“許罪の灯/示罰の焔”朝在 燈
プレイヤー:AD
「執行開始」
- 年齢
- 14/24
- 性別
- 女
- 星座
- 牡羊座
- 身長
- 150cm/163cm
- 体重
- 49kg/57kg
- 血液型
- B型
- ワークス
- 暗殺者
- カヴァー
- "特異現象事件対策課"第一班班長/????
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エンジェルハィロゥ
- ハヌマーン
- HP最大値
- 36
- 常備化ポイント
- 12
- 財産ポイント
- 10
- 行動値
- 50
- 戦闘移動
- 55
- 全力移動
- 110
経験点
- 消費
- +1370
- 未使用
- 50
ライフパス
出自 | 此処が私の居場所 | |
---|---|---|
結社の一員 | ||
経験 | ただ、任をこなすだけ | |
無限回廊 | ||
邂逅 | 何か問題が? | |
闇夜に生きる | ||
覚醒 | 侵蝕値 | |
犠牲 | 16 | |
衝動 | 侵蝕値 | |
自傷 | 16 | |
その他の修正 | 9 | 光と闇の眼、デスストーカー |
侵蝕率基本値 | 41 |
能力値
肉体 | 3 | 感覚 | 20 | 精神 | 10 | 社会 | 3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 0+1 | シンドローム | 3+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 0+1 |
ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
成長 | 2 | 成長 | 15 | 成長 | 8 | 成長 | 2 |
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 5 | 射撃 | 30 | RC | 交渉 | ||
回避 | 5 | 知覚 | 30 | 意志 | 10 | 調達 | 3 |
運転:二輪 | 5 | 芸術:料理 | 3 | 知識:心理 | 5 | 情報:警察 | 6 |
運転:四輪 | 5 | 知識:オカルト | 6 | 情報:裏社会 | 6 | ||
情報:軍事 | 6 | ||||||
情報:噂話 | 6 | ||||||
情報:逢魔時 | 6 | ||||||
情報:学問 | 11 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 死告天使 | 傾倒 | / | 無関心 | 自身が行う攻撃及びリアクションのC値-3、このDロイス効果以外によるC値変動無効。リザレクトを除く一般エフェクト取得不可、対抗判定以外のRC判定自動失敗、他Dロイス取得不可。 | ||
固定 | 逢魔時 | 尽力 | / | 無関心 | |||
固定/許罪の灯 | 忘れた誰か | 憧憬 | / | 不快感 | |||
固定/示罰の焔 | オリジナル | 好奇心 | / | 無関心 | |||
― | |||||||
― | |||||||
― |
メモリー
関係 | 名前 | 感情 | |
---|---|---|---|
母 | エリシア・フェレージ | 隔意 | |
父 | 朝在 冥我 | 無関心 | |
── | ──────── | 懐旧 |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
陽炎の衣 | 3 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
自身は隠密状態になる。この隠密状態はMP終了時まで継続。敵とエンゲージしていても隠密状態可。シーンLV回。 | |||||||||
神の眼 | 1 | リアクション | 〈知覚〉 | 対決 | 自身 | 至近 | 1 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた判定でドッジ可能 | |||||||||
光速の剣 | 3 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 1 | ― | |
自身が隠密状態の時のみ使用可。このエフェクトを組み合わせた攻撃に対してガード不可。カバーリングが行われた場合はガードを行ったモノとしてダメージを算出できない。シナリオLV回 | |||||||||
光芒の疾走 | 3 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 1 | ― | |
自身は離脱可能、他エンゲージ及び封鎖の影響を受けない戦闘移動を行う。シーンLV回。 | |||||||||
水晶の眼 | 5 | メジャーアクション リアクション | 〈知覚〉 | ― | 自身 | 至近 | 1 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた判定のダイス+LV個 | |||||||||
光と闇の眼 | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 基+4 | ― | |
自身は隠密状態のキャラクターをメジャーアクションの対象に出来る。侵蝕率でレベルアップしない | |||||||||
見えざる死神 | 3 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
自身が隠密状態時使用可能。このエフェクトを組み合わせた判定のダイス+1個、攻撃力+[LV*3]。 | |||||||||
ピンポイントレーザー | 1 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | ― | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃では対象の装甲値を無視し、攻撃力を-[5-LV](最大0)。 | |||||||||
