ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【ディオス=カストル流星辰魔法(通称:星見の魔法)】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【ディオス=カストル流星辰魔法(通称:星見の魔法)】

(遺跡都市ソラーグ・カーサリア群島(ヂェミナイ島))
入門条件
現在入門不可

解読レベル2

◆星見の魔法とその魔法王

・星見の魔法王は二人いる?
ピピッチが星見の魔法を知るきっかけとなったおとぎ話には、星見の魔法使いの兄弟が引き剥がされ、年に一度だけ、夜空に浮かぶ星の川を渡って会うことができるという内容だった。
この兄弟は、どちらも星見の魔法王である。星見の魔法王は、二人で一つ、兄弟が力を合わせて生み出した魔法体系であった。
『封印の間』に幽閉された星見の魔法王は、このうち、兄の方の遺跡に当たる。

・星見の魔法とは何なのか
星見の魔法…星辰魔法。
元を辿れば、星を見るのが好きな森羅導師の兄弟が、天体観測を目的として、森羅魔法を応用して編み出した魔法体系。

森羅魔法は大自然の動植物から力を借りて行使するという原理だが、星辰魔法ではこの基本原理から、夜空に浮かぶ星々も大自然の一部であると拡大解釈し、動植物の代わりにその星々の光から力を借り受け、行使できるようにしてみせた。
こうして、星辰魔法は心優しき兄弟の試行錯誤の末に編み出された。

このような経緯から、星辰魔法は基本的に戦闘向けの魔法ではなく、主に天体観測のほか、天気予報や船の安全な航海など、人々の日常生活に彩りを与えたり、豊かにするために活用された。
その筈だったーーー。

・星見の魔法王は、なぜ幽閉されたのか
星辰魔法は確かに人々の生活に役立ったが、同時に災厄すらも呼び起こす危険性を孕んでいた。

星の力というのは当時の人の手に余るもので、理論上、星そのものの航行すらも操作できてしまい、それによる荒事への転用の可能性が、同じ時代を生きる別の魔法王によって指摘された。
これを皮切りに、星辰魔法の欠陥がいくつか明るみとなった。
星を見やすくする魔法は同時に視覚への負荷を、物体を高速で打ち上げる魔法は衝撃や空中分解の危険性。

これらはあくまでも理論上、起こそうとお思えば起こり得るという話であり、実際に魔法による事故が発生したわけではない。

しかし、戦乱の時代を生きる数々の魔法王にとって、このスキャンダルは格好の的となった。
機に乗じるかのように様々な問題点を追求された星見の魔法王(兄)は、諸悪の根源として秤にかけられた。
その兄弟が異をとなえるも弁明虚しく、危険分子として魔法王たちによって兄弟は引き裂かれてしまった。

その後、兄は牢獄迷宮街の『封印の間』に幽閉されたのだったーーー。

◆現在判明している星見の魔法の研究経過報告
アストロノーツ
星見の魔法の基本その1、いわば星間飛行。得られる効能こそウィングフライヤーのそれと同等ではあるが…飛行ともまた違う、浮遊という言葉が近いだろうか。この魔法の恩恵を受けていると、身体が非常に軽く感じる。星というのはこのように夜空を泳ぐのだろうか。
コスモパワー
星見の魔法の基本その2。ナチュラルパワーとは異なり、非常に高速で発動できるのがウリだ。しかし、外的要因に影響されやすいのだろうか…得られる効能にブレが激しく、そしてその殆どが極小である。考えられる要因としては発動地点の明度だったり、月の満ち欠けであったり、あるいは他の何か…基本の基本でありながらも、非常に謎の多い魔法だ。今後もこの魔法を中心に研究を進めることになりそうだ。
テレスコピゥム
星を見やすくする小魔法だ。亡き魔法王は、純粋に人々に天体観測を楽しんでほしく、任意の対象へ付与できるようにしたのだろう。だが、使いように寄っては被術者の視覚に致命的なダメージを追わせてしまうという重大な欠陥もある。恐らくはこれが、星見の魔法が危険視されたきっかけなのではないか…と、私は思う。どのみち、悪用は厳禁な魔法だろう。最低でも、魔法の効果範囲を狭めたり、対象の視覚を保護するためのセーフティ機構は設けるよう改良の必要があるだろう。もしかしたら、これは現代で星見の魔法を識った、今を生きる私がやるべき責務…なのかもしれない。
マルチプルステージ/ラケーテ
まるで何かを噴出するかのように、対象の速度を飛躍的に上昇させ、目標めがけて発射させる。状況から察するに何かを空めがけて打ち上げることを目的として編み出された魔法のようだが…星見の魔法王はこれを使って何を成そうとしたのだ…?
これもこれで、使いようによっては危険性を孕んでいるのは確かだろう。よほどの非常事態以外、使用は避けたほうがいいかもしれない。
リプロデューサー/スターリィナイト
ローブを発見したときから存在自体は確認できた、中小レベルの星辰魔法。星の光を生命力へと変換し、自己の継続回復へと応用する。原理自体はコスモパワーに近いように感じるが、あちらはブレ幅が大きい上に効果を受けにくいのに対し、こちらは確実性が高い。星の光を何に変換するかで、変換効率に差があるのかもしれない(生命力は効率がよく、マナは効率が悪い?)。非常に興味深い謎だ…
ムーンランディング
詳細不明。今後の研究の進展が待たれる。
スーパノヴァ
星見の魔法の最終奥義、超新星。はるか上空の天体軌道をベースに魔法陣を形成し、人為的に隕石を生成、軌道操作できる…。言ってしまえば魔法により大量の隕石を落下させる、ブレイズシャワーならぬ、ミーティアシャワー。まさに正真正銘の質量兵器だ。現代で使用するには大量のマナが必要なため、実質的には机上の空論に等しいが…。仮に発動できてしまった暁には、亡き魔法王の二の舞いになることは避けられないだろう。美しくも恐ろしいこの秘術は、忘却されてしかるべき…なのかもしれない。

