キズナ

設定・その他メモ

大手企業のサラリーマンの朗らかな父親に、いつも優しい専業主婦の母、妹に甘い三つ上の姉、笙子。そして犬が一匹。
そんな家族と平凡な生活を過ごしていた極々普通の中学生。だった。つい先日までは。

帰宅直後に現れたキセキ使いに襲われ、家族が返ってくる間、ずっと手を握られ。
彼女より遅くに帰ってきた家族達は自分を人質にされ、警察に連絡することもままならず、追いつめられ嬲られる。
苦痛を味わいながらも死にゆく事もできない家族を前に絶望する琴に向かってキセキ使いは宣う。
「君なら彼らに救いを与えられるよ？」そして彼女は……苦しみ悶える家族の首に手をかけ。
自ら罪を犯すことになり絶望と狂気のどん底に落とされた少女は、それを愉悦の目で見るキセキ使いに、家族の遺骸の前で嬲られ抉られ続けながら14時間後、ようやく心臓を抉られる。

次に目覚めた時はハウンドとして。
家族の仇をうちたいと願いつつもその実、自分が真っ先に殺されてれば、家族は逃げ出して殺されずにすんだのに、という自己破滅願望が奥底で蠢いている。その狂気は触れるものすべてを傷つけんがごとく。
故にその破壊本能は鎖(リミッター)で縛られる。解放されることがない限り、その破壊本能は強制的に鎮静されている。
リミッターがある限りは、たとえ相手が誰であろうと暴力を振るうことは許されない。
その鎖の手綱を握るはオーナーである薫だけだ。

過去のトラウマから人と手を繋ぐのが苦手。一人称は「僕」。性格は家族の仇を取ると嘯きながらもマイペースでゆるい。ように見える。結構、毒舌？
リリース後：一人称「私」。性格は変わってないように見えるが、狂気と虚無が滲み出る。


薫とは彼の受け継いだ小さな花屋で同居中。世間的には兄妹ということになっている。嘘ではないのかもしれない。将来的にはそうなっていた可能性もあったのだから。

追加設定：琴も薫も知らないが、抉られた心臓の代替品として笙子の心臓を移植されている。薫の事を普段「兄さん」と呼びながら二人きりになると「薫」と呼んだり、リリースすると一人称が変わるのは、かつての琴がそうだったから……ではなく、「接合復元個体」による笙子側の影響である(他、ちょっとした癖などに現れる)。琴本人に記憶が混在している意識はない。
笙子は片付けが苦手でズボラな琴と違って掃除が得意で、困った人を見過ごせない善人だったんだろうね。

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