【アールシュ森羅遁甲方術(更新データ)】
(ブルライト地方)- 入門条件
- 50名誉点
ブルライト地方、ハーヴェス王国の北方に位置する白霜の森アールシュの里に伝わる流派です。
アールシュの里の巫女たちは、精霊と語り合う森羅導師であり、同時に、多くの場合は万事を占う天地使いでもあります。彼らが操る魔法は、精霊と呼ぶこともできないような微小な自然霊に方向性を与え、天地の命脈の流れを望むように誘導します。
【アールシュ森羅遁甲方術】の開祖は、『高貴なるエルフ』と呼ばれるアールシュの祭司、ルグ・ベレヌスです。彼は優れた森羅導師であり、操霊術師でした。人工的に精霊を作る実験を行っており、その副産物として、自然霊に方向性を与える技術が生み出されたのです。【アールシュ森羅遁甲方術】は、彼の中ではさほど重要度の高い技術ではありませんでしたが、彼に任命された里を守る巫女たちは、その技を受け継ぎ、発展させてきました。
流派装備
アールシュの巫女の多くは、杖以外の武器を使わない誓いを立てており、祖霊と契約する刺青を刻みます。衣服で隠すことは難しくありませんが、彼らはそれを誇りだと考えており、刺青を隠さない露出の多い服を好む傾向にあります。
また、〈宿り木の棒杖〉で手を塞がないために、手に装備する特殊な〈ジオグラフ〉を作り出しており、それを用いる者もいます。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
祖霊の紋:見習い | 14 | 冒険者技能用アイテム | 100 | 森羅魔法の行使のために使用する刺青 |
祖霊の紋:巫女 | 14 | 冒険者技能用アイテム | 1000( +20名誉点) | 森羅魔法の行使のために使用する刺青 |
白霜のジオグラフ | 15 | 冒険者技能用アイテム | 3000( +20名誉点) | 相域の使用に必要。手持ちによって範囲が変化する |
秘伝
《精霊舞踊:禹歩反閇》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- ドルイド技能9レベル以上
- 限定条件
- 〈祖霊の紋:見習い〉
- 使用
- ドルイド技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 主動作の森羅魔法を補助動作で行使する
- 効果
天地人の命脈とそこにいる精霊を感じ、奉納の舞と歩法によって魔法の行使を動作の一部に落とし込みます。
魔法を行使するときに宣言し、その行使1回に有効です。
秘伝を宣言することで、主動作の森羅魔法を補助動作で行使することができます。行使判定は行わず、自動失敗することはありません。ただし、達成値は「0」となり、本来の魔力に関わらず魔力0で処理されます。抵抗の意思のある対象に対して使用した場合、対象はサイコロを振らず、生命・精神抵抗力判定に自動的に成功するものとして扱われます。
この秘伝は、自然環境の中でのみ、宣言することができます。
秘伝魔法
- 2
- ≫【スピリット・ガイド】
- 必要名誉点
- 20
- 消費
- MP1
- 対象
- 特殊
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 特殊
- 抵抗
- 必中
- 概要
- 手番終了時に命脈点を獲得する
- 効果
周囲の精霊を活性化させ、命脈の力を手繰り寄せます。
この魔法は、術者が〈ジオグラフ〉を展開していなければ、行使することができません。また、この魔法のMPは、【ナチュラルパワー】【ナチュラルパワーⅡ】で発生させたMPからのみ支払うことができます。
術者の手番終了時に、いずれかの命脈点が0点の場合、その種類の命脈点を1点獲得します。複数の命脈点が0点の場合、そのうちの1種類を選択し、獲得します。
この魔法は、使用している〈ジオグラフ〉による相域と同様の対象を効果範囲とし、「半径○m/空間」に影響を及ぼします。また、持続時間は術者が〈ジオグラフ〉を収納するまでです。
魔法の効果持続中は、範囲内は自然環境として扱われます。
- 3
- ≫△【アナライズ・トーテム】
- 必要名誉点
- 20
- 消費
- MP1
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 精霊の魔物の正体を看破する
- 効果
この魔法は、セージ技能による魔物知識判定のかわりに使用します。
まず、魔物知識判定の対象となる魔物が「○精霊である」という特殊能力を持っているかどうかが判明します。「○精霊である」場合には、その魔物の分類も自動的に判明します。
「○精霊である」場合、ドルイドは森羅魔法の魔力を用いて魔物知識判定を行えます。弱点値以上の達成値を得たならば、弱点の適用も行われます。ただし、《弱点看破》の効果は得られません。
多くの場合、精霊は「分類:動物」「分類:植物」ですが、稀にそれ以外の分類を持つこともあります。
- 5
- ≫【スピリット・デコイ】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- MP1
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(50m)/
起点指定