解読レベル1

古代魔法文明時代、「星見の魔法」にまつわる魔法王の一派に伝わっていたとされる秘伝、それが星辰魔法だ。
とはいっても私が知っているのは「星見の魔法」として辛うじておとぎ話などで名前だけが語り継がれる程度で、この魔法大系が何のために作られ、どのような目的で使用されたのかまでは分からない。

星辰魔法の発動条件についても、恐らく夜間…それも星が見える環境下でなければ使用できないということまでは推測できるが、細かな条件や、他の星辰魔法がどれくらいあるのかなど、まだまだ分からないことだらけだ。

森羅魔法とも深い繋がりがありそうではあるが、このローブだけでは情報がまだまだ足りない。

はっきり分かることは、「星見の魔法」を編み出した魔法王の遺跡は複数存在し、それらは恐らくソラーグの周辺のどこかにあるということだ。
幸い、残りの遺跡のありかに関する具体的なヒントは得られたので、〈穿つ熱泉〉とともに調査を進めようと思う。

〜ピピッチ・ヌヌイィの手記より抜粋〜



◯入門条件についての補足
現状この流派の習得は、星見のローブを持つピピッチ・ヌヌイィのみ可能となります。
今後さらなる研究が進み、秘伝アイテムの量産が可能になった暁には、他の冒険者たちも習得できるようになる…かもしれません。

◯GM補足・注意点
星辰魔法は、特定の発動条件を満たした場合かつ特定のセッションでのみ使用可能です。
(それ以外のセッションでの使用宣言には、そのときのGMの許可が必要です)
現状は、かなえ〜卓でのみ使用可能とします。
が、他GMの同意が得られれば、GM間での協議のもと性能調整を行い、最終的にはハウスルールとして全体公開・他PCも誰でも使用可能にしたいと考えています。

流派アイテム

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
星見のローブ 7 装飾品:背中 取引不能 星辰魔法にまつわる秘伝を名誉点消費無しで習得できる
星見のアストロラーベ 7 装飾品:任意 取引不能 地図作成判定・天候予測判定に+1、受益者のシンボル(ピピッチ)
星見のアストロラーベの複製品 7 冒険道具類 100(非売品) 受益者のシンボル(ピピッチ)

秘伝魔法

星辰魔法は森羅魔法の発動条件に加えて、以下の条件も満たした場合のみ発動可能です。(※1)
・夜間かつ星空が見える状態(ただし、都市部の灯りが眩しい場所や曇り空などように星が見えにくい環境は除く)
・使用者が暗闇状態(使用者が灯りの範囲にいる状態は不可・暗視は可能)

星辰魔法は森羅魔法としても扱います。習得にはドルイド技能が必須な点、行使方法、制限などもすべて森羅魔法に準じます。
戦闘特技などによる魔法拡大・MP軽減などについても、星辰魔法に対して適用可能です。
その場合、ドルイド技能を対象とする戦闘特技が星辰魔法にも適用されます。

星辰魔法の発動条件を満たしていない場合でも、森羅魔法の発動条件を満たしていれば、森羅魔法は発動できます。
星辰魔法の派生元となる森羅魔法についても、この流派秘伝を習得後も使用可能です。
(魔法効果の上書きでなく、あくまでも森羅魔法とは別で星辰魔法が追加で使用できるようになるだけです)
ただし、星辰魔法とその派生元となる魔法は、同時に発動することは出来ますが、同一の対象・範囲に対して効果を重複させることはできません。
(例:【[補]ウィングフライヤー・[補]アストロノーツ】を補助動作で同時に宣言し、それぞれ別々の対象に付与することは可能ですが、同一の対象にこの2つの魔法を発動した場合、最後に発動した魔法の効果のみ適用されます)

