一見して物腰柔らかな落ち着いた紳士。
プリムローズ商会の幹部の一人で商会当主からの信任も厚く、当主の一人娘のイヴリムの教育係も任されている。
若い頃は神殿の孤児院にいたとか、詐欺師を詐欺にかけて有り金すべてを奪い取ったとか、結婚詐欺をしかけたら逆に痛い目にあったとか色々な噂があるが、本人は涼しい笑顔で「ご想像にお任せします」とうそぶくばかりで、本当のことは誰にも語らない。
策略を巡らせて、敵が思惑通りに動き、最終的に破滅するのを見るのが何よりの楽しみだった。

イヴリムの教育係として前線を一時的に離れていた隙に、プリムローズ商会がとある事件で取り潰されてしまったため、現在は逃げ延びたイヴリムに同行し、相談役のような立場となっている。
商会が無くなってしまったために楽しみがなくなったので、イヴリムは是非商会を再建してほしいと願っている。矢面に立つのは嫌いなので、自分が商会を立ち上げるようなことは考えていない。あくまでも裏から手を回すのが好み。


一人称：私
二人称：あなた（貴方・貴女）、〜さん
基本、丁寧な言葉遣いをしている

イヴリム
呼び方：お嬢様
先代当主の娘。飲み込みも早く、また予想の上を行く様は見ていて面白い。
商会再建のためあらゆる策は講じてはいるが、イヴリムがどう結果を出すのか観察しているのを楽しんでいる。
最近、雑に扱われてる気がする。「お嬢様、…もう少し私を労ってくれてもいいんですよ」

プロメナ
呼び方：プロメナ
先代当主が買ってきた娘。よい駒を育てたものだ、と感心している。
イヴリムに対して盲目的なところはやや気に掛けるところもあるが、護衛の実力は申し分なく、その役割については信頼している。
たまに発せられるお小言は納得していない。「おや…？　私、そんなに羽目を外した覚えはないのですが」

カヒナ
呼び方：カヒナさん
イヴリムが拾った娘。存分に使える駒だ。プロメナと匹敵するほどの戦闘力は十分な信頼を持つ。
だが頭が弱い。本能で生きている。その頭の悪さに振り回され、掌握出来ず嘆くこともしばしば。イヴリムからの視線が痛い。
なんとかしたい。「カヒナさん……ここまで、私を困らせる人は貴女が初めてですよ？」