身長：約130cm
体重：約80kg
髪：白髪　前頭部はハゲている　後髪は肩程度で雑に切りそろえている　髪質はゴワゴワ
顔：彫りが深い　髭を伸ばしている
体格：がっしりとした体格で筋肉質

出生不明。物心付いたときにはどこかの街で奴隷のように働かされており、気付いたときには雇い主をぶん殴って逃げ出していた。
逃げ出したは良いものの、単純な読み書き算術すらできない身の上で、(元)雇い主の目を避けながらでは生活もままならず、街の外で行き倒れているところを偶然通りかかった地方の村長一家(ウール家)に拾われる。
ウール家(主に娘のシルビア)に気に入られ、用心棒(冒険者を呼ぶほどではない魔物の退治、領内の力仕事担当)として雇われる。
そんな生活を10年ほど続けたある日、村が蛮族に襲われた。家屋が燃え崩れ、住民の悲鳴と魔物の鳴き声が入り混じる中で、村長と村民たちの奮闘により、グレディルとシルビアは村から逃げ出すことが出来た。
数日後、冒険者によって村を襲った蛮族は退治されたが、村は廃墟同然、住民は散り散り、ウール家はシルビアのみになっていた。
焼け落ちたウール家の前で、泣きはらした顔で村の復興を宣言した少女の姿はどこまでも眩しく、グレディルは生涯をかけて彼女を支え続けると決めた。
それからの数十年は瞬く間に過ぎ去った。2人は結ばれ2男2女を授かり、村も元以上に復興を遂げた。
そして少女が村の復興を宣言した日から52年後、シルビア・ウールは眠るように息を引き取った。享年70歳。家族に囲まれての大往生だった。
彼女の遺書は、村の今後は長男のエイギルに任せる旨などを記した公のものとは別に、家族全員に個別に遺されたものがあった。
グレディルは自分宛の遺書を読んだ後、大いに笑い、大いに泣き、その夜は子供達と大いに飲み、かつ語った。
そして翌日には村を出立した。

〈とあるギルドの面接記録〉
Q.ずっと冒険者に興味があった？
A.「最初は村の自衛のために色々話を聞いとったんじゃが、冒険の話が面白くってのう!!　年甲斐もなく心躍ってしまったわい」
Q.どういった冒険がしたい？
A.「嫁に話せる冒険が良いのう」
Q.自分の長所は？
A.「(腕の筋肉を叩きニヤリと笑う)」
Q.読み書き算術はできる？
A.「嫁に叩き込まれたわい　じゃが、むつっかしい本はカンベンじゃな」
Q.奥さんはどんな人？
A.「太陽と嵐を足して割らないような女だったのう」
Q.村の子供たちは心配？
A.「全く心配してない…とは言い切れんが、たぶん大丈夫じゃろ。あいつらの方がワシよりよほど優秀よ」
Q.はい。ありがとうございました。他になにかありますか？
A.「ここって宝石の買い取りやっとる？」

〈シルビアがグレディルに宛てた遺書〉
「貴方の寿命まで生きてやろうと思っていましたが難しかったようです。先に行っているので、できるだけのんびり追ってきてください。最愛の妻に先立たれた悲しみでそれどころではないでしょうが、今後の話もしておきます。村も十分に復興し、今後はエイギルに任せておけば大丈夫なので、しばらくは村を出て子離れしなさい。同封した宝石を軍資金にして、村に来るたびに旅の話を色々と聞き込んでいた冒険者などになってしまいなさい。本当ならもっと早くそうするべきでしたが、寂しいので私が死ぬまでは村に残ってもらいました。土産話の冒険譚を楽しみにしています。」
（同封されていた宝石は出来の良いイミテーションだったので1200Gで売れた）

～故郷に宛てた手紙～
元気にしとるかの。こっちはハーヴェスの『栄誉の旅』ちゅうギルドに世話になっとる。
最初の依頼は、荷馬車が襲われとる原因を探るもんだった。
探ってみるとプレタとかいうお洒落好きのボルグが荷馬車から服を奪わせて集めとったんじゃ。
殴り合ったが、かなり手強かった。同行した仲間の回復やら防護の魔法が無かったら危なかったわい。
敵の数が多くて参った時に、プリムちゅうメリアが一気に敵を焼き払ってのう、〈イフリートの髭〉だったか。すごい威力だったわい。

ノインとエルナ、冒険者に憧れとったが、思ったより協調性がないと厳しいぞ。エイギルに口酸っぱく言われとるだろうが、まずは自警団の手伝いからじゃな。
スイン、ハーヴェスにティダンさまを祀った大きい神殿があったぞ。今度見に来ると良い。
エイギル、美味そうな酒を見つけたから送っといたぞ。たまには息抜きもな。

そんなこんなで元気にやっとるから心配せんでな。ハーヴェスに寄ったら顔出してくれ。

息子くらいの年格好のウィルが、冒険者として邁進する姿に焦りのようなものを感じて気にかけている。
魔域の主となった悪党の処遇を巡り、ウィルの意志を尊重したものの、処分を任せてしまったことに負い目を感じている。
人との繋がりがウィルのセーフティになると考え、年甲斐にもなくアリスと引き合わせるような事をしてしまった。

スパ「マイーキ」の一件を解決した晩。ドタバタと魔域を追い出されたグレディルは1人で飲み直していた。
しかし、依頼の疲れからか、温泉にたっぷり浸かったからか、心地よい疲労感に身を任せるようにグレディルに意識は沈んでいった……。

「…ィル　…グレディル」
（懐かしい…声…シルビアの…）
「グレディル…」
（夢、か……）
なあシルビア、お前さんの墓に手向ける冒険の話も、ずいぶんと多くなった…
「えぇ。ファッション好きの魔物や、魔域を初めて攻略した時の話、街一つ救ったお話もありましたね」
「大胆に女湯を覗いた話なんかも」
ｯｽｰｰｰ…………
「ずいぶんとお楽しみでしたね？グレディル」
アレは不可抗力というか…なんというか…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ……
「言い訳無用！他の女に色目使ってるんじゃあない！！！」
オアーーッ！！！！！

その後、グレディルの行方を知る者は…いたりいなかったりした……

・消費アイテム更新（救命草：1→0）
・二つ名を変更“元村長”→設定なし
・戦闘特技1を『挑発攻撃Ⅰ』→『斬り返しⅠ』に変更(GM確認済み　いいもGMに全員『礼』だッ！)
・アイテム購入、技能獲得、経歴追加
・全体のテキスト整形