潜在的殺人鬼(シリアルキラー)。相手を理解するために、相手と殺しあうことを手段のひとつにしてしまう異常者。
対人関係を好み、一度火が付くと一瞬で燃え上がる性格がそれに拍車をかけており、『標的』を定めると恋に狂った少女のように地の果てまで追いかける。

弽(ゆがけ)は、天然理心流の流れを組む「神室宗系理心流」を継承し、その剣術はかつての人斬り集団と同等にまで匹敵した。
しかし、その継承方法は、若かりし日の祖父が受けたものと同様、苛烈極まりないものだった。
過酷な稽古と繰り返される人体実験の末、弽(ゆがけ)は祖父の開眼と同じく、人を傷つけ殺すことを一種のコミュニケーションツールに昇華してしまっている。

生来の人懐っこさや社交性の高さゆえに、常識も併せ持っており、愛を以って人を助け、愛を以って人を殺す「真正の殺人鬼(プライマル・マーダー)」。
ただ弁明すると、コミュニケーションを行う上で殺人がいちばん性に合っているだけで、(拷問など)無闇に人を傷つけること自体は好きではない。
実際のところ、討伐対象以外で普通の人間を殺害したことはなく、欲望に屈しない強固な精神力で踏み止まっている。

発狂時のPTSDにより"武器と見做(みな)した全ての刃物"が血を塗り固めたような赤黒い状態で見えるハンディキャップを抱えており、現在は日本刀を十全の状態で扱うことが出来ない。
→CPシナリオ最終話にて、自身の狂気を乗り越え、再び日本刀を扱えるようになった。

好きなもの：人と接すること。戦闘訓練。戦うこと。和食・和菓子。お祖父様(じいさま)。　　　……剣術。
嫌いなもの：人を傷つけること。人に嫌われること。過去の経験。
苦手なもの：脂っこい食べ物。
最近の悩み：何故か言動を深読みされる。

[外見]
髪：黒
瞳：紅

[口調]
一人称：私（わたくし）、弽(ゆがけ)
二人称：あなた
口調：時代がかった敬語口調。語尾に頻繁に「❤」がつく。

「弽」は弓道用語。弦を引く右手を保護するための革手袋。「弓掛」とも書く。
手にした矢を取り落とさぬように。確実に相手を仕留められるようにという、呪いのような名前でもある。
事実、自身の本性を自覚した際、刀を手放したものの、『武器』そのものを捨てることは叶わなかった。

フランス語。「Monstres amour（ﾓﾝｽﾄﾙ･ｱﾑｰﾙ）」＝直訳は「愛の怪物」。
正式には「Monstres fous d'amour（ﾓﾝｽﾄﾙ･ﾌｰﾙ･ﾄﾞｩ･ｱﾑｰﾙ）」。意味はそのまま「愛に狂った怪物」「狂ったように恋する怪物」。
発音できないので略称。

神室家の人々が自分に寄せる「期待(愛)」、弽自身のその期待に応えたいという「献身(愛)」の双方によって心身共に追い詰められ、狂い、生まれ落ちてしまった怪物。

北極点の篝火(かがりび)：小説「フランケンシュタイン」より。フランケンシュタインの怪物が北極点にて焼死した描写から。
龍蛇の火鐘(かしょう)：「安珍・清姫伝説」より。僧侶・安珍を追いかけた清姫が、最後には龍または蛇に姿を変え、
　　　　　　　　寺の鐘の中に隠れた安珍を焼き殺した逸話から。
告死の三つ呼び：戯曲「オンディーヌ」より。恋人の男性ハンスが絶命するときに3度聞こえる、水の精がオンディーヌを呼ぶ声。
聖者の欲首：「新約聖書：洗礼者ヨハネ」、戯曲「サロメ」より。サロメが恋焦がれた聖ヨハネ（ヨカナーン）の首を求めた
　　　　　　　　逸話から。
甘言炮烙(かんげんほうらく)：「封神演義」より。妲己が罪人処刑を見世物にするため提案した炮烙の法。
姦計の白無垢：ギリシャ神話「魔女メディア」の逸話より。夫の再婚相手である王女グラウケーを、自らが贈った花嫁衣裳に
　　　　　　　忍ばせた魔術で焼き殺した逸話から。
共に棺のなかで：ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」より。最期に恋人シグルドと共に棺に入り焼死したブリュンヒルデ
　　　　　　　　の逸話。共倒れ。