星辰魔法発動後は1分間(6ラウンド)の間、魔法行使に伴う星の光により視界が確保されます。
その間、術者を起点に10mの範囲にいるキャラクター全員の暗視ペナルティが一時的に解除されます。
暗視ペナルティ解除を適用しているラウンド中に再び星辰魔法を発動した場合、暗視ペナルティ解除の効果持続時間は再びリセットされます。

※1 今後、流派アイテム等によって発動条件をある程度緩和できるようになる可能性もあります。

1
【アストロノーツ】
必要名誉点
?名誉点
消費
MP2
対象
1体X
射程/
形状
1(10m)/起点指定
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
任意
概要
対象に飛行能力を与える
効果

[補][準]ウィングフライヤー】(MA:180P, ML:14P)からの派生形。
効果自体は派生前の森羅魔法と同等です。

2
【コスモパワー】
必要名誉点
?名誉点
消費
MP0
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
特殊
抵抗
任意
概要
一時的なMPを得る
効果

【ナチュラルパワー】(MA:180P, ML:14P)からの派生形。
効果の大部分は派生前の森羅魔法と同様ですが、発動条件・補助動作で発動できる点・MPの回復量が異なります。
この魔法は補助動作で発動でき、自然環境でなくても発動できます(ただし、星辰魔法の発動条件は満たす必要があります)。また、補助動作で発動する場合も手番中1回限りの発動となります。
術者は、威力0(クリティカルなし、追加なし)のMPを一時的に獲得します。
このMPは自信のMPや〈魔晶石〉と組み合わせても構いませんが、ここで獲得した臨時のMPは森羅魔法および星辰魔法の行使以外には使用できず、術者の手番終了時に自動消滅します。

3
【テレスコピゥム】
必要名誉点
?名誉点
消費
MP4〜
対象
全エリア(半径30m)/すべて
射程/
形状
術者/
時間
特殊
抵抗
必中
概要
夜空の星を見つけやすくする
効果

対象の視覚を強化する小魔法です。術者自身に付与することも可能で、付与対象は任意に選ぶことができます。
ただし、視覚が強化されるのは夜の間、かつ認識出るのは夜空のみとなります。
夜空に浮かぶ星の微弱な光をより感知しやすくするほか、消費MPを増やすことで星を見るための視野角や倍率も術者の任意で調節することができます。
双眼鏡や望遠鏡越しに夜空を見る場合にも有効で、これらの組み合わせによって消費MPを抑えつつ、より星空を見やすくすることができます。

4
【マルチプルステージ/ラケーテ】
必要名誉点
?名誉点
消費
MP6
対象
1体全
射程/
形状
2(30m)/起点指定
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
任意
概要
対象の先制判定に術者の「敏捷度B」を、命中力判定に術者の「器用度B」をプラス
効果

対象は、先制判定に術者の「敏捷度ボーナス」ぶんのボーナス修正を得ます。
さらに対象は、命中力判定に術者の「器用度ボーナス」ぶんのボーナス修正を得ます。
戦闘準備でこの魔法を使用した場合、この魔法の効果は対象の1ラウンド目の手番終了まで持続する代わりに、1ラウンド目にシンボリックロアの魔法を発動できなくなります。
この魔法は、「シンボリックロア」(ML:11P)です。
この魔法の効果は、対象の手番終了で自動的に消滅します。

5
【リプロデューサー/スターリィナイト】
必要名誉点
?名誉点
消費
MP8
対象
1体
射程/
形状
1(10m)/起点指定
時間
1分(6ラウンド)
抵抗
任意
概要
対象に毎ラウンド7点のHP回復能力を与える
効果

[補]リプロデューサー/ブラッディーペタル】(MA:180P, ML:16P)からの派生形。
効果時間中、対象は自身の手番の終了時に、自動的に「7」点のHPを回復します。
対象のHPが「0」以下になってしまうと効果は消滅します。

7
【ムーンランディング】
必要名誉点
消費
対象
射程/
形状
時間
抵抗
概要
効果

詳細不明。今後の研究の進展が待たれる。

15
【スーパノヴァ】
必要名誉点
?名誉点
消費
MP16〜
対象
全エリア(半径30m)/すべて
射程/
形状
2(30m)/起点指定
時間
一瞬
抵抗
必中
概要
大量の隕石を操作する
効果

この魔法の発動時、追加で任意の点数ぶんMPを追加で消費できます。
次の自身の手番終了時にこの魔法による隕石が敵に落下した場合、対象に「威力?」点の魔法ダメージを与えます。
また、この魔法は術者が習得レベル未満の場合でも、発動はできます。
その場合、「この魔法の習得レベル-術者のドルイド技能レベル」x16のMPを追加で消費する必要があります。

製作者:かなえ〜