“群れ成す信仰”セブンティーン
プレイヤー:バジリスク
「おっちゃんは滅多な事じゃ死なへんで。
せやからドーンと任しとき!」
- 年齢
- ナイショやで♡
- 性別
- 雌雄同体
- 星座
- 魚座
- 身長
- 可変
- 体重
- 可変
- 血液型
- 不詳
- ワークス
- その他D
- カヴァー
- プラナリア
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エグザイル
- ソラリス
- HP最大値
- +-24=1
- 常備化ポイント
- 12
- 財産ポイント
- 10
- 行動値
- +-1=2
- 戦闘移動
- 7
- 全力移動
- 14
経験点
- 消費
- +19
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | 道頓堀生まれの一般プラナリアのうちの1匹であった。「ナニワ生まれナニワ育ち、阪神ファンはだいたい友達ってヤツやな」 | |
|---|---|---|
| 道頓堀(群れ) | ||
| 経験 | FH“蓬莱”セルにて、再生能力の研究素材にされていた。「向こうじゃ『17番』とか呼ばれて毎日毎日拷問されとったわ。おっちゃん名前とか気にしたことあらへんかったから、脱走する時にその名義そのまま頂いて来たんやけどな」 | |
| 蓬莱の子(逃亡) | ||
| 邂逅 | ゼノスに回収された際に“タイガーアイ”と出会う。他者を乗っ取るその在り方から着想を得て、変幻自在の姿を手に入れた。「お陰様で随分生きやすぅなったわ。ただタイガー言っとった癖に虎党やなかったんは未だに許しとらんで」 | |
| 着想 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 阪神タイガースが優勝したとある年、1人のオーヴァードが歓喜のあまり道頓堀に身を投げた。彼が宿したレネゲイドは、道頓堀を揺蕩う1匹のプラナリアに知恵と力を授けた。 |
| 感染 | 14 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 「阪神は最強のチームなんや…誰が何と言おうが最強なんや…」 |
| 妄想 | 14 | |
| その他の修正 | -2 | ソーシャルサポート-2 |
| 侵蝕率基本値 | 26 | |
能力値
| 肉体 | 2 | 感覚 | 1 | 精神 | 1 | 社会 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 2+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 0+1 | シンドローム | 1+3 |
| ワークス | ワークス | ワークス | ワークス | 1 | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 射撃 | RC | 交渉 | 1 | |||
| 回避 | 知覚 | 意志 | 1 | 調達 | 1 | ||
| 生体特徴1つ | 2 | 情報:動物 | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 特権階級 | ― | 自分のタイタスを昇華した際、その効果を自分ではなく、他人に適用できる。この時対象は、自身のタイタスも同時に使用できる。一度の判定に自身が他者に使えるタイタスはひとつまで。ただし、自分の判定にタイタスを使用し、「判定のクリティカル値を-1する」を選択した際、そのクリティカル値の下限値が5となる。また、Sロイスやカラーロイスの効果は他人に適用できない。 | ||||
| 猛虎魂 | 阪神タイガース | 信頼 | / | 不安 | 「藤川を信じぃ。猛虎が再び牙を剥く日も遠くないで」 | ||
| 擬態の先生 | “タイガーアイ” | 親近感 | / | 憤懣 | 「その名前で虎党やないんは普通に詐欺やろ!!!!!」 | ||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| リフレックス:ソラリス | 3 | リアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のクリティカル値を-LV(下限値7)。[経験点修正:-10点] | |||||||||
