キズナ

設定・その他メモ

「これ？最近ハマってるグミだよ。色がかわいいだけじゃなくてね、すっごくおいしいの！食べてみる？」
「ケージって呼び方、あまり好きじゃないの。ちゃんとおうちって呼んで。」
「キセキ使いなんか大っ嫌い。あいつらに菖汰くんの人生も、私の人生も滅茶苦茶にされたんだから。」
「私があの日菖汰くんを連れ出さなければ違う結末になったのかな。本当に、悪いのは……。」

気が強く感情豊かな女の子。責任感も強く、自分のことを責めがちなところがある。表では平静を保っていても、裏では酷く落ち込んでいることも。ただし感情が顔に出やすいのでバレバレ。基本的に子どもっぽい。
高校はまともに通っていないので友人がいない。また、中学卒業と同時に親元を離れているので、家族との交流もほぼない。連絡を取り合うのみ。といっても、大体は両親からの一方的な連絡がほとんどである。
昔は菖汰に対し恋愛感情を抱いていたが、現在はそんなものは残っておらず、彼に対する感情は罪悪感でほとんど埋め尽くされている。「本当は自分のことを恨んでいるのではないか？」という不安を抱えながら、いつもどおりを装っている。



菖汰は姉である都由の友人で、幼馴染だった。幼い頃から姉と共に面倒を見てくれていて、まるで兄のようだった。彩由は菖汰に恋愛感情を抱いていたが、相手にしてもらえないと分かっていたので、ただの憧れだと自分の感情を抑え込んでいた。
それが変化したのは、姉が亡くなった後。大好きな姉が亡くなったことにショックを受けていた彩由を立ち直らせてくれたのが、菖汰であった。ただ精神的に弱っていたタイミングで優しくされ、彩由は無視できないほどの感情を菖汰に抱いてしまった。そして菖汰の誕生日前日、彼を連れ出し、そこでプレゼントと手紙を渡そうとしていた。
結果は失敗に終わった。断られた訳ではない。彼が、菖汰が、化け物によって目の前で殺されたのだ。彩由は錯乱状態に陥ったが、化け物によって殺されることはなく、そのままSIDによって保護された。
しばらく経ってから化け物の正体がキセキ使いだということ、菖汰がハウンドとして生き返ること、そして自分にハウンドの管理ができるオーナーの才能があることを知った。彩由はSIDに協力することを決意し、家族や友人を危険に巻き込む可能性を考え彼らとの関わりを断ちつつ、月白菖汰が目覚めるのをひとりきりで待ち続けた。

彼が起きるまでの間は、SIDの協力を得て自分たちを襲ったキセキ使いについての情報を集めていた。菖汰くんの復讐を、この手で果たすのだ。復讐は何も生まないだとか、菖汰くんが望んでいるとか、いないだとかはどうでもいい。"私の気が済まないから"やるんだ。…………あいつを殺したら、私も。

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