カメリアはとある音楽の国のコレア男爵家の次女として生まれた。
親は名君、姉も文・武・芸全てに優秀で、15歳時点で次の当主は間違いないとまで言われた人。

そんな中、身体能力はあるのにセイバーである母の従属聖印を貰っても剣を上手く扱えず、
優秀な家庭教師をつけても物事の覚えが悪く、家庭教師が諦める始末、
音楽においても聞くのが好きなだけで自分で楽器を奏でる事はできない…
何の才も見つからず、劣等感の中生きてきた姫、それがカメリアである。

結果、早めであった社交界でのお披露目から数年過ぎても婚姻相手も見つけられず、
唯一の取り柄の身体能力の高さで戦で勝ち星を持って箔をつけるしかないと、
初陣として部隊を率い、混沌征伐に出る。

しかし、混沌勢力の奇襲があり、カメリア部隊は壊滅。
混沌の王に聖印を奪われ、殺されそうになったところを、
自由騎士：クレア・シュネージュに救われた。

クレアに「貴方の聖印だ」と言われ譲られた混沌を吸収すると、
みるみるうちに身体に邪紋が広がり、頭からは禍々しい角が伸びる。
その力はロード/セイバーのもののはずがなく……

カメリアはマントを頭から被り「ごめんなさい」を繰り返しながら脱走。
領で元々底値と言われていたカメリアの株は、脱走君主として底を抜くのだった。

──もう、部隊にも、城にも、国にも戻れない。
走り疲れて地に伏せながら、絶望に打ちひしがれるカメリア。
それに声を掛けたのは、追いかけてきたクレアであった。

彼女はカメリアのこれまでと状況を聞き、
　今回初めて自らの意志で、混沌の力を取り込んだよね？
　ならきっとそれは貴方に適合した力であるはず。
　フォローできるところはするから、暫くは、私といっしょに行こう。
笑顔でそう言った。
その言葉は絶望の淵からカメリアを引き上げ、
憧憬となり今の信念「弱者を見捨てられない」になっている。

暫くののち、クレアと別れたカメリアは、生計をたてるために能力診断を受け、
一番適合するとされた暗殺者のネットワークに参加して手に職をつけようとしたものの、
あまりに性格に合っておらず一度も仕事を実行に移さないまま今に至る。

「暗殺者として過ごすにも強さが足りない」（実際には心構えだが）

そんなカメリアがネットワークで聞いた話。
それは、この国に伝えられる武術"殺覚"の話。

習得者は全身を殺傷道具として効率的に扱えるようになり、
動きから無駄がなくなって、その一撃は確実に急所を打つ。

自分もこれを習得できれば、ロードとしての道に戻れるかもしれない。
そうでなかったとしても、国に謝罪に帰る勇気を持てるかもしれない。

カメリアは"殺覚"を求め森の奥地へと向かった───

　ゴブリン戦、そして後のドラゴン戦で、積極的に「邪紋」の力を発動。ドラゴン戦は最初こそトラウマとの狭間で震えていたが、リィアリアの支援も相まって、邪紋を使った戦闘能力が効果的であることが示され、自己不信を少しずつ解消。力の使用に伴う肉体的な代償はあっても、その有効性が達成感をもたらす。
　それもあってか、マルグリットが無邪気に「邪紋ロード」と呼んだ際、最初はわずかな不快感を示す反応をしたが、少しずつ自身のアイデンティティの一部として受け入れ始めた。

　当初より目標だった「殺覚」。だがその目的は進化する。特に、クララとのヌードモデルの交渉で、個人的な事情（羞恥、アイデンティティ、身バレのリスク）が目先の利益を上回ったことは、目先の解決よりも個人的な旅を優先していることを示している。「殺覚」は、もはや単なる外部からの承認や帰郷のためだけでなく、個人的な成長と限界の克服のために必要なもの。それに関する情報を得ることは、正しい方向への一歩であると認識している。
　また、仲間たちに頼ることを覚え、助けられれば感謝する、悩みを仲間に打ち明けるなど、仲間内での信頼関係は深まっていった。
　そんな中、「葬列騎士団」の情報を得て、これに対する積極的な調査意欲を示す。自身の家族、過去のトラウマと、アトラタン全体への脅威とを結びつけた。これは、自身の個人的な「殺覚」の探求を超えて、新たな土地と仲間たちの未来への関心を持つようになったことを示している。

