ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ゴア・マガラ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
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ゴア・マガラ

分類:その他
知能
人間並み
知覚
魔法(盲目)
反応
敵対的
穢れ
2
言語
ドラゴン語
生息地
さまざま
知名度/弱点値
16/19
弱点
炎属性ダメージ+3点
先制値
16
移動速度
20/30(飛行)
生命抵抗力
11 (18)
精神抵抗力
11 (18)
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
牙(頭) 10 (17) 2d6+14 10 (17) 7 80 30
右爪(翼) 12 (19) 2d6+10 9 (16) 10 100 30
左爪(翼) 12 (19) 2d6+10 9 (16) 10 100 30
11 (18) 2d6+12 12 (19) 8 70 30
部位数
4(頭/翼/翼/尾)
コア部位
なし

特殊能力

●全身

黒蝕竜

水・氷属性と病気属性によるダメージを受けず、水・氷属性と病気属性による不利な効果を一切受けません。
また、このキャラクターの攻撃は、任意のキャラクターを除外することが出来ます。

狂竜ウィルス/19(固定値)/生命抵抗力/消滅

このキャラクターから近接攻撃を受けた場合、対象に『狂竜症』を発症させます。

狂竜症

2Rの間、全ての判定に-1の修正を与える。この効果は病気属性として扱う。
『狂竜症』を発症しているキャラクターが、他のキャラクターに対して1Rに30点以上のダメージを与えた場合、そのキャラクターは『狂竜症』を解除できます。この効果で解除に成功したキャラクターは、次の攻撃時のダメージロールに+1のクリレイ修正が付く。

狂竜化状態

このキャラクターの全ての部位のHPが0になっても死亡せず、次の自身の手番にゴア・マガラ(狂竜化)へ形態変貌を遂げる。
(このキャラクターシートの討伐経験点は計上されます)

●頭

咆哮/16(固定値)/精神抵抗力/消滅

咆哮を轟かせ、対象を委縮させます。
1Rの間、PC側全ての行為判定に-1の修正を与えます。
この効果は1Rに1度しか使用できず、連続した手番には使用できません。

鱗粉ブレス/11(18)/生命抵抗力/半減

[射程/形状:2(30m)/貫通]で「2d6+8」点の病気属性魔法ダメージを与え、2Rの間、対象の全ての判定に-1の修正を与えます。
このマイナス修正は『狂竜症』として扱います。
『狂竜症』を発症しているキャラクターに対しては、与えるダメージが『+3』点されます。

●翼

飛翔

全ての部位は近接攻撃の命中力・回避力判定に+1のボーナス修正を得ます。
左右両方の[部位:翼]のHPが0以下になった場合、この効果は失われます。

攻撃阻害=+2・+2

大きく広がった翼が攻撃を妨げます。
[部位:尻尾]は近接攻撃に対する回避判定・遠隔攻撃に対する回避力判定に+2のボーナス修正を得ます。
HPが0以上の[部位:翼]の数だけ重複して適用されます。

●尻尾

部位破壊

他の何れかの部位が1以上の場合に、斬撃武器による攻撃でこの部位のHPが0以下になった場合、PC達は『黒蝕竜の尻尾(1500G/赤S)』を一つ獲得します。

テイルスイープ

5体までを対象に、近接攻撃を行います。
この効果は連続した手番には使用できません。

戦利品

2~6
黒蝕竜の鱗(500G/赤A)
7~12
黒蝕竜の惨爪(1000G/赤S)
13~
黒蝕竜の闇玉(3000G/赤S)

解説

『概要』
広大な大陸の各地で稀に目撃される、謎に包まれた大型モンスター。
非常に神出鬼没であることから目撃例は極めて少ないが、
特異な力によって出没した地域周辺に多大なる被害をもたらすことで知られ、
生態系の最上位に立つ大型モンスターを襲撃・殺傷したとの報告も存在する危険種である。
研究の結果、恐るべき能力を有することが判明し、その能力から《黒蝕竜》とも通称されているが、
ある理由からハンターズギルドではこのモンスターの正確な分類を決めかねており、
現在においても分類不明の生物として取り扱っている(その能力や理由については後述)。

