ...今日はもっと大胆になってくれる?」
「...ああ」
サラーナはソルムを誘おうと、ソルムはそれを了承する。健全な関係を経た2人は、安心して互いの欲をぶつけ合い、さらに関係を深めた。
....
「あ"た"ま"い"た"い"...」
「分かる...」
サラーナは、ガラガラの声でそう告げると、ソルムは調子が悪そうに答える。
「酒、気をつけないとな」
「う"ん"」
2人は、お酒を飲む時は気をつけようと誓ったのだった。

代行者との修行:

冒険者たちの働きで戦争一歩手前まで行った事態は終息した。貢献した冒険者たちはしばらくラージャハに滞在し疲れを癒した。
余暇の最中、ソルムは英雄マティアスに弟子入りを志願するのであった。マティアスは自分の弟子に足るかテストすると言い、約束の時刻に待ち合わせ場所に行くとたくさんの人がいた。どうやら自分以外にも多くのものが弟子入りを志願したようである。
聞くところによるとラージャハ軍内でマティアスへの弟子入りは登竜門として名高いみたいだ。何年かに一度マティアスからの試験を受け、軍のお偉いさんが参加者を評価する。その評価が軍内でも適応されると言うものだった。実際に弟子になれたものは居ないらしい。一種の儀礼のようなものと軍関係者はソルムに告げる。
やがてマティアスが顔を出すと
「名誉のため、立身のため、家族のため、君たちは様々な理由でここにいるのだろう。
この試験は君たちの能力を見るものだ。」存分に腕を振るって欲しいとマティアスが言うと軍関係者が試験の詳細について語った。
試験はシンプルで現在いるダイケホーン山脈の中で一際高い山を自身の力で登ることであった。装備や装飾品を着ていくのも自由、騎獣や魔法を使うのも自由、とかなり大雑把なルールのようだ。
号令がなされると参加者は吾先にと登り始めた。ソルムは少し参加者の勢いに気圧されていると「あなたも一般からの参加なんですか?」と声をかけられた。ソルムはなぜ自分が一般の人間だと分かるかと聞くと、「軍の関係者は軍賞も持っていて評価してもらうために見えるところに付けているんですよ」と答えられた。ソルムは、自分はハーヴェスの冒険者だと伝えると、彼は「私はアルノ・ローレンスと言います。私は軍に入れなかったんです。肺の病気を持っていまして、過酷な軍役には耐えられないと言われたんです」
「ならどうしてこの試験に参加したんだ?」
とソルムが聞くと
「家族のためです。」と彼は答えた
どうやら先の国のいざこざによって両親が亡くなり自分が家族を支えないといけないらしい。下手の仕事よりも軍に入った方が福利厚生がしっかりしているようでこの試験で評価されて軍に入ってやると彼が言うと
なら頑張るしかないなとソルムは返した
2人で山登りをし始めると彼は不思議がり始めた「あなたはなぜそんな重い装備をそのままに登っているのですか?」と聞かれると「何が起こるか分からないのに丸腰になるわけないだろ」と返した。
アルノはあまり冒険や戦闘の経験がないらしくソルムは退屈な山登りの最中に色々教えた。
やがて山も中腹に来たところでさらに険しさを増した。そのまま登るには骨がおれそうだとソルムが思っているとアルノは「あちらの方から登った方が傾斜が緩そうですよ」と別の道から登ることを提案してきた。ソルムはアルノにお前はそうしろと伝えて険しい方にそのまま歩を進めた。アルノがどうしてそっちにと聞くとソルムは「俺は別に評価されたいんじゃなくて強くなりたいんだ。こっちの方が鍛えられんだろ」と言うとどうやらアルノにも火がついたらしく一緒に登ることになった。
険しい山肌を一歩一歩確実に進んでいく。流石に注意を払わないと危険なため口数は少なくなっていった。
アルノの呼吸が荒くなり始めると足を踏み外しそうになる。ソルムはアルノを支えるとエアウォークを彼に唱え、険しいところを抜けるまで連れて行った。
流石に疲れてソルムは休むことを提案する。
アルノはソルムに謝るとソルムは「試験は自分の力ならなんでも使っていいんだろ?」
「なら俺を味方につけたお前の力だ」謝る必要なんてないとソルムが言うとアルノは笑った。
なんとか2人で山を登りある地点まで来ると人が立っていた。どうやら試験監督のようだ。登るのはここまでですと伝えられるとアルノは安堵した。しかしソルムは以前険しい顔をしている。
「どうしてそんな浮かない顔をしてるんですか?」と聞かれると
「登るのはって言ったろ」とソルムは答え、武器を構える
「その通りです、まだ試験は続いています」試験官はそう言うと武器を構える。
どうやら次の試験は戦闘のようだ。
アルノも慌てて武器を取り出すがその一瞬をつかれ攻撃をもらってしまう。追撃を撃ち込まれそうになるとソルムがアルノを庇う。
ソルムは盾を捨てると彼を抱えながら試験官と戦闘をする。なんとか攻撃をやり過ごすがこちらも決定打を与えられない。互いに紙一重の戦闘を繰り広げる。ソルムが手を考えているとアルノが口を開く。
「一発勝負の策があるんだけどやる?」
「ああ」
アルノがソルムに耳打ちすると
ソルムは、試験官から距離を離しシュートアローを使い雷鳴の矢を放つ。
轟音により試験官の動きが鈍るとアルノはすかさず煙幕を投げる。煙幕と雷鳴により目と耳を抑えられた試験官はその場に留まると、ソルムは一撃に備える。試験官の元に盾が飛んでくる。
身を翻して避けると側面から近づく影が現れる。
「甘い!」煙の動きから当たりをつけて攻撃を加える。手には確かな手応えが返ってくる。「どっちがかな」
アルノがそう言うと死角からソルムが一撃に全てを乗せ攻撃する。
アルノは自身を囮に注意を逸らしソルムの全力の一撃を叩き込ませたのだった。
その一撃に試験官は膝を折り試験は終了した。