　三国からの外交圧力という国家存亡の危機に際し、カメリアは初めて自らの意志で国の進むべき道を示した。元君主候補としての教養と戦略眼を活かし、他国に依存しない「アクインクムの水晶窟」確保という独立路線を熱弁。これは、カメリアが単なる戦力としてだけでなく、国の未来を考える能動的な一員としての自覚を持った、大きな成長の現れである。
　この提案の裏には、敵傭兵団「ケルベロス」に所属する旧知の少女ダルヴィを救いたいという、強い個人的動機があった。国の危機と自身の過去の清算という二つの目的を結びつけ、具体的な行動に移したことは、彼女がもはや過去に囚われるだけの存在ではないことを示している。
　戦闘中、そして戦闘後、カメリアはかつて自分が逃げ出したことでダルヴィが負ったであろう心身の傷（隻眼、義足、そして彼女を蝕む謎の影）と正面から向き合った。過去の罪を認め、謝罪するだけでなく、「黄金時代を超える『タンザナイト時代』を創る」と未来を提示し、ダルヴィを説得することに成功する。
　この一連の行動を通じて、カメリアは「ロードに憧れ、劣等感を抱く食客」から、「自らの強み（知略と説得力）で国を導き、仲間の未来を切り拓こうとする主体的な仲間」へと大きく変貌を遂げた。マルグリットの持つ天性のカリスマとは異なる、カメリア自身の「ロード」としての在り方を見出し始めたのである。
　ダルヴィとの再会以降、かつてのトラウマを乗り越え始めており、コレアでは抑えつけられて発現に至らなかった人を率いる才能も現出してきている。それがただのロードとしての才能でないことは、本人は知る由もないが。

マルグリット:最初は戸惑うも、その力と無邪気なリーダーシップに感銘を受け、ロードとしての新たな目標と憧憬を抱く存在。
ムーマ:真面目で献身的なヒーラーにして高い戦闘力を持ったステゴロ奴。純粋な優しさ・強さと信頼のおけるサポートに、安堵と友情を感じている。
ニム:異質な存在だが、戦闘での圧倒的な防御力とカバー能力に絶大な信頼を置く頼れる存在。
リィアリア:自由奔放な言動に困惑しつつも、戦闘での計り知れない力に驚嘆し、その能力を頼りにしている。
ヘルベルト:厳格な参謀。常識的で頼れるが、彼の言動は時に自身の負い目やトラウマを刺激する。
ロココ:素直で元気な案内役。その純粋な賞賛は、カメリアの自信に繋がる喜びをもたらしてくれる。
マリッサ:頼もしい同業者であり、プロフェッショナルな強さを認めるヴァンダーファルケのライバルにして実力を尊重し合える相手。
ゴルジェイ:アヴァール平野の住民の代表。自身の目標も理解してくれ、協力を惜しまない誠実な人物。
妖精女王リューディア:圧倒的な力と掴みどころのない気まぐれさを持つ異質な存在。畏敬と困惑が入り混じる。
クララ:情報の宝庫で、ある程度の期待を持っているが、ヌードモデルの要求など、独特の感性で羞恥と葛藤を引き出す存在。
ルードヴィク:クララ情報で、熊を素手で殺す、推定「殺覚」の伝承者。会って弟子入りしたい。
アテウマン:過去の自分を映す鏡。彼の悲劇に強い同情と、その無念を晴らすという使命感を抱く。
葬列騎士団:自身の過去の敗北と聖印喪失に直結する、個人的な宿敵。
ダルヴィ: 過去の罪悪感の象徴であり、未来を共に歩みたいと願う守るべき存在。彼女の負った傷（隻眼、義足）は、自分が逃げ出した過去の結果だと深く受け止めている。彼女をケルベロスや謎の影から解放し、共に「黄金時代を超える未来」を創ることは、カメリアがトラウマを乗り越えることにもつながる、新たな誓いとなっている。
ピエロ: 敵対したが、その信念には一定の理解を示す相手。「仲間に良い夢を見せたい」という動機は、ロードとして純粋で力強いと感じた。しかし、そのために他者を踏み台にすることを厭わない在り方は、自身の信条とは相容れないと感じている。
ステラ商会長: 未だ顔も見えぬ、油断ならない策謀家。三国を手玉に取り、ヴァンダーファルケの独立を阻もうとする黒幕。その手腕には脅威を感じるが、同時に「取引も敵対も繋がりの一側面」と言い放つ器の大きさも垣間見え、底知れない不気味さを感じている。いずれ直接対決すべき相手。
ミセラ・アンジェル: （ニムからの報告で）国境で民を守るために戦う、実直で高潔な騎士。自国上層部の腐敗に苦しみながらも使命を全うしようとする姿に、かつての自分や理想の騎士像を重ね合わせ、強い共感を覚えている。機会があれば、何らかの形で助けになりたいと思っている。

７：罪深き魔体2、識魔の権能1、前衛突破戦術2
８：罪深き魔体4、前衛突破戦術3
９：罪深き魔体5、疑似魔力1、天運上昇1　魔法はブーストオブパワー
10：サブシャドウ/五月雨撃ち1、凄純なる魔体、上級技能鍛錬：射撃
11：サブシャドウ/五月雨撃ち3、上級技能鍛錬：回避
12：凄純なる魔体3、上級技能鍛錬：霊感
13：凄純なる魔体5、精神修養
14：疑似魔力2、罪深き魔体5、天運上昇2　アンフェイディング習得
15：疑似魔力4、一撃必殺　エネルギープール、オーギュメントパワー習得
16：魔魂再臨、一騎当千1、劇的なる一撃
17：一騎当千3、士気軒昂
18：万夫不当1、高めし邪技1、サポートマスタリー
19：高めし邪技3、タフネス
20：死を運ぶ魔神、能力覚醒：邪紋、最上級技能鍛錬：射撃
他の候補：魔境を喰らうもの