3年前に家族がテンシの誘いでキセキ使いとなり、襲撃を受けた。
他の家族は全員死亡し、自身も重傷を負ったが、SIDのバレットにより救助され一命をとりとめた。
当時の記録によると、襲撃の際の火災で肺、キセキ使いの殴打により第七頸椎以下の脊椎および脊髄等を損傷。
引きずられたのか、腓腹神経(ふくらはぎのかなり深い位置に存在する)や尺骨(手のひらを天井に向けたとき体の内側に来る方の前腕の骨)が露出する程度の擦過傷もみられた。
加えてショック症状がみられるほど失血しており、本来ならば助かる見込みの極めて低い───仮に助かったとしても寝たきりは確実の悲惨な状態であった。
これを好機と捉えたSID関連組織の研究部門によって、計画段階であった"デッドロックブルー"最初期の被験者のひとりにされる。

通常はオーナーには1グラム程度のリベルしか投与されないが、最低限の生命維持処置をしつつ投与量を増やしていき、最終的には10グラムというハウンドのほぼ半分量が彼女の身体に入り込んだ。
その結果、ハウンドのような再生能力を持つようになり、現在は問題なく活動ができるようになったが、代償として外見が著しくハウンドに酷似することになってしまった。
また、投与の影響で青色を感知する錐体細胞が機能を停止したため、自身の黒曜石のようだった黒い瞳が青くなってしまったことに現在も気づいていない。