キズナ

設定・その他メモ

人形のような顔立ちと柔らかな赤毛はクォーターである証。
ミュージシャンの父とオペラ歌手の母の元に産まれた音楽のサラブレッドで、『舞台に舞い降りた天使』『天才少女』『奇跡の歌姫』と度々メディアにも報じられるほどの歌唱力を持っておりファンも多くいた。
高校生からは世界を目指すため、日本での最後の公演でセンターを務めている最中事件に巻き込まれた。
終演より早く垂れ幕が下がる会場をステージから見下ろし、泳ぎ回る金魚に囲まれ声が出なくなるまで叫び続けて泡となって散った彼女は、血の海に浸かる人魚姫だった。
再び目覚めた時、ステージの光や家族との幸せな味を映した蜂蜜色も、世間の関心も失せた事に依存先を失った少女は夢を見るように現実逃避を繰り返す。
「私がもっと色々学んでもっと、世界中の人の心を動かせるようになればパパもママも外国から帰ってきてくれるよね？そうでしょう、先生」

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