50年前から、姉の薬と治療代を稼ぐためにより良い仕事を探して旅をしている。
旅に出る前は人間に混じって夜の仕事をしていたが、将来は姉の主治医となる夢を抱いていた。
(目の中を着色したり、刺青を入れたのも人間に混ざるため)
姉とはビジョンメールで手紙のやりとりをしているが、しばらく返事がない。

今はハーヴェス北部にある芸術家たちが住んでいる地域で、ギルド所属配達員を依頼の合間でバイトしている。
週シフト制、週給は一定ガメルと店長のマナ

働き始め:52年前(一応成人してから)
↓知らず騙されて
旅たち:50年前(怪文書の手紙参照)
↓
売られる:30年前
↓
ケイちゃんに助けられる:20年前
そこからライダーギルドで配達員

親愛なる姉上、ヌヴェールへ

姉上、体調はいかがですか？
父は元気ですか？
手紙を送り続けてから50年、前回の手紙を送ったっきり姉上からの返事が初めてなくなったので、とても心配をしています。
すぐにでも帰りたいところなのですが、手伝いをしていた人間の商売が破綻してしまい、借金やらの返済に追われ帰る分だけの旅費すら残っていない状況なのです。
姉上の薬代はご安心ください！　それの資金だけは自分の身を削ってでもご用意します。今回の分も送りますね。
…なので帰るのはもう少し先になりそうです、家族不孝者な妹でごめんなさい…

気づけば姉上の元を離れてから随分と時間が経ったなと最近つくづく実感します。小さい頃からいつも姉上の背中を追っていて、こうしてこんなに遠くまで離れることになるとは思ってもみませんでした。
私が人間の夜の商売で身を売って働いていた時も、父は勘当の勢いで反対しましたが、姉上は事情があるのだろうと最後まで私を信じて下さいました。
目の中を染めて、左腰のところに刺青を入れて帰ってきた時の父の反応といったら、もう今でもあの怒り様は笑ってしまいます。でもあの刺青オシャレでしょ？　ぱっと見ゴシック調だけど、近づいてよく見てみるとKiss me…って書いてあるの、実は今でも気に入っています。

医学校へ進学したい、元気になった姉上をお日様の元へ連れ出したい、そういって仕事で集めた貯蓄をみて、初めて父が納得してくれた後、こっそり泣いていた私の背中をさすってくれた姉上の手は、今でも私の心の支えになっています。
だから、治療法がないと言われた時でも私は諦めたくなかった。姉上の主治医にはなれなくても、姉上に合った治療法や薬を探すことはできるから。私が姉上の足になると、あの日決めました。
ただ今の姉上に1番適している薬と治療代を払うだけの稼ぎがあの街にはなくて、それに私たち街ではちょっとした有名人だったから働きにくいのもあって、私は旅に出ることにしました。
あまり詳しい事情をそういえばお話ししていなかったですね。
だから父には止められたけど、姉上はいつもみたいに「いってらっしゃい」ってちょっと欠けたかっこいい角をさすりながら送り出してくださいました。

先日から近接で戦う術も学び始めました。
私たち森羅魔法の使い手は遠くからの攻撃や援助しか出来ないけれど、いざとなった時に誰かを守れる手段が必要でしょう？
いつか剣裁きが上手くなった日には姉上にお見せしますね。

姉上から届く字の綺麗な手紙を読むのが大好きです。窓にやってきた白い鳥の話や、父の靴下が臭い話も、全てが愛おしくて独りじゃないんだって、そう思えるんです。
白紙の手紙でも構いません。
私が書くとこうしてビジョンメールを3回くらい送らないといけない長さになってしまうけれど、姉上は1回で大丈夫です。元気だよってお返事、お待ちしております。

妹、クロワッサン

経歴
1-6-4 身体のどこかに刺青がある
3-4-1 商売を手伝ったことがある
2-1-4 破産したことがある

理由
4-3 病の家族・恋人を救うため

・キャロンドリエ
キャロンドリエ　リュネール:フランス語で「月の満ち欠け周期」
・クロワッサン
クロワッサン:フランス表記で「三日月」
※ヌヴェール(姉の名前はフランス語で新月)

PL用メモ：べリエ（牡羊座）

Bテーブルはフェンサーとアルケミのみ
→2023/04/29 嘘と化しました、ジオマンも

戦闘特技
7)変幻自在
9)魔晶石の達人
11)MP軽減かなあ
(13) )