後日、集められたものたちは試験の結果を伝えられるのだった。
評価は山登りと試験官との戦闘を基になされた。山登りをし、その後の戦闘まで終えて初めて評価される仕組みであるためここに呼ばれたものもかなり少なかった。
アルノは山登りの面での評価は低かったが戦闘指揮においてかなりの評価をもらい、軍師として軍役につくことを許されたのだった。
アルノが喜んでいるとソルムは良かったなと賛辞を述べる。アルノがソルムの結果を気にすると「別に軍に興味はない」と言い、帰ろうとすると軍の高官がソルムを呼び止める。
どうやらソルムを引き止めようとしているようだが、ソルムは本当にどうでもいいらしく彼らの誘いを袖にした。
「俺がなりたいのはマティアスの弟子であって軍人じゃない」と言うと軍人たちはソルムを睨む。これはまずいと思いアルノが間に入ろうとすると「待つんだ」とマティアスがソルムたちの間に割って入った。「彼は僕をご指名だ、手を出さないでもらえるかい」と言うと軍人たちは黙った。
マティアスはソルムの方に向き直ると
「君は僕の弟子になりたいと言ったね。なら聞かせてもらいたいことがある」
「君はどんな英雄になりたい?」とマティアスが聞くとソルムは
「...弱きものを守り育て正しく導こうとするやつがいる。そいつは誰彼構わず助けるから敵が多い。俺はそいつを守れる力が欲しい。そしてそいつがもし間違えてしまいそうになったら正しい方に引き戻せるような心を兼ね備えたやつになりたい」ソルムがそこまで言うと軍人たちは鼻で笑った。いかにも夢見がちな子どもの青臭い理想だと、「なぜ笑うんだい?彼の理想は立派じゃないか。とても、し難いけれど努力するに足るいい理想だ」
「まぁ、それを行うにはまだ力も心も足りていないけれどね」
「だからあんたに師事したいんだよ、力も心も持ち合わせたあんたに」
マティアスはソルムの目を見る。
信念と覚悟を持ったいい目をしている。
「なら明日、ここに来るといい稽古をつけてあげよう」
こうしてソルムはマティアスの弟子となったのだった。

マティアスの修行はおよそ人間の行える範囲を超えたいわゆる殺人的なメニューであった。
ソルムは苦しさは感じつつもその顔は晴れやかだった。自身の成長を感じられたからだ。
普通なら一週間で逃げ出すと言われたシェスの妖精魔法及び戦闘講義を聞き、命がいくつあっても足りないマティアスの仕事をこなした。仕事の傍らマティアスの知り合いと稽古を行い、マティアスにアドバイスを貰った。
「君は少し相手の出方を伺いすぎるきらいがあるね」
相手の動きを見るのは良いが対応できないなら先手を許すだけだよとソルムの欠点を指摘する。
ソルムはマティアスのアドバイスを真摯に聞き入れ次には直して動きを昇華させた。
また、マティアスや彼の知り合いの闘い方を盗み多種の武器と動きを扱えるところまで至った。
しかし魔法に関しては上達が遅かった。
「何を抑えているのです?」シェスが聞くと、ソルムは自身がナイトメアであり魔法の適正は高いが扱える術を持っておらず力の扱いが難しいと告げる。シェスは
「それは気持ちの問題ね、扱えるかどうかよりも扱えずに相手を傷つけてしまうのではないかと考えてしまっているのが問題よ」あなたはあなたが思っている以上に魔法を上手に扱えるわよ、とソルムにアドバイスするとソルムは見事に妖精魔法を上達させた。そこから鬼教官シェスの状況別に妖精魔法で対応する詰め将棋のようなものをやらされ戦術理解を深めた。

