父殺しの悪名は実は誤りで、父親を殺したのは母親。
これは、名前(琥珀)の由来となったギリシャ神話のアガメムノンの娘エレクトラの逸話と同じ。
真実の記憶を取り戻し、神話のように父の復讐を果たすために母殺しとなってしまうかは今後の展開次第。
公にされていないが両親はオーヴァードであり(ジャームかどうか、UGNかイリーガルかFHかなどは不明)、琥珀も生まれながらにしてレネゲイドウィルスに感染している(時系列的に古代種)。
UGNの記録では10歳で覚醒し暴走事故を起こしたとされているが、調査員が事実として把握できたことは、オーヴァード能力による事故を起こしたことと暴走状態にあったこと、事故以前にオーヴァード能力が確認されていないことのみで、あくまで状況からの推測に過ぎない。
琥珀はこの一連の事実を知らない。また、父の遺体をUGNが処理した際にUGNもこの遺体がオーヴァードであったことを把握したはずだが、秘匿されている。
他にも覚醒時や親の離婚時、母の秘密、コードウェル博士との邂逅など記憶に不明な点が多い。これは、ウイルスの感染元である母親が古代種であること、それにコードウェル博士が関わっていることが関係している。
琥珀のUGNへの不信感はこれらとは別の要因からくるものだが、自分に隠している情報があることは勘付いている。その謎の解明・それを拒み襲い来る脅威からの自衛・果ては組織の改革のためが行動原理。表面的な性格はそのカモフラージュ……のはずだが、すっかり板についてしまっている。本人も気に入っているらしい。
衝動の「飢餓」は、レネゲイドウイルスが感染元である神楽木母(の中のウイルス)のことを半身と感じており、その母親と離れ離れになってしまった喪失感を本能的に感じるから。愛情への飢餓でもある。
なお、瞳が琥珀色なのはAIに任せたらそうなったから。背景エピソードをエレクトラに添わせるのも名前を由来の琥珀にするのもビジュアルと関係ないところで決まった偶然の一致。

※今のところ父親が悪者側・母親が悪者側どちらもあり得る。コードウェル博士もUGN設立当初は正義に燃える熱血漢であったし、博士による暗躍とは別の線が濃厚か。

時系列から考察（オマケの話）

母親は100年を超える時を生きるガチ古代種。(多分マジモンのドラゴン)
琥珀を身籠った時には父親も感染していたはずで、ウイルス拡散前なら古代種以外の感染の線は薄い、つまり母親が感染源の可能性が高い。
母親のせいで父親が瀕死の重傷を負う(何者かに襲撃されて巻き込んでしまったとか)→母親が血を飲ませウイルス感染させ救おうとする→奇跡的に“覚醒”し一命を取り留める。
というラブコメ展開があったに違いない！(おい
だが真面目な話、悠久の時を生きる母親は俗世間から距離を置いて過ごしているはずで、それが結婚して子どもまで作るんだからよほど心を動かす出来事があったのは疑うべくもないだろう。

【プロフィール】

フルネーム

神楽木 琥珀

コードネーム

蛇竜“ファフニール”

年齢／性別

26歳／女

身長／体重

173.5cm／56.2kg

血液型

O型

出身

＊＊＊秘匿事項＊＊＊

所属

UGN日本支部 N市A支部支部長

シンドローム

バロール／キュマイラ／エグザイル

特記事項

元UGNチルドレン

【レポート01：UGN所属以前】

幼少期に両親が離婚。父親に引き取られるも、程なくしてその父親をオーヴァード覚醒による暴走で殺害。
対象の監視・指導のため、UGNが一時的に保護。
その後対象に身寄りがないことが判明したため、そのまま訓練施設への入所が決定。
以後UGNチルドレンとして登録。

【レポート02：UGNチルドレン時代】

最初期のUGNチルドレン施設の一つに収容される。
一部の者から“親殺し”などと揶揄されるも、周囲との関係構築に支障なし。
白兵能力に高い適性を示し、武器の扱いや肉体変化による頑丈さに長ける。
訓練終盤にはレネゲイドコントロールでの補助による総合的な戦闘能力の向上も見られた。
重力操作の他に時空を操作する兆候が見られるが本人に自覚なし。

【レポート03：UGNエージェント時代】

高い戦闘能力に加え指揮能力を発揮。数々のレネゲイド事件を解決する。
重力に加え空間を操る能力が開花。これを前提とした作戦を立案・実行し、幾多の困難な任務を完遂。
これを機に上層部の評価を得、支部長の任に就く。

【レポート04：現在の素行等】

任務の成功率、速度、損害規模など平均水準を超える実績は概ね優秀。レネゲイド事件に対する意識も極めて高い。
だが管轄を越えて事件に関わる・独断専行による任務の遂行など問題行動も多く、注意を受けても改善は見られない。
しかしながらUGN幹部クラスや警察内部にも顔が利く一面があり、彼女のシンパは多い。上層部からはもっぱら神楽木派と呼称され、彼女を危険因子と見做す動きもある。
ただし彼女自身にUGNに反目する態度や動きは見られず、規律違反は事件の早期解決に繋がる範囲にとどまっているため、真意を慎重に探る必要がある。
一部急進派の旗頭に据えられたとの情報があるが、現段階では看板として利用されているだけと見るのが妥当。引き続き動向を調査する。
仕事を部下に預け消息を絶つ事例が多数報告されている。表向きは事務仕事が苦手とされているが、独自の諜報活動・工作活動を行っていると考えられる。その神出鬼没ぶりは彼女の能力が関係していると見られ、調査は困難。継続には増員を要請する。