| 崩れずの群れ | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2-1 | ― | |
| カバーリングを行う。行動済みにならず、行動済みでも行える。1メインプロセスに1回まで使用可能。 | |||||||||
| ウィズダムアップ | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | カオスガーデン | |
| Aオーヴァード自動取得。人間の言葉を解し、文字を読める。また、《ウィズダムアップ》を取得したキャラクター同士のみで通じる会話も可能。GMは必要と感じたなら〈知識:人語〉の判定を行わせてもよい。[経験点修正:-2点] | |||||||||
| アイテムユーザー | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | カオスガーデン | |
| 基本ステージのアイテムを常備化・取得できる。 | |||||||||
| 擬態の仮面 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 自らの顔や姿をその場に最も適したものに変化させる。変化を見破ろうとする場合〈知覚〉同士による対決を行う。元の姿にはオートアクションで戻れるが、再び変身するにはこのエフェクトを使用する必要がある。 | |||||||||
| 生命創造 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 体の一部を切り離して生命体を作り出す。生み出すことが出来るのは植物や昆虫、或いは小動物に限られる。生み出した生命はある程度は自身の意のままに行動し、また生み出した生命と感覚を共有できる。ただし、完全な生命ではないため、生み出した生命はシーン終了時に消滅する | |||||||||
コンボ
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コマンダーズエッジ | 5 | エンブレム 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | 5 | 2 | 至近 | セットアップで使用。ラウンド中、自身と同一エンゲージにいる任意のキャラクター全ての攻撃の攻撃力を+3。取得には【社会】5以上が必要。 | |
| ┗デコ | 0 | カスタマイズ | バックにプラナリアをモチーフにした図柄が彫り込まれたミリタリーナイフ。セブンティーンのレネゲイドに反応して色を帯びる特徴があり、変幻自在の姿を持つ彼が自らの正体を証明するのに用いられる。彼の逸話を知る者なら、その極彩色を見ただけで彼が背を預けるに足る存在であると悟るだろう。 |
| 防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FHベストアーマー | 防具 | -1 | 0 | 5 | 『ユニフォームド』で取得。 バッドステータスの硬直を受けた時に使用することで、その硬直を打ち消すことができる。1シナリオに1回まで使用可能。 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| 思い出の一品 | 2 | 一般 | ― | 〈意志〉判定の達成値を+1。 初めて見に行った試合の半券。巨人戦。2-1で勝った。 | |
| ┗ブランケット | 1 | カスタマイズ | ― | 改造元アイテムを所持している場合、〈意志〉判定の達成値を+1。所持していない場合、〈意志〉判定の達成値を-1。 過去の栄光に縋り続ける虎党の鑑。 | |
| インフルエンサー | 25 | 一般 | ― | 【社会】判定のダイスを+3個。HP最大値を-5(最低1)。 「美少女のガワんなって試合見ながら酒飲んどるだけでクソボロ儲けや!現代社会の闇っちゅーやっちゃな!ガッハハハ!!!」 | |