全て愛した対象を死に至らしめた物語。

【戦闘能力】
シンドローム自体の攻撃力は高くなく、むしろオーヴァードとしての戦闘能力は低い。氷炎や雷光などを放つことも出来なければ、肉体を変化させることも出来ない。
しかし、様々な武器や技能を習得し、今まで目撃したオーヴァードの身のこなし(・・・・・)を『見稽古』によって学習・会得・改良することで自身の技量とする特技を持ち、出会ったオーヴァードが強者であるほど、手にした武器が強力であるほど戦闘力が跳ね上がる。
常に戦況を把握し、十二分の戦力にはならずとも、どのような状況でも対応できる異常なまでに高い「戦場への適応能力」が最大の武器。
状況により手を変え、武器を変え、技を変えて、十全の働きを行う。それは情報戦や心理戦も例外ではない。

元剣士という設定上、武器を白兵に切り替えたら刀が振れるというビルドギミックを持つ。
実は射撃スタイルは多少アレンジされているものの、唯翔の兄・閏間奏汰の戦闘スタイルと酷似している。


【コンセプト】
「男は女にとっての『最初の男』になりたがり、女は男にとっての『最後の女』になりたがる（劇作家オスカー・ワイルド）」を誇大解釈して作成したPC。「相手の死に関わることで、その人生を理解したい。＝殺し合いたい」という行動原理を持つ。
剣術家の家系の跡取り娘でありながら、剣術を捨てた過去を持つ、本来の能力を発揮できないキャラクターというコンセプト。

自分の欲望(殺意)と世間の倫理観(安寧)が致命的に噛み合わないため、周囲に合わせれば合わせるほど自身が幸せになれないというジレンマを抱えている。
本来は「剣術馬鹿」と形容できるほどに、刀も剣術も好きで、誇りすら抱いているが、今の自分にそれを語る資格は無いと思っている。

PC1　閏間唯翔(うるま　ゆいと)　：チームに新規加入した後輩。閏間奏汰(うるま　かなた)の弟。「天空星(ゼノブレイド)」「唯翔くん❤」
PC2　氷張崎雪奈(ひばりさき　せつな)：チームに新規加入した後輩。彼女の唯翔への想いを応援している。「無窮の零(エタニティホワイト)」「雪奈ちゃん❤」
PC3　成田秀臣(なりた　ひでおみ)　：上司であり、幼い頃からの知り合い。実家を出奔した自分をチーム内に引き取ってくれた恩人。
　　最終決戦では、彼の言葉で己の内に巣食う狂気を乗り越えた。「MasterMind(首謀者)」「チーフ」「秀臣おじさま❤(プライベート)」
PC5　幾月燕路(いくつき　えんじ)　：同僚。ダブルスパイの立場にあるが、関係は良好。「Freikugel(フライクーゲル)」「燕路さん❤」

NPC　閏間奏汰(うるま　かなた)：処刑命令が出されていたUGN離反チームのリーダー。初恋相手であり、ファーストキス(一方的)の相手。殉職。

神室脉剱(みつる)（祖父・CoC世界線）：https://iachara.com/view/6107705
　　CoC世界線の祖父。実はステータス的にDX世界線よりも強い真人間。
　　刀持ったら95％で攻撃回避する上に1ターン内に6回攻撃ができる。しかも刀の効果で攻撃力が上がり続ける。……なんで？？
神室ユア：https://iachara.com/view/6382753
　　CoC世界線での剣術継承者。髪と瞳の色、性格が真逆。最近魔術を習得したことでCoC世界にも関わらず、通常ダメージが
　　100を超えた。