Perle Grollherz

経歴

クレメリア大陸のソレイユが暮らす漁村「カイセ」で生まれた娘。
肉親には元冒険者の父と、漁師の家系の母、そしてナイトメアの妹がいる。
妹の話を理解しようと村の誰よりも努力したためか、妹を除いた場合、村一番の物知りになった。

妹が村を出奔した時は本気で心配したが、紆余曲折あっても元気に冒険者をしているという噂を聞いて安心していた。
そうして、妹が出奔した後も元気に漁師生活を続けていた。
だが……ある日、両親の乗っていた漁船が嵐に巻き込まれるという事態が発生。
両親が行方知れずとなり、漁船も失って遠洋への漁に出ることができなくなってしまう。

そうして一度は絶望したペルレだが、ふとある日、可愛がっていた妹のことを思い出す。
そう、冒険者として名を上げ、今や二つ名まで付いている妹―――シャルロッテ・グロルヘルツを。
妹が出来たことだ。彼女ほどの聡明さは己にはないが、それでも、姉の自分にできない道理はない。
そうして、ペルレも村を発ち、冒険者としての一歩を踏み出すこととなったのだった。

……シャルロッテ・グロルヘルツは輝く身体を持たないが、姉の絶望を祓う光になることは出来たのだ。

そんなペルレは旅立って数日後、漸く重要なことを思い出した。

「……あ、妹以外との会話で交易共通語を話したことがない」と。

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