| 生体特徴:水陸両用 | その他 | ― | ワークスで取得。水中行動によるペナルティを受けない。ただし、GMはこの特徴を超えて発生するペナルティを用意してもよい。 「プラナリアって湿気があるなら陸上にもおるねんで。知っとった?河原の石の下とか見てみぃや。…誰がダンゴムシじゃい!」 | ||
| かけがえのない逸品×3 | 15 | 使い捨て | ― | 登場侵蝕を振り直す。3つまで常備化可能。 六甲のおいしい水。プラナリアは乾涸びると死ぬので、事ある毎に飲んでいる。 | |
| ドロップアウト | 5 | エンブレム/一般 | ― | UGN以外のエンブレムを1つ取得できる。ゼノスネットワークを選択。 「おっちゃんUGNに入る前に“プランナー”に会ったことあるねんで、中々べっぴんさんやったわ。カーッ、ゼノスの皆さんが羨ましいわァ!」 | |
| ゼノスネットワーク | 10 | エンブレム/一般 | ― | ゼノス以外のエンブレムを3つまで取得できる。命の終着、ユニフォームド、†ユニファイドコンファームを選択。 「ゼノスの皆さんはいろんな所から色んなもの集めとるみたいでな、おっちゃんみたいなAオーヴァードとも何人…何匹?か出会えたんよ。ホンマええ経験やったで」 | |
| 命の終着 | 15 | エンブレム/一般 | ― | 自身のシンドローム1つの《リフレックス》を3レベルで取得。HP最大値を-20(下限値1)。 「“蓬莱”セルやったか?ホンマ酷いとこやったわ。巨人戦で行く東京ドームの方が100倍マシやな、皆もFHには気ぃつけェよ」 | |
| ユニフォームド | 30 | エンブレム/一般 | ― | メジャーアクションで使用。シーンに登場している任意のキャラクターは、『FHベストアーマー』を取得し、装備できる。デザインは自由に決定可能。 自らの身体を変形させ衣服状に成形することで、味方の行動をサポートする。彼の十八番とも言える技だ。 | |
| †ユニファイドコンファーム | 5 | エンブレム/一般 | ― | 『ユニフォームド』で与えた『FHベストアーマー』を装備しているキャラクターが行う判定のダイスに+3個。 多くの場合、服のデザインは阪神の応援ハッピになる。猛虎魂をひとつにするんや! | |
| ソーシャルサポート | 5 | エンブレム/一般 | ― | 侵蝕率基本値を-2。 | |
| Rバランサー | 10 | エンブレム/一般 | ― | 取得しているエフェクト1つを選択し、その侵蝕値を-1。崩れずの群れを選択。 | |
| コネ:普遍機関 | 2 | コネ | ― | 判定を行う直前に使用。その判定ではダイスを振らず、達成値は10となる。1シナリオに1回まで使用可能。レアアイテム。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 0
| 21
| 128
| 0
| 149
| 0/149
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
おっちゃんの事気になるんか?奇特やなぁ、まぁおっちゃん人気者やししゃーないか
プロフやで
名前: セブンティーン/十七里 あひる
「まぁおっちゃん名前にあんま興味ないから好きに呼んでや、『プラナリアのおっちゃん』とかでもかまへんで」
性別: 雌雄同体
「オスもメスもイケるで。まぁおっちゃんヒトナーやないけどな!ガハハ!」
好きなもの: 阪神タイガース、ビール、レバー
「自分は野球見るんか?せやったら今度一緒に甲子園行こうや、チケットはおっちゃんが奢ったるで!」
嫌いなもの: 読売ジャイアンツ
「別に言うほど嫌いって訳やないねんけどな、やっぱ対抗心はあるわな。巨人には負けたないわ」
現職: 動画配信者/UGNイリーガルエージェント
「普段は道頓堀の周りにおるけど、たまに各地の支部とか、あとはホワイトハンドとかRラボにもお呼ばれされとるねん」
昔の事ォ?そんなおもろないと思うけどな
一応折り畳みしとくで
レネゲイド解放からも久しく、オーヴァードアカデミアの竣工から数年が経った某年。阪神タイガースがセ・リーグ優勝アレを果たした。当然近畿一帯はお祭り騒ぎとなり、特に道頓堀では多くの不埒な輩が歓喜の余りダイブする不祥事が(案の定)発生。そしてヘドロ臭くなって揚陸する輩の中には、少なからずオーヴァードが混じっていたのだ。彼らが身に宿したレネゲイドウィルスは、体液などに混ざって道頓堀に放出され、相変化を繰り返しながらしばらく流されていき…やがて変異したウィルスは、道頓堀を揺蕩う1cm程の小さな生物を宿主と定めた。生物の種族名はナミウズムシ、平たく言うならプラナリアである。