ソルムがマティアスに師事して半年が過ぎた頃、「そろそろかな」とマティアスはソルムを呼びつけて言う。
ソルムは何の話だと言うと最終試験の話だと言う。
内容はシンプル、マティアスと全力で模擬戦をすることだった。
ソルムは全力でこれにあたるのであった。

ソルムが一撃を与えればマティアスはそれを治し反撃する。マティアスが一撃を与えればソルムはお返しに魔法を返す

戦いは一進一退を極めた。どちらが勝ってもおかしくないほどに2人の実力は拮抗した。
しかし武器の差が彼らの差を開かせた。
徐々にソルムの攻撃は外れ、マティアスの攻撃だけがソルムにあたっていく。
ソルムのコルセスカではマティアスのハイペリオンには決して届かなかった。しかしソルムはそれを戦術で補ったのであった。
ソルムはマティアスに向け防御を捨てた全力の攻撃を撃ち込む。しかし相手は魔神を何体も葬ってきた英雄、そのような大振りが何にもなしに当たるはずもなく空を突いた。がそれがソルムの目的であった。ソルムは躱した相手の動きに合わせ流れるように魔法を唱えるヒアデムの魔力流転撃とナイトメアの異貌化によって魔法の精度を上げ、マティアスを貫いた。マティアスがその一撃に怯むとすかさずもう一度、今度は魔力を乗せて全力の攻撃を放つ。マティアスはそれに合わせ同じ技で返す。両者相打ちであった。

ソルムは気を失い、目が覚めると引き分けであったことを知った。ソルムは「せっかく鍛えたもらったのに合格できずにすまない」と言うとマティアスは「何を言う、合格だ」と返す。僕と並び立つレベルまで成長した君が合格でないわけないだろうと。
ソルムは笑顔を見せる。
「さて、合格祝いに武器をとらせよう」これももう古くなってしまっているしねとマティアスはコルセスカを持って言う
ソルムはうなづくと2人でダークドワーフの元に行く。「おう、頼まれたものはできてるぜ」
マティアスはダークドワーフから槍をもらうとそれをソルムに渡す。それはイグニダイト加工されたドゥクトゥスランケアだった。
ソルムは流石にたじろいだが、マティアスが免許皆伝のお祝いだと言うと控えめではあるが喜んだ。
「さて、これからどうする?」
「一度家に戻らせてもらう。ずっと家を空けていたからな、あいつらが心配してると思う」
そう言って帰ろうとすると
「ソルム、君はどんな英雄になりたい?」
「あの時のままだ」
「今なら叶えられるだろう」
「...そうか、ありがとうマティアス」
「日々の修練を忘れないようにね」
「分かってます、シェスさん」
「...今更ながらなぜシェスはさん付けなのに僕は呼び捨てなんだい?」
「さん付けは尊敬の証だ」
「まさか僕のことを尊敬していないのか?」
「尊敬はしてるよ、単なる照れ隠しだ」
あんたをさん付けするのはなんか恥ずかしいんだと言うと2人は笑う
今日、新たなる英雄が生まれた。

大切な人を守り正す英雄が

本名:

「強いていうなら"ツノアリ"だ。」
「あと、俺は大地のようらしい」

ファイトスタイル:

