その他（設定・メモなど）

人の上半身に魚の下半身、鳥翼と化した両腕を持つマモノ。その身体特性ゆえに普段は椅子に座っているか自身の活動拠点内に備えたプールで泳ぐことを好み、余程の事態がなければ自発的に動こうとはしない。なお下半身は魚とはいったが実際には骨格及び鰭の構造からして鱗に覆われた鯨類だと言うほうが正しい。この件について本人は沈黙を貫いている。

地上では歩行不可能、飛行する際にもデッドウエイトと化すその下半身が完全に仇となり総合的に見た運動能力はかなり残念。心肺機能と水中での運動能力には優れているものの後者に関しては〈東京〉で活かす機会が限りなくゼロに近いため実質的に死にステータス。なお翼には第一指から第三指までが存在するため腕についてはさほど苦労していない。

セイレーンという種族の例に漏れず歌を好み、また実際に歌唱力にも長けるため普段は歌手として活動している。籍を置く〈ウズメちゃんプロダクション〉は天鈿女命(あめのうずめのみこと)の主催する〈神企業〉で、彼女とは公私ともに仲がよい。

発する言葉はマリョクを帯びていて、直接聞いた人やマモノを自然と惹きつける効果があり、また意図してマリョクを込めれば相手に対し自発的にそうさせたくなるような半ば洗脳にも近い効果を発揮する。この力を活かして〈東京〉内で立ち回っており、警察その他行政への協力や非合法な調査活動、独自の情報ネットワークの構築など様々に役立ててはいるものの、それを歌に乗せることはよしとしておらず、ゆえに彼女の表だっての活動は（外に出ることを嫌う気質や身体のこともあるが）オンラインでの配信かレコーディングした楽曲の提供にとどまっている。それもあって過去に一度だけ開催したライブはファンの間では伝説扱いらしい。

その他、小規模ながら魔術で風を発生・操作することが可能。おかげで地上での移動や飛行時の補助、空中で座るような芸当も可能だが、本人曰く「羽ばたくほうが風が強い」「飛んだほうが速い」とのこと。ちなみに夜鳥から教わったものであり、同時に「一時的に脚を生やす魔術」も教わったようだが何かがあったのかこちらはかたくなに使おうとはしない。

スーはある日札無しだった彼女を拾って以来自身の手足として使い倒しており、端から見た関係性は完全に奴隷と主君のそれである。ただし、スーがシラの行動に対して文句を言うことはなく、またシラも彼女に対しては信用、あるいは不器用な愛情を見せることもある。当人達にしかわからない関係性がそこにはあるようだ。

履歴

かつてギリシャのとある無人島にて生まれた。
〈大停止〉まではそこで気儘に暮らしていたが、
その後、〈東京〉にて

セッション履歴