プラナリアは捕食者の少ない生物として知られる。それ故にアクアリウムに入り込むと駆除が大変な害虫扱いされたりするのだが、野生の環境ではそれを咎める者も居らず。レネゲイドにより知性と超再生能力を得たプラナリアは、爆発的に増殖した。万一捕食者が現れてもそれを回避する術を覚え、仮に捕食されても体内で《リザレクト》と単為生殖を繰り返し、大質量を以て内側から破裂させる事で撃退。かくして、発生から数週間ほどで道頓堀は彼らのコロニーとなった。しかし当然ながら、これ程派手に活動すれば、レネゲイドの力を活用する組織に目を付けられる。先に動いたのはFHであった。彼らの送り込んだソラリスのオーヴァードが散布した麻酔ガスにより、川を埋め尽くす程に膨れ上がったオーヴァードプラナリア達はまとめて昏倒。その後やって来た回収部隊により、彼らは 1匹も残らずに道頓堀から“駆除”され、研究セルへと輸送された。対応が後手に回ったUGNは、ただ汚いドブ川を漁るだけの“任務”に従事することとなったのだった。
オーヴァードプラナリアの検査を担当した職員は大いに驚いた。オーヴァードなら誰しも《リザレクト》という形で備わっている超再生能力。目の前の小さなオーヴァードの持つソレは、過去類を見ない程強力なものだった。元来プラナリアにも凄まじい再生能力が備わっているのは有名だが、レネゲイドとの相乗効果によりその回復力は何倍、何十倍にも強化されていた。メスでめった切りにすれば、ものの数秒でそれらの破片「すべてが」新たな個体として再生。驚くべきことに、知性や記憶も完全に引き継がれた。更に、通常の個体であれば絶命は免れないであろう、酸や熱による攻撃に対してすらその再生力が発揮されるという驚きの結果まで叩き出してしまう。これはひょっとするととんでもない逸材かもしれない…チーム内でそんな雰囲気が漂い始めた矢先のことだった。謎の武装集団の強襲により研究セルは壊滅、オーヴァードプラナリアのサンプルも全て彼らに奪われてしまった。下手人は同じFHの“蓬莱”セル。「生死の境を越える」ことを目標に、不老不死や死者蘇生などについて活動するセルである。もはや不滅とも言えるオーヴァードプラナリアは、彼らにとっては喉から手が出るほど欲しい存在。それを奪い取り、あわよくばそこから得られる技術を独占するため、彼らは襲撃という強行手段に出たのだった。
オーヴァードプラナリアという、あまりに魅力的で強力な素材を手にした“蓬莱”セルは、「17番」の名を与えられた彼らを相手に苛烈な実験に励んだ。どうせ何をやっても死なないし、もし死んでも増やした個体を補充すればいい。ストレスでジャーム化する個体も多くいたが、しかし所詮は微生物、手練れのオーヴァードの前では瞬殺されてしまう。…その力の差は、歴然だった。かくして彼らは、およそ数年もの間実験体としての立場に甘んじることとなり、そしてその身をもって多くのデータを“蓬莱”セルに提供した。彼らが齎した多くのデータは、後に凄まじい再生能力を持つ特殊なオーヴァード達、通称「蓬莱の子ら」を生み出す一助となる。
…この狭苦しい実験場に来てからどれほど経っただろうか。数日か、数ヶ月か、或いはもう数年経っているのかもしれない。時間感覚を喪失する程の強い諦観と絶望は、彼らが知性を得た時と同じように、突然破られた。まだ日も昇り切らない早朝、彼らは複数の爆発音で目を覚ます。けたたましく鳴り響く警報音とスタッフらの絶叫、そして銃声と勝鬨…混沌としたこの状況を彼らが理解するには、随分と時間がかかった。…そして、漏れ聞こえる声などから周囲の状況を推理し、理解した後も、提示された「真実」を信じるのは難しかった。「セルが襲撃され、その混乱に乗じた実験体が暴動を起こしている」。…荒唐無稽にも思えるその推測は、研究施設の最奥、物々しい専用ケースに収められた彼らの元に、数人の実験体達がやって来たことで、どうやら正しいと証明されてしまった。やってきた実験体のうちの1人…全身に黄金色のヒビの入った少女は言った。自分達はこれからこの施設を破壊し脱出する。あなた達はどうしたい?と。…当然、答えは決まっていた。こんな狭苦しい箱に閉じ込められるのはもうごめんだ、自分達も連れて行ってくれ…かくして、“蓬莱”セルは陥落。プラナリア達は数年ぶりに陽の光を拝むことと相なった。