今までの、魔力を力任せに振るうスタイルから一転、相手の出方を伺い後の先を取るスタイルとなった。
相手が引けば魔法を、近づけば槍で手痛い一撃を与えるオールラウンダー。
その魔力は魔法使いたちと比肩するレベルであり、下手に近づけばたちまち体勢を崩され自慢の腕力と魔力から繰り出される究極の一撃によって絶命するだろう。
余談だが、彼は別に戦闘が好きなわけではない。大切な人たちを守るために力をつけたのだ。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 前回セッション 2,640 2,350 ルンバ
2 8/19 チュートリアル 3,000 1,557 14 筋力
筋力
筋力
筋力
筋力
筋力
筋力
筋力
敏捷
敏捷
敏捷
精神
知力
知力
生命
ルンバ フォレストソルムレフィリアサラーナ
3 8/22 チュートリアル続き 5,000 10,000 32 筋力
筋力
知力
器用
筋力
器用
ルンバ フォレストソルムレフィリアサラーナ
4 魔導機文明遺跡探索 5,440 8,220 48 筋力
生命
敏捷
筋力
器用
筋力
器用
ルンバ フォレストソルムレフィリアサラーナ
5 9/9 鉄道敷設工場防衛 7,040 10,793 68 筋力
生命
精神
器用
器用
知力
生命
ルンバ ベニグスソルムカイサユーステス
6 9/16 旦那の行方 9,070 13,741 63 生命
知力
敏捷
知力
生命
精神
生命
筋力
ルンバ トレティナユーステスルーネンユーステス
7 魔神の館 11,000 20,533 52 敏捷
精神
器用
精神
生命
敏捷
生命
精神
敏捷
精神
スエコ ルーネンカイサリタレフィリアメルクリー
8 愚者の舞 15,200 23,925 86 知力
精神
敏捷
敏捷
生命
生命
生命
生命
知力
スエコ ユリアンレフィリアメルクリーノーラ
蠢く陰謀 17,820 24,280 筋力
筋力
筋力
器用
筋力
精神
器用
生命
知力
9 復活のアイリス 20,690 31,655 精神
知力
生命
生命
筋力
生命
知力
知力
知力
ルンバ レフィリアトレソルムティナルーネンメルクリー
10 救国の英雄(がくしゅうそうち) 26,020 58,333 372 知力
精神
器用
精神
知力
器用
精神
精神
器用
器用
ルンバ レフィリアトレフォレストノーラユース
11 代官求めて三千里(がくしゅうそうち) 15,000 30,275 66 器用
筋力
精神
敏捷
知力
スエコ レフィリアメルクリーカイサリタ
がくしゅうそうち 25,000 35,000 63 敏捷
知力
敏捷
生命
器用
生命
器用
先遣隊捜索 8,090 10,700
がくしゅうそうち 30,810 39,700 115 知力
器用
器用
器用
器用
知力
知力
器用
アビスシャード30個
12 堕ちた英雄ールーネンオブザリベリオン 32,000 35,536 200 器用
器用
器用
敏捷
敏捷
スエコ ベルザヴァレリアカイサユーステス
ルーネン姉妹ロスト
13 親友 37,380 52,000 103 生命
知力
知力
ルンバ ノーラレフィスバラウィタ
勇者 35,400 53,275 182 精神
精神
精神
敏捷
34,000 55,000
取得総計 343,600 518,073 1,464 122

収支履歴

トライデント::+230
パラソルスピア::-600
コルセスカ::-12800
Lv6宝石6個::-900
Lv6宝石6個::450
華美なる首飾り::-200
プレートアーマー::-1200
カイトシールド::-500
ブラックベルト::-3000
ブラックベルト::1500
スマルティエの増強の腕輪(敏捷)::-900
スマルティエの増強の腕輪(敏捷)::450
天然石の耳飾り::-256
天然石の耳飾り::128
正しき信念のリング::-30000
妖精使いの宝石LV15*4 ::-1600
Sランク緑のマテリアルカード3枚::-6000
Sランク金のマテリアルカード2枚::-4000
ウェポンホルダー改::-5000
スマルティエの銀鈴::-7500
スマルティエの銀鈴::3250
アルケミーキット::-200
コルセスカ::6400
ドゥクトゥスランケア::-68000
イグニダイト加工::-40000
スマルティエの増強の腕輪(器用)::-900
スマルティエの増強の腕輪(器用)::450
アビス強化::-12000
光の聖印::-2200
宗匠の腕輪::-1000
宗匠の腕輪::500
勇者の証技::-10000

SS武器アビス強化2回目::-12000
振り直し3回
多機能グリーンベルト::-36000
真・ブラックベルト::-20000
野伏せのセービングマント::-9000
軽業のブーツ::-11600
カイトシールド::500
炎嵐の盾::-7900
Bランクアビス強化2回::-4000
アビスシャードの融通(ティナさんより)30個::-3000
Bランクアビス強化2回::-4000
フレックスグリップ::-250
Bランク魔法の鎧化::-5000
Bランクマナタイト加工2回::-10000
蝙蝠の耳飾り::-3500
エルエレナケープ::-1600
勇者の証技::5000
カーメンキャッパー::-38000
デクスタリティポーション::-2000
保存食5日分::-50

叡智の腕輪::-1000
操りの指輪::-24800
ラルヴェイネの金鎖::-7500
エクレール::-61000

チャットパレット