【アルベルト流衝撃刃】
(ランドール地方)- 入門条件
- 50名誉点、1つの魔法使い系技能レベルが4以上
魔法文明時代に、ランドール地方の要塞都市フォルトフォールに存在したとされる英傑アルベルト(ナイトメア?/男性)が興したとされる伝説的な流派です。それは魔力を膂力に変えて破壊力を増す《魔力撃》を膂力に変えず、武器に纏わせて振り抜くことにより魔力の斬撃を放つという奇天烈なものです。
切っ掛けは武人として魔法文明時代に名を馳せたアルベルトに追い詰められたガルーダが、妻を人質に取り、飛んで撤収しようとした際の事、撤退していくガルーダに武器は届かず攻撃魔法もそれほどではなかったアルベルトは破れかぶれに得意の《魔力撃》を放ちました。神にその必死の祈りが届いたのか分かりませんが、当たる筈もないその一撃から魔力の斬撃が発生し、ガルーダを一刀両断にしたという逸話からです。
英傑アルベルトの最期は魔法文明時代末期の魔神使いとの戦いにて瀕死の際、「今から1度だけ技を見せる。それが我が奥伝として伝えろ」と戦っていた弟子らに言い、魔神使いに対して《奥伝》を放ったとされます。結果は相打ちとなり、その戦いは終結しました。
英傑アルベルトに関する逸話は多く、そのどれもが英雄的な話なのですが上記の話も含み、いずれも懐疑的なものであり多くの識者たちからはあくまで伝説でしかないと言われています。しかし彼の逸話と共に、「アルベルト流衝撃刃」として〈大破局〉を経てなお、確かに今の今までもその技は伝わり続けています。
流派装備
英傑アルベルトが使っていたとされる片手半剣の模倣品〈インパクトソード〉〈バーストブレイド〉〈ソニックエンド〉があります。そのどれもが流派秘伝に特化したもので魔力を剣に乗せることが容易になり、魔力を効率よく伝達できます。しかし、素材にミスリルなどを豊富に使用する為、高価な傾向にあります。
この武器は強力なマナを含有している鉱石———、イグニス鉱を鍛え上げたイグニタイトで加工することにより真価を発揮すると言われています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
インパクトソード | 14 | 〈ソード〉A | 16,500 +30名誉点 | アルベルト流衝撃刃の流派秘伝を強化する。 |
バーストブレイド | 14 | 〈ソード〉S | 26,500 +50名誉点 | アルベルト流衝撃刃の流派秘伝を強化する。 |
ソニックエンド | 16 | 〈ソード〉SS | 53,000 +100名誉点 | アルベルト流衝撃刃の流派秘伝を強化する。 |
秘伝
流派秘伝は《初伝》《中伝》《奥伝》に分けられてます。これはそれぞれの取得難易度を表しており、《初伝》なら流派に入れるレベルならば習得できますが、《中伝》から大きく難易度が跳ね上がります。特に《奥伝》は師範代のみが修めているとされ、《奥伝》を習得した者はアルベルト流衝撃刃の道場を開く権利を得ます。
全ての秘伝に《魔力撃》が必要となっており、《魔力撃》がなければ実質的にすべての秘伝を習得できません。また使用する武器は刃の付いた武器に固定されていますが、指定カテゴリなどは一切ありません。しかし、アルベルトに憧れた者たちは彼が愛用した片手半剣を扱う傾向にあります。
《初伝・魔刃撃》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《魔力撃》変化型
- 前提
- -
- 限定条件
- 刃武器
- 使用
- ファイター技能、フェンサー技能、バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 生命・精神抵抗力-4
- 概要
- 魔力を込めた斬撃を前方に放つ。
- 効果
アルベルト流衝撃刃の初歩です。
「形状/射程:射撃/10m」で「対象:1体」に対し、魔力を斬撃の形にして前方に飛ばします。
近接攻撃同様に命中力判定を行い、対象は回避力判定を行います。
命中した場合のダメージ算出の際は武器の威力や追加ダメージを参照しますが、クリティカル値は一律「12」となり、与えるダメージは断空属性魔法ダメージとなります。
クリティカル値はフェンサー技能の補正を受けませんが、アビス強化の「クリティカル値-1」は受けます。また、この秘伝は連続した手番に宣言できず、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝と同時に宣言できません。
また、放つことで大きな隙と肉体的・精神的疲労を受けます。その為、使用者は10秒の間生命・精神力抵抗に「-4」のペナルティ修正を受けます。
《初伝・生魔克服》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《初伝・魔刃撃》
- 限定条件
- -
- 使用
- -
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- -
- 概要
- 秘伝のペナルティ修正を抑える。
- 効果
呼吸法や自己暗示により、秘伝による生命力と精神力の摩耗を抑えます。