それから数日後。脱走者一行はセルの残党に襲われることもほぼ無くなり、ようやく今後のことを考えられるようになった。UGNに行こうか、別のセルに身を寄せるか、いや生まれ故郷に帰りたい、などあれこれ話すが一向に決まらない。そんな彼らの元に、1人の人物が姿を現した。虎目石で出来たペンダントを付けたその男、通称“タイガーアイ”は、時代がかった口調で言った。“プランナー”がお前達を探している、と。“蓬莱”セルで起きた暴動を引き起こた張本人…実験体「429番」はゼノスに流れ着き、そこで様々な情報を吐いたらしい。そして得た情報を元に、彼らは“蓬莱”セルの生き残り…通称「蓬莱の子ら」を回収して回っているのだという。何故かと問えば、それがあのお方の“プラン”だからだ、とだけ。しかし行くアテもなかった彼らは、ひとまずその勧誘に乗ることにした。彼らには確信があったのだーーどんな場所でも、“蓬莱”セルよりはマシだろうという、諦観に満ちた確信が。
だが、ゼノスは彼らに特段何をする訳でもなかった。また実験体にでもされるのかと考えていた彼らにとっては肩透かしを喰らったような形となった。メンバーに問うてみれば曰く、データ取りと実験は最初の実験体達を相手に済んでいる。今「蓬莱の子ら」を集めているのは、次の“プラン”のためだと。そして数週間後、確認できている限りの「蓬莱の子ら」を集め切ったことが判明すると、“プランナー”は言った。
ーー今この瞬間より、あなた達は自由の身です。心の赴くまま、どこへでもお行きなさい。ーー
“プランナー”が「蓬莱の子ら」を集め、そして解放したその意図は未だに分かっていない。他の組織に恩でも売りたかったか、或いは彼らの変異したレネゲイドに何らかの可能性を見たか。ひょっとすると、もっと単純に「何が起きるか見たかった」だけなのかもしれないが、その真実は“プランナー”の深謀遠慮の奥。畢竟「蓬莱の子ら」は各組織に散逸することとなったのだ。
さて、解放されたオーヴァードプラナリアこと「17番」はどの組織に所属することも選ばず、ただ自らの生まれ故郷である道頓堀に帰ることを望んだ。何故か?答えは実に単純明快だった。…阪神タイガースの試合を見たかったからだ。彼の人格は、道頓堀に飛び込んだオーヴァード達のそれをブレンドしたようなものになっている。当然彼らは全員阪神タイガースの大ファン。よって、そこから誕生したセブンティーンも阪神ファンになることは至極当然なのであった。
そして彼は、“タイガーアイ”との遭遇によってあるアイデアを思いついていた。プラナリアの姿では、人間社会には当然馴染めない。であれば、人間の姿になってしまえば良いのだ、と。そして更に…宿主を乗っ取る“タイガーアイ”のように様々な姿を使い分ければ、“蓬莱”セルでの実験で増殖した大量の「自分たち」も上手く捌きれるだろう、とも。かくして、人数にしておよそ12人、道頓堀の守護者を自称する謎の「おっちゃん」達が生まれたのだった。
詳しいことはこっちに書いてあるで
「まいど!十七里あひるやで。おっちゃんになんか用でもあるんか?…あ、UGNの人か。せやったら“セブンティーン”って名乗った方が分かりやすいか?」
「自分ら、気合い入れていくで!猛虎魂…注入やッ!」
道頓堀周辺を根城とするプラナリアのAオーヴァード達。「道頓堀の守護者」を自称しており、阪神タイガースをこよなく愛している。エグザイル能力によって互いの身体を結合させ1つの個体として振る舞っている群体型であり、無数のプラナリア達が結合して形作られた「人間」は、最低限12人が存在する。常に数人を本拠地である道頓堀の周辺に待機させておくことが出来るため、必要とあらば道頓堀を離れる事にも躊躇がなく、UGNにも協力的。エグザイルの能力によりその姿も変幻自在であり、一般人かと思いきや「彼」だった、なんてこともよく起こる。