『特徴』
赤黒い鉤爪の付いた非常に巨大な一対の黒翼「翼脚」を持つ。
翼脚はその名の通り翼膜を持つ腕のような形状の器官であり、
暗幕のような翼をはためかせながら爪を振るう姿は見る者に恐怖を抱かせる。
巨大な鋭爪による殺傷能力は無論のこと発揮される膂力も尋常ではなく、
牙獣種として有数の怪力を誇る雪鬼獣の剛腕を難なく捩じ伏せるほど。
また、幅広な翼膜を用いた飛行能力はモンスター全体で見ても非常に高く、
嵐の大海原を突っ切るように高速で飛行する姿が確認された例もある。
また、滞空中もブレスや粉塵爆破といった多彩な攻撃で外敵を翻弄するほか、
滑空時は空中で軌道修正を行いながら対象を正確に追尾して仕留める。
なお、その翼膜には非常に細かい毛のような鱗が生えているが、
異常に代謝が高いために常に生え代わりを繰り返しており、大量の鱗粉となって大気中に流出している。
遠目から見れば、その様子は宛ら黒い外套が棚引いているかのようであるという。
ガーグァやズワロポスなどを捕食する姿が確認されていることから肉食性と目されているが、
高い代謝とは裏腹に貪食という訳ではないようで、
現時点ではイビルジョーのような過剰捕食による被害は報告されていない。
ゴア・マガラには視覚器官、つまり「眼」が存在しない。
そこで周囲の状況を察するために進化した結果が、前述した翼膜の鱗粉であると考えられている。
外敵や獲物の気配を感じると、意図的にこの鱗粉を周囲一帯に撒き散らし始める。
これを対象に吸い込ませたり付着させることによって、
そのものの位置や熱量を把握できるように進化したとされる。
また、その説を裏付けるように、
感知能力が高まるにつれてゴア・マガラ自身の体色が変化する様子も確認されている。
なお、その後の調査から、このゴア・マガラが撒き散らした鱗粉を吸引した生物には
神経系・身体能力の異常、抵抗力の低下といった症状が現れることが判明。
これらの症状が深刻化すると、やがては常軌を逸した狂暴性を発揮するようになり、
その感染者に傷付けられた別の生物にも、病魔が伝染するかのように同様の症状が発現する。
この事からギルドはゴア・マガラの鱗粉を「狂竜ウイルス」、
鱗粉を吸収することで発症する症状を「狂竜症」と名付けることとなった。
翼の鱗粉を撒き散らし続け、やがて感知能力がピークに達すると、
空を覆い隠すほどの大量の鱗粉を漆黒のオーラの如く放出する。
それと同時に、普段は頭部と一体化している二本の触角が展開され、
さらに翼脚の爪も展開、そのまま地に降ろし六足歩行の形態となる。
この姿のゴア・マガラを「狂竜化状態」と呼ぶ。
狂竜化状態となったゴア・マガラは、鱗粉の撒かれた範囲一帯を自らのテリトリーと位置付け、
その領域に踏み入っている相手にはより激しい攻撃を加えるようになる。
攻撃の手段自体も翼脚を利用したものが中心となり、巨大な爪で相手を抑え込んだり、
地面を大きく隆起させるほどの勢いで叩き付けたりといった、通常時には見られない動きも見せる。
因みに翼脚を「翼」ではなく「脚」として使うようになるのは、
自らの領域に居座り続けるつもりであるという一種の意思表示らしく、
狂竜化状態のゴア・マガラは空高く飛び立つ事が極端に少なくなる傾向がある*1。
狂竜化状態において展開される触角は外部からの衝撃には脆く、
火属性や龍属性への耐性が大きく低下するという弱点も併せ持ち、ゴア・マガラにとって最大の弱点でもある。
とは言えその頭部を攻撃するには暴れ狂うゴア・マガラの猛攻を掻い潜る必要があるため容易ではない。
狂竜化状態で過剰な攻撃を受けた場合、触角の感知能力が低下するが、
その際は機能回復の為に触角を収納し、不要な鱗粉の放出を抑えて狂竜化状態を解除する。
その他、外敵との戦闘で一度も狂竜化状態にならないまま過度の傷を負った場合、
通常とは違う低く禍々しい咆哮と共に感知能力を急激に上昇させて狂竜化状態になる習性を持つ。
ただしこの方法はゴア・マガラ自身にも何らかの負担があるのか、
一度用いた場合、当分はこの方法で狂竜化状態になることはない。
外敵との戦闘において、口から禍々しい漆黒のブレスを吐く様子が確認されている。
このブレスには前述した鱗粉(狂竜ウイルス)と同様の効果があり、
着弾点にはしばらくの間、そこを中心に狂竜ウイルスが円を描くように広がり、そのまま滞留する。
無論、この円に不用意に踏み入ったり、ブレス自体の直撃を受けたりしてしまった生物には、
狂竜症の初期段階に見られる症状が発現する。
また、大気中に拡散した鱗粉と反応すると強力な爆発を起こす性質を持っており、
特に狂竜化状態(=周囲に鱗粉が蔓延している状態)ではかなり広い範囲に連鎖的な大爆発を発生させる。
ゴア・マガラから得られる素材はどれもが全てを塗りつぶすような漆黒に染まっており、
非常に禍々しい雰囲気を醸し出している。
それは不吉を振りまくともされ、熟練の職人からも忌み嫌われている。
また、狂竜ウイルスの影響を特に強く受けた鱗は、本来の特性が十分に引き出せなくなってしまうらしい。
このような鱗を加工して生産された武具は、やがては使用者をも飲み込む魔装と化すとされる。