「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝を宣言した時、その生命・精神抵抗力のペナルティ修正をそれぞれ「流派秘伝記載のリスク+2」(最大-2)に減少させます。ただし、生命力、精神力それぞれの値が「24」を超えていなければ、参照されている抵抗力はこの秘伝の効果を得られません。
《中伝・伏魔一閃》
- 必要名誉点
- 50/80
- タイプ
- 《薙ぎ払いⅠ》変化型
- 前提
- 《初伝・魔刃撃》、《バトルマスター》or《変幻自在Ⅰ》、《変幻自在Ⅱ》
- 限定条件
- 2H刃武器
- 使用
- ファイター技能、フェンサー技能、バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- ダメージ-3、生命・精神抵抗力-6
- 概要
- 薙ぎ払いに《初伝・魔刃撃》を乗せることで、多くの対象を狙い撃つ。
- 効果
薙ぎ払いに《初伝・魔刃撃》を応用することで振りの軌道に魔力を放出します。
乱戦エリア内の任意の3体までの対象に対して、《初伝・魔刃撃》による斬撃を放ちます。ただし、通常の《薙ぎ払いⅠ》同様に与えるダメージに「-3」されます。
広い範囲に《初伝・魔刃撃》を放つ故に、使用者への疲労は初伝の比ではありません。10秒の間、使用者は生命・精神抵抗力判定に「-6」のペナルティ修正を受けます。またこの秘伝は連続した手番に宣言できず、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝と同時に宣言できません。
この秘伝には上位秘伝があり、《薙ぎ払いⅡ》の取得と必要名誉点欄の右の値を支払うことで取得できます。その場合、与えるダメージに「-3」がなくなります。《薙ぎ払いⅡ》とは違い、対象は3体までから増えません。
《中伝・追魔二連》
- 必要名誉点
- 50/80
- タイプ
- 《斬り返しⅠ》変化型
- 前提
- 《初伝・魔刃撃》、《バトルマスター》or《変幻自在Ⅰ》、《変幻自在Ⅱ》
- 限定条件
- 2H刃武器
- 使用
- ファイター技能、フェンサー技能、バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃*2
- リスク
- 生命・精神抵抗力-5
- 概要
- 通常の袈裟斬りからの斬り上げに《初伝・魔刃撃》を放って追撃する。
- 効果
通常の袈裟斬りを後ろに避けた対象に対して、斬り上げの際に《初伝・魔刃撃》を放つことで不意を突きます。
宣言を行った近接攻撃が回避された場合、直後にもう1回同じ武器で同じ対象に《初伝・魔刃撃》を宣言した状態で命中判定を行います。1回目が命中した際には通常通りの近接攻撃のダメージが発生します。その場合、《初伝・魔刃撃》の宣言による命中判定は行われませんが、リスクは通常通りに受けます。
複数を同時に攻撃し、いずれかの対象に回避された場合、回避されたものすべてに《初伝・魔刃撃》を宣言した状態による命中判定を行います。1回目か2回目、いずれかの攻撃が命中したなら、それぞれに対してダメージ決定を行います(2回目の命中は《初伝・魔刃撃》なのに注意)。またこの秘伝は連続した手番に宣言できず、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝と同時に宣言できません。
この秘伝には上位秘伝があり、《斬り返しⅡ》の取得と必要名誉点欄の右の値を支払うことで取得できます。その場合、1回目の命中力判定で命中したならばそのダメージに「+4」点することができます。回避された場合、対象の回避力判定に「-2」のペナルティ修正を与えて、《初伝・魔刃撃》を宣言した状態で命中力判定を行います。複数を同時に攻撃し、いずれかの対象に回避された場合、回避されたものすべての対象に回避力判定に「-2」のペナルティ修正を与えて《初伝・魔刃撃》を宣言した状態による命中判定を行います。1回目か2回目、いずれかの攻撃が命中したなら、それぞれに対してダメージ決定を行います(2回目の命中は《初伝・魔刃撃》なのに注意)が、1回目の命中したうちの任意の1体を選んで、ダメージを「+4」点することができます。(選択はダメージを決定する前に行うこと)
《中伝・鏖魔剛撃波》
- 必要名誉点
- 50/80/100
- タイプ
- 《全力攻撃Ⅰ》変化型
- 前提
- 《初伝・魔刃撃》、《バトルマスター》or《変幻自在Ⅰ》、《変幻自在Ⅱ》
- 限定条件
- 2H刃武器
- 使用
- ファイター技能、フェンサー技能、バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 回避力-2、生命・精神抵抗-5
- 概要
- 渾身の力を込めた《初伝・魔刃撃》を放つ。
- 効果
《初伝・魔刃撃》に《全力攻撃》の勢いを乗せることで更に破壊的な一撃を放ちます。
《初伝・魔刃撃》と効果は同様ですが、与えるダメージに「+2」点します。また、与える魔法ダメージは断空属性ではなく衝撃属性となります。