まだまだ未定

クロワッサンは代々森羅魔法の担い手となるキャロンドリエ家に生まれた次女だ。父と母と姉の4人暮らしだったが、姉のヌヴェールはクロワッサンが幼い頃から不治の病に侵されていた。父と母の稼ぎで生活費はどうにか賄えても姉の薬代と治療費代までは及ばず、それを若いながらにも悟ったクロワッサンは最も稼ぎの多い仕事を街中探し回り、その結果人間に混ざって遊郭で働くこととなった。人間離れした（種族が異なるため当然だが）容姿のせいか少しばかり有名であり太い客を片手で数えるほどには持っている娘だった。しかし他人と距離を置きたがる彼女本来の性格からか、数年働き続けた頃に体調を崩しがちとなり、その度に外を自由に跳び回る鳥を見ては羨ましく思っていた。
ある深夜の廊下、その日は珍しく遠方の客からの指名が入っていた。見覚えのない名前に首を傾げながらも、身体の手入れを済ませ部屋に向かっていた。しかし部屋にたどり着く前に彼女はその客とその廊下で対面した。月が見える部屋で待つばかりでは勿体無いと、他の客であれば万が一知人に出くわしてしまう危険を恐れ部屋に篭っているところを、顔も隠さずむしろ悠々と過ごしていた。
客の前では笑顔を絶やさず、明るい娘を演じることを得意とする彼女だったが、その日はなぜか気分が晴れなかった。運も悪くその日は新月だった。伸び伸びと鳥のように飛び回るその客に遊女失格と評されてもおかしくないほどの悪態をついてしまった。
すると客はその一言で彼女に興味を示したのか、そのまま廊下で行為を始めた。そう、幸いその日は新月だった。
部屋で目を覚ました彼女にその客はある商団の話を持ちかけた。その内容は一見なんの変哲もないただの取引業務だったが、話を進めていくと若い女性が1人で乗り込むにはあまりにも危険の伴う話だった。しかし客は彼女が一瞬自分に惹かれた瞬間を見逃さなかった。若い遊女が欲しがる数倍の金額を上乗せされ、抱きすくめられた時点で彼女の答えは決まってしまった。
体調不良を妊娠と偽り、駆け落ち同然で遊郭を後にした。
元客の男はそのまますぐに商団と落ち合わせるつもりだったが、彼女はどうしてもと一夜だけ家に帰ることを許された。
しかし本当のことを話せるはずもなく、一言「姉上を助けるために、もっといい稼ぎ先を見つける旅に出る」、そのたった一つ紛うことなき事実だけを伝えた。詳しい事情を話さずに旅立とうとする娘に父は憤り、母はただただ不安そうに娘を見つめ、ただ1人ヌヴェールだけは彼女をそっと抱きしめ、「いってらっしゃい」と優しく告げた。

商団と落ち合った彼女はすぐに仕事を覚え、しばらくその商売は順調であった。実際遊郭にいる時より断然稼ぎは増え、実家に送ることができる仕送りも両親に伝えた以上の金額を送ることができた。そして彼女は男を愛していた。
だが男はあくまで彼女を一つの道具としてしか見ていない。いや、その後の行動を思えば使い捨ての道具以下だったかもしれない。仲間の1人が大きな失態をし、あらゆるツテの信頼を失い国の指名手配団として逮捕間際であった。そして別の大きな商団に紛れ込むために代償として売られるのは一番仕事としては使えないが、若さと女としての価値があるクロワッサンだった。
愛した男に笑顔で売られた彼女は、それでも持ち前の表面上の愛嬌だけは絶やさなかった。それさえも崩れれば彼女の中の全てが破滅してしまう、そんな気がしたからだ。そして彼女は自らの身を削ってでも、両親、何よりヌヴェールへの仕送りを絶やさなかった、
そして彼女は誓った。
もう二度と、決して誰かに心は開かない、と。

身売りされた先では過酷な召使いのように動き回り、その影響で彼女自身が働きに出ることができず、こっそり隠し貯めていた貯金は減る一方だった。傷だらけの身体からは気付けばどこからかいつも出血しているようで、彼女の着ている布の服はいつも赤かった。
しかしその生活は突然終わりを告げ、彼女が水汲みから戻ってきた時にその家主は警察に取り押さえられていた。状況に理解が追いつかなかった彼女は、暴力の密告した配達員のケイ・オーガスに保護されるまで涙すら流せなかった。
そして釈放されかけた彼女はまだ見習い配達員であったケイに土下座をして頼み込んだ。
「どうか、働かせてください」

信頼度 -100〜+100

●ケイちゃん:ケイ・オーガス

初期信頼度:？？ → 最新:+50
【表向き】
命の恩人。知り合った仲では最も信頼のおける相手。

○アリス：アリス・セブンレンジ

初期信頼度:-50 → 最新:-35
【表向き】
配達関係での知り合い。よく転びよく寝る印象。しかしどこか妹のように感じている。

○シューン：シューンハイト・ウェヒター

初期信頼度:-45 → 最新:-30
【表向き】
パーティーのリーダー。言われたことは基本従う。鬱陶しい時があるが、取引の関係上無碍には出来ない、適当にあしらう。

○フォン：フォンウッド・ピュリフ

初期信頼度:-40 → 最新:-40
【表向き】
配達でよく見かける住所の主。悪い人ではなさそうだが掴みどころがなく、接し方を探っている。

○フレちゃん：フレデリック=フォーチュン

初期信頼度:-55 → 最新:-35
【表向き】
最初は庇われる理由が分からなかったが、パーティー内の役割だと割り切っており、感謝もしている。
合理的な考えを尊重している。

⚫︎教授:リバンティーン・ラボ

初期信頼度:-55 → 最新:-45
なんかすごい人だという感情以外ない

⚫︎グレン:グレン・ヒライ

初期信頼度:-60 → 最新:-60
特別何の感情もない

⚫︎ロア:ロア・サダリオード

初期信頼度:-60 → 信頼:-60
特別何の感情もないが、強いて言えば苦手なタイプである控えめの女性