【草壁 千真】
・結果的にだが、事件の真犯人である七海弓花との関係性を通じて敵の懐に入り込むことができた。彼女自身は他人と距離を置こうとしている行動が見受けられるが、本人の思惑とは裏腹に周囲の人間を惹きつけるところがあるようだ。
こちらからの依頼にも協力的で、前述の性質ふくめイリーガルとして期待以上の結果をもたらしている。それがUGNにとって非常に有益なのは言うまでもない。
戦闘能力はまだまだ荒削りだが、現時点で戦力として申し分なく、またピュアブリードらしくポテンシャルの高さを秘めている。

【秋月 信弦】
・感情が表情からまったく読み取れない。突拍子のない行動も含め、何を考えているかわからない奴だ。おそらくチルドレンとして過ごした日々――もっと言えば『実験体』としての経験がその人格を形成しているのだろう。今のところは本部の指示に忠実なエージェントだが、彼の行動原理は把握しておくべきかもしれない。
戦闘能力については期待以上だ。私が見てきたチルドレンの水準を遥かに超えていると言えるだろう。シンドロームの特色を無駄なく洗練させ調整された変身能力は、もはやただの獣化ではない。さすがは本部所属のチルドレンだ。

【舵杯 乙香】
・秋月とは別方向で考えが読めない。飄々とした態度と真意の掴みどころのない発言が一癖も二癖もある人物だが、それでいて学校への潜入をそつなくこなしているあたり、チームで最も厄介な人物という第一印象は残念ながら正しかったようだ。
単純にサラマンダーとしての戦闘能力の高さもさることながら、超広域を支配下に置くエフェクトは通常のサラマンダーの範疇を超えているようにみえる。また、オルクス(と本人が言っていた)シンドロームの因子のなせるわざか、戦場で起こっている出来事に何かしら介入ができるようだ。正直なところ仔細はわからない。不思議な違和感とでも表現すべきだろうか……とにかく、中身でも能力においてもクセの強いヤツだ。

【月原 朝芽】
・レネゲイドウイルスに関する一切の知識を持たない一般人ながら、今回の事件の真相に限りなく近づいた傑物。過去にも数度UGNの“処理”を施された記録が残っている。彼女ほどの人材ならぜひともUGNに来て欲しいくらいだが、仮に迎え入れるとしても慎重を期すべきだ。なぜなら、UGNのエージェントたちは何かしらUGNに所属する個人的な動機があることがほとんどなのに対し、彼女は純粋な知的好奇心で動いているためだ。

【草壁 千真】
・潜入捜査という危険で難しい任務をやり遂げた能力は評価に値する。彼女の成長はUGNにとって大きな助けになっている。今やN市支部の抱えるイリーガルの中でも指折りの実力者と言って良いだろう。
だがそれは同時に、より危険な任務を任されるということでもある。できる限りのサポートしていかなければ。

【秋月 信弦】
・事件の首謀者である“ライトニングボルト”――桐生嚆矢とはチルドレン時代同じ施設出身で、因縁じみた浅からぬ仲にあったようだ。それだけに彼にとって難しい戦いになった。機能不全寸前に陥ったN市支部では彼の力に頼らざるを得なかったとは言え、果たしてそれは正しい判断だったのか。
結果として見れば、事件は無事解決し、彼も自身の手で因縁の相手と決着をつけることができたが……その実、彼は暴走しジャーム化してもおかしくない状態に陥ったことは忘れてはならない。今は彼が無事に復帰することを願う。

【桐生 嚆矢】
・“リベレーター”の目的は、オーヴァードの存在を世界に認めさせることだった。桐生嚆矢がその結論に至った経緯には、UGNが行ってきたチルドレンへの非人道的な扱いが背景にある。そしてそれは、未だ過去のものになっていない。彼の存在は氷山の一角だ。多くのチルドレンが彼に同調したように、“リベレーター”はチルドレン達の心の奥底に潜んでいる。彼らを取り巻く状況が変わらない限りは、UGNの危機がなくなることはないだろう。

【与儀 大介】
・教官時代に彼及びUGNがチルドレンに行ってきたことを、彼は悔いていた。確かに、手段を選ばない敵との戦いの中で時に非情な選択を迫られることはある。だが我々はそれを悔いることはあっても、それを理由に道を誤ってはいけない。それが“大人”の責任のとり方だ。

【コードウェル博士】
・どこまでが彼の入れ知恵かは明らかになっていないが、ミサイルによる世界的なオーヴァード覚醒の計画には博士の謀略が関わっていたようだ。またリベレーターズも、ジャーム化プロセスの実験観察という彼の思惑に踊らされていた。
UGNも掴めていない博士の真の目的と関係があるのか気になるところだが、何より――。とにかく、このN市でもその姿が確認された今、博士の動向をこちらでも把握する必要がある。

【舵杯 乙香】
・コードウェル博士と一緒にいた男と何やら面識があるようだった。聞こえてきた会話には「ギルド」と確かに犯罪組織の名前が飛び交っていた。どうも事情があるようだが、このことは恐らく本部も承知の上だろう。益々謎が深まる人物だ。
……それにしても、対ミサイル戦においても秋月を止めた時も、特に訓練したわけでもなく連携が取れたのは、彼女がそれだけ多くの死線をくぐり抜け多くのバディを組んできたからだろう。――認めたくはないが、私の能力との相性も良いのかもしれないな。

うるさい！今書いている！

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