『ゴア・マガラの脅威とその正体』
ある地域では一時期ゴア・マガラの襲撃が相次ぎ、度々被害報告がギルドに寄せられる事態となっていた。
当時のゴア・マガラは王立学術院や書士隊の資料にすら情報が皆無という現在以上に謎多きモンスターで、
事態を重く見たバルバレのハンターズギルドは「筆頭ハンター」と呼ばれる精鋭のハンターを招集、
彼らを中心とした生態調査と討伐作戦を秘密裏に開始した。
しかし、ゴア・マガラの脅威はギルドの想定を上回り、
討伐に向かった筆頭ハンターが逆に撃退に追い込まれ、一時は行方不明者が出る事態となってしまう。
ギルドから信頼される精鋭のハンターでさえ返り討ちにする強力なモンスターの存在は
不穏な噂をバルバレに流布する事となり、この頃よりゴア・マガラの存在と脅威は
徐々に一般にも知られるようになった。
その後、筆頭ハンターより推薦を受けた1人のハンターがゴア・マガラ討伐の任を引き継ぎ、
遺跡平原での死闘の末にゴア・マガラの撃破に成功する。
しかしその後、調査のために遺跡平原へ向かった書士隊から衝撃の報告が飛び込む。
ハンターとの戦いに敗れ、その場に遺棄されていたはずのゴア・マガラの骸が
抜け殻のようなものを残して忽然と姿を消していたのだ*2。
これによって件のゴア・マガラは完全に息絶えてはおらず、脱皮を行い新たな存在へと昇華した事が判明、
そしてこれまでの生態調査やシナト村に伝わる伝承も併せて検証した結果、
ついにギルドはゴア・マガラの正体について天廻龍シャガルマガラの未成熟体であるという結論を出すに至る。
なお、この時期の前後より各地では異様に凶暴化したモンスターの出現が確認されるようになっていたが、
それについてもゴア・マガラの振り撒いていた鱗粉が原因であることが判明、
その鱗粉に対しての「狂竜ウイルス」という呼称はこの頃に正式なものとされた。

製作者:ケリィ

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