容姿・経歴・その他メモ

人物像

いつも清らかな白い外套を纏っているメリアの女性で、大輪のユリの花を祖先とする短命種。
性格は｜元気溌剌《げんきはつらつ》としていて、挨拶や日々の雑用などを誰よりも率先して行う行動力の持ち主。
また、非常によくできた人格の持ち主でもあり、誰に対しても丁寧で慈愛や気遣いに溢れた言動をとる。
寿命が10年と短い境遇に生まれながらも、短命種特有の死生観を胸に、日々を大切に過ごしている。

「｜清潔《せいけつ》」を教義とする"｜糸織神《ししきしん》"アーデニに仕えるプリーストであり、その白くふわふわとした髪も日々の手入れの｜賜物《たまもの》。
清潔を保つための様々な努力を「日課」として欠かさず行っており、それが他人の身なりであっても仲間同士であれば手間を惜しまず整え上げている。

経歴

生まれはアルフレイム大陸西部のマカジャハット王国であり、とある貿易商で美術品｜蒐集《しゅうしゅう》家の男性「マルコ・カサブランカ」氏の保有するテラリウムの中に咲いた。
マルコ氏は珍しい花の種を植えたとばかり思っていたようでとても驚いていたが、育て親となる決心をした彼からの弛まぬ｜庇護《ひご》と愛情を受け、数多の芸術作品や自然に触れて育った。

そして生まれてから1年が経った頃。生きているうちにより多くの人や事物、自然と接して見識を深めたいという気持ちを持つようになり、「冒険者になりたい」という決意をマルコ氏に告げた。
その決心をするまでに特にこれと言った技能を磨いていたわけではなかったが、「外の世界を見て回る」という強い意思と、日頃から掃除や洗濯を中心とした家事を献身的にこなしていたことが功を奏してアーデニの神託を受けるに至り、その教えを広める使命を課せられた。
そうして手に入れた神の御力を人々のために役立てることを誓ったリリアンはそこから1年ほどの修行を積み、マルコ氏を一人にしないために自分の種を置いて、未知の世界への期待を胸に故郷を旅立った。

余談③:羊皮紙のもう一つの用途
リリアンの荷物にある羊皮紙のうち一枚は手紙用ではなく、彼女が誰にも知られぬように｜認《したた》めた遺書である。
早世の運命にある彼女は、仲間たちのまだ見ぬ未来を祝福する想いと、自分のことを忘れないで欲しいという願いを綴った。

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