ただし、《初伝・魔刃撃》よりも大きな隙を晒す為、使用者の回避力判定に「-2」と、生命・精神抵抗力判定に「-5」のペナルティ修正を受けます。またこの秘伝は連続した手番に宣言できず、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝と同時に宣言できません。
この秘伝には2つ上位秘伝が存在し、それぞれ《全力攻撃Ⅱ》、《全力攻撃Ⅲ》の取得と必要名誉点欄の右の値を左から順に支払うことで取得できます。その場合、与えるダメージに《全力攻撃Ⅱ》なら「+6」点、《全力攻撃Ⅲ》なら「+10」点となります。
《中伝・刃魔両立》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《マルチアクション》変化型
- 前提
- 《初伝・魔刃撃》、《バトルマスター》or《変幻自在Ⅰ》、《変幻自在Ⅱ》
- 限定条件
- 刃武器
- 使用
- ファイター技能、フェンサー技能、バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃または1回の魔法行使
- リスク
- 魔力-2、生命・精神抵抗-5
- 概要
- 魔法行使を行いながら、《初伝・魔刃撃》を対象に放つ。
- 効果
《初伝・魔刃撃》を使用しながら、魔法を行使することができます。ただし、《初伝・魔刃撃》に魔力を多く持っていかれる為、魔法自体の精度は大きく落ちます。
近接攻撃または魔法行使、どちらかを主動作で行うときに宣言し、その1回に有効です。
近接攻撃攻撃時に宣言したのならば、その直後に魔法を行使できます。また、その近接攻撃は《初伝・魔刃撃》を宣言したものとして扱います。ただし、その直後の魔法の行使の際、魔力が「-2」点されます。
逆に魔法行使時に宣言したのならば、その直後に近接攻撃を行うことができます。その近接攻撃は《初伝・魔刃撃》を宣言したものとして扱われますが、行使する魔法の魔力が「-2」点されます。
1ラウンドに複数の特技宣言を行える特技を持っていても、この追加魔法行使や近接攻撃にさらに《中伝・刃魔両立》を宣言することはできません。
勿論、魔法を行使する為の条件を満たしてなくてはならず、移動も「制限移動」に限られます。また、《初伝・魔刃撃》に加え、魔法を行使することによる肉体的・精神的負担は強く、使用者は10秒の間、生命・精神抵抗力判定に「-5」のペナルティ修正を受けます。またこの秘伝は連続した手番に宣言できず、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝と同時に宣言できません。
《奥伝・生精守転》
- 必要名誉点
- 200
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《初伝・〜》とある秘伝全て、《中伝・〜》を上位を含めて1つ以上取得済
- 限定条件
- -
- 使用
- -
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 効果参照
- 概要
- 守りを捨てて、全てを攻撃に注力する。
- 効果
自身の全ての意識を攻撃に注力することで技の冴えを著しく上昇させます。
この流派秘伝を宣言した時、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝をもうひとつ宣言します。宣言した武器攻撃の命中力判定の直前、自身の[生命力B+精神力B]点(最低2)までの値を宣言することができます。宣言したら、ダメージ決定の際に与えるダメージに[+宣言した値]点します。ただし使用者は10秒の間、[宣言した値]点だけ生命・精神抵抗力判定にペナルティ修正を受けます。また、追加宣言した流派秘伝のリスクも受けます。これは宣言した武器攻撃が外れた際も命中した時同様に受けます。
追加宣言した流派秘伝の生命・精神抵抗力へのペナルティ修正は《初伝・生魔克服》で軽減することができますが、この流派秘伝自体で受けた生命・精神抵抗力に対するペナルティ修正は軽減できません。
《奥伝・魔煌滅撃刃》
- 必要名誉点
- 200
- タイプ
- 《魔力撃》変化型
- 前提
- 《初伝・〜》の秘伝全て、《中伝・〜》1つ以上、《奥伝・生精守転》
- 限定条件
- 2H刃武器、《奥伝・生精守転》中のみ
- 使用
- ファイター技能、フェンサー技能、バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 1日の間、生死判定-8
- 概要
- 魔力の奔流を斬撃として放つ。
- 効果
開祖アルベルトが最期に放ったとされる絶技です。
「形状/射程:射撃/10m」で「対象:1体」に対し、光輝く魔力の奔流を前方に飛ばします。
近接攻撃同様に命中力判定を行い、対象は回避力判定を行います。
命中した場合のダメージ算出の際は武器の威力や追加ダメージを参照し、更に自身の「魔力」点だけダメージを追加します。クリティカル値は一律「11」となり、与えるダメージは断空属性"かつ"衝撃属性の魔法ダメージとなります。
クリティカル値はフェンサー技能の補正を受けませんが、アビス強化の「クリティカル値-1」は受けます。また、この秘伝は1日1回のみ使用でき、他の「アルベルト流衝撃刃」の流派秘伝と同時に宣言できません。