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 概要
- 対象決定時の部位数を擬似的に増やす
- 効果
形を持たない自然霊を対象に憑依させ、物事の影響を誘導します。
この魔法は、【スピリット・ガイド】の効果範囲内にいるキャラクターしか、対象に取ることができません。
対象は、効果時間の間、同じ部位(キャラクター)がもう一つある(いる)かのように、対象を無作為に決める効果や、「形状:貫通」「形状:突破」による効果の対象になるかを決定します。
同じ部位が複数対象に選ばれたとしても、効果を二重に受けることはありません。
- 7
- 【スピリット・エコー】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- MP4
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(50m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 補助動作を行わせる
- 効果
形を持たない自然霊を対象に憑依させ、簡単な動作を再現します。
この魔法は、【スピリット・ガイド】の効果範囲内にいるキャラクターしか、対象に取ることができません。
対象は、術者の主動作の直後に、即座に任意の補助動作を1回行うことができます。
このとき、行う補助動作は、1ラウンドに行える回数に制限があるものでもよく、回数も消費しません。また、本来その行動を取ることのできないタイミングであったとしても、問題ありません。
- 9
- 【シミュラクラム】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP11
- 対象
- 1体X
- 射程/
形状 - 2(50m)/
起点指定
- 時間
- 1分(6ラウンド)
- 抵抗
- 消滅
- 概要
- 意識のない対象を操作する
- 効果
意識を失った肉体を、自然霊を憑依させて操ります。
この魔法は、【スピリット・ガイド】の効果範囲内にいるキャラクターしか、対象に取ることができません。
自然霊を元に作り出した人工精霊を憑依させ、気絶、睡眠等で意識を失っているキャラクターを、意識のないまま活動させます。対象のHPが0未満であった場合、「0」点まで回復させます。対象は、戦闘特技《不屈》を習得しているかのように、HPが0以下でも行動することができます。
憑依した人工精霊は、対象の行動パターンを正確に模倣するため、意識があるときとまるで変わらない行動を取ります。PCであればプレイヤー、NPCや魔物であればGMが、普段と同様に行動を決定します。
HPが1以上で手番終了を迎えたとき、対象は自動的に覚醒し、残りの効果時間に関わらず、この魔法は効果を失います。また、何らかの効果で対象が覚醒しても、同様に効果を失います。
- 12
- 【グレートスピリット】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP12
- 対象
- 1エリア(半径6m)/
すべて
- 射程/
形状 - 2(50m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬/
10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 特殊
- 属性
- 特殊
- 概要
- 効果
契約を結んだ強大な精霊体により、様々な現象を起こします。
この魔法を習得する際に、以下の効果からひとつを選び、【グレートスピリット/〇〇】と表記して習得します。魔法の名前の〇〇には、任意の精霊の名前を入れてください。(動植物が一般的ですが、どんな名前をつけてもかまいません)
複数の【グレートスピリット】を習得することは可能ですが、2回目以降の習得には、冒険者ランクによる名誉点消費なしは適用されません。
〈受益者のシンボル〉を持たないキャラクターに「威力40+魔力」の魔法ダメージ(呪い属性以外から選択)
〈受益者のシンボル〉を持たないキャラクターに「威力30+魔力」の呪い属性の魔法ダメージ
〈受益者のシンボル〉を持つキャラクターに「威力30+魔力」のHP回復効果
〈受益者のシンボル〉を持つキャラクターに「威力10+魔力」のMP回復効果
ダメージを与えるものは「抵抗:生命/半減」、そうでないものは「抵抗:任意」となります。
【スピリット・ガイド】の効果範囲内でこの魔法を行使した場合、その効果範囲内にいる〈受益者のシンボル〉を持つキャラクターは、望むなら10秒(1ラウンド)の間、「○※※無効」を得ることができます。※※に入る属性は、選んだ効果がダメージを与えるものの場合はその属性、MPを回復する場合は精神効果属性となります。HPを回復する場合は「○※※無効」を得るかわりに、被るあらゆる魔法ダメージを-3します。
この魔法は例外的に特殊な「シンボリックロア」として扱います。「魔法行使の制限②:《魔法拡大》の不適用」はルール通りに扱い、「対象側の制限①:〈受益者のシンボル〉の必要」「対象側の制限③:騎獣は騎乗時限定」はこの魔法の特殊な対象設定に置き換えられます。「魔法行使の制限①:1ラウンドに1回」「対象側の制限②:同名魔法の効果は1日1回まで」は、この魔法の行使そのものが1日に1回までしか行えません。