彼の特徴の最たるものは、その圧倒的な再生能力。あらゆる傷から瞬時に回復する…だけならば普通のオーヴァードでも出来ること。彼の特異性は、その再生に伴う侵蝕率の上がりにくさと、飛び散った肉片の全てが新たな「セブンティーン」として再生してしまう、異常なまでの再生力にある。プラナリアが元来持つ再生能力とオーヴァードの特性が悪魔合体した産物であるその能力はUGNからも高く評価されており、各地の支部でのイリーガル業務の他にも、研究目的でホワイトハンドやRラボにも定期的に招聘されている。この能力によって、彼らは意図的に自らの身体を引きちぎるなどするだけで簡単に増殖できるという恐ろしい権能を得ている。が、Rラボでの研究によって、一度に大量に増殖し過ぎると自我が散逸し、最悪それら全ての個体がジャーム化するという恐ろしい可能性が示されており、その為必要がなければ積極的に増殖しようとはしないのは救いか。
また、その再生力と群体の身体は支援にも活かされる。切り離した自らの肉体の一部--すなわちプラナリアの群れ--を他人に付着させ、エグザイルの能力を活かして双方の身体を結合。そのままソラリスの物質生成能力を使用することで、通常のソラリスよりも高速・高濃度で薬品を宿主の体内に循環させ、一時的に凄まじい力を発揮させることが出来るのだ。また身体結合により、その凄まじい再生能力の一端を宿主に貸し与えることも可能。通称「猛虎魂注入」と呼ばれるこの強力な支援能力はそれだけでも十二分に有用であるが、彼の真価はそれだけに留まらない。大量のプラナリア群を全身に結合させることで、常時微量の化学物質を循環させ、常に行動をサポートし続けるという大技まで持ち合わせているのだ。結合させたプラナリア群は鎧としても機能する他、エグザイル能力によりその見た目も自由自在。普段は服型に整形することで、宿主や周囲の忌避感を大幅に減らしつつ、敵地侵入などの際には迷彩色に変化するといった芸当も可能…と、その身体は尋常ならざる汎用性を誇る。…本人の趣味嗜好により、整形された服の外見は多くの場合、阪神タイガースの応援ハッピのデザインになってしまうのが玉に瑕か。
彼らの人格は、道頓堀に飛び込んだオーヴァード達のそれらをブレンドしたような、大変「人間に近い」ものである。当然人間の趣向品の味なども知っており、なんならそれが大好き。大好きな阪神の試合も生で見に行きたい。当然それらを手にするためには金が必要だが、UGNからの任務の報酬だけでは些か懐が寂しい(12人+αいるからといって、UGNは12倍の報酬を支払ってはくれない)。その為、彼らは日銭を稼ぐために、UGNの監視の元で配信活動をしている。配信者としての名は「十七里 あひる」。配信内容は、阪神タイガースの試合を観戦しながらの酒盛り。そして配信者としての姿は、このシートの画像の部分に貼られた通りの…バニーガール姿である。美少女のガワを被り、酒を飲みながらスパチャを巻き上げるその姿は、SNS時代の勝者か、或いは現代社会のエグザイルか…。しかしキッチリ12人分の食費は十分に賄える程度には稼いでいるようだ。チャンネル登録者数は 62.8万人。酒飲んで野球見てるだけでこれである。
しかも困ったことに、知名度というものは、人間社会に溶け込むにも、UGNイリーガルとしての活動にも有益なのだ。有名人であるというだけで、得られる情報や支援は格段に増えるし、多くの人間と繋がりを持つことはジャーム化の回避にも繋がる。その為、UGN側からは強く言えない状態が続いている。今日も今日とて彼は社会の脛を齧り、無数のメリットを享受するのだ…。
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 19 | ||||
| 1 | 2025/6/16 | シナリオクラフト「驚愕!メイド服事変!?」 | バジリスク | 狐箱縁色アリスバジリスク | |
| みんなコンセ使ってよ | |||||
| 2 | 2025/7/30 | シナリオクラフト「特攻野郎Rチーム-ミッションRR:ラピッドリカバリーレネゲイドレガシー」 | バジリスク | 狐箱縁色アリスバジリスク | |
| みんなコンセ使ってくれた | |||||
| 3 | 2025/9/8 | シナリオクラフト「特攻野郎Rチーム-ミッションRR:ラピッドリカバリーレネゲイドレガシー-」 | バジリスク | 狐箱縁色アリスバジリスク | |
| 《妖精の手》は強いので、二人使えたらもっと強い | |||||