ワンショットツーキル | 3 | メジャーアクション | 〈射撃〉 | 対決 | 2体 | 武器 | 3 | ― | |
組み合わせた射撃攻撃の対象を2体に変更。シナリオLV回。 | |||||||||
マスヴィジョン | 3 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | ― | 4 | 100% | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力+[LV*5]。シナリオ3回。 | |||||||||
デスストーカー | 5 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 基+5 | リミット | |
前提条件:《見えざる死神》 自身が隠密状態で行う攻撃の攻撃力+[LV*4]。侵蝕率でレベルアップしない。 | |||||||||
風鳴りの爪 | 3 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃のDR後、LV個まで選んでDR振り直し可能(振り直し後採用) | |||||||||
援護の風 | 5 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 2 | ― | |
対象が判定を行う前に使用。その判定のダイス+LV個。ラウンド1回 | |||||||||
マシラのごとく | 3 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | 単体 | ― | 5 | 80% | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+[LV*10]、判定のダイス-5個。シナリオ1回 | |||||||||
ウィンドブレス | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 至近 | 2 | リミット | |
前提:《援護の風》 《援護の風》を使用する直前に宣言して使用、《援護の風》を使用した判定の達成値+[LV*3] | |||||||||
ウサギの耳 | 1 | ||||||||
雑踏の王 | 1 | ||||||||
スポットライト | 1 | ||||||||
探知する光 | 1 | ||||||||
天使の外套 | 1 | ||||||||
七色の直感 | 1 | ||||||||
真昼の星 | 1 | ||||||||
見放されし地 | 1 | ||||||||
猟犬の鼻 | 1 | ||||||||
彼方からの声 | 1 | ||||||||
軽功 | 1 | ||||||||
高濃度酸素バブル | 1 | ||||||||
真偽感知 | 1 | ||||||||
七色の声 | 1 | ||||||||
無音の空間 | 1 | ||||||||
コンボ
簡易執行
- 組み合わせ
- 風鳴りの爪
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 300m/20m
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 塵光
- 20+2
- 10
- 30+1
- 22
- 迅閃
- 20+2
- 10
- 30+1
- 15
- 20+2
射撃攻撃。このエフェクトを組み合わせた攻撃のDR後、3(+侵LV)個まで選んでDR振り直し可能(振り直し後採用)。
無光執行
- 組み合わせ
- 陽炎の衣*見えざる死神+ピンポイントレーザー+風鳴りの爪+Cr:エンジェルハイロゥ*デスストーカー
- タイミング
- マイナーアクション+メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 300m/20m
- 侵蝕値
- 3+8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 塵光
- 20+1
- 7
- 30+1
- 47
- 迅閃
- 20+1
- 7
- 30+1
- 40
- 侵LV+1
- 20
- 30
- +4
- 20+1
基礎コンボ
装甲無視の射撃攻撃。このエフェクトを組み合わせた攻撃のDR後、3(+侵LV)個まで選んでDR振り直し可能(振り直し後採用)。
示罰
- 組み合わせ
- 光速の剣+マスヴィジョン+ワンショットツーキル+マシラのごとく
- タイミング
- 技能
- 難易度
- 対象
- 2体
- 射程
- 侵蝕値
- +13
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 基本
- -5
- +45
- 侵LV+1
- +15
- -5
基礎コンボに組み合わせ。80%以上限定。ガード不可付与。シナリオ1回。
手招きを払う
- 組み合わせ
- 神の眼+水晶の眼+Re:エンジェルハイロゥ
- タイミング
- リアクション
- 技能
- 知覚
- 難易度
- 対決
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 基本
- 20+5
- 7
- 30
- 侵LV+1
- 20+1
- 30
- 20+5
基礎コンボ。
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
UI:塵光(レッドテンペスト[カスタマイズ:ハイテクノロジー/エンチャント]) | 50 | 射撃 | 〈射撃〉 | 1 | 22 | - | 300m | この武器を使用したMP終了時にHP1d点を失う。装備中他武器装備不可、同エンゲージ不可 《風鳴りの爪》組み合わせで判定ダイス+2 | |
UI:迅閃(アンダーテイカー[カスタマイズ:ハイテクノロジー/エンチャント]) | 50 | 射撃 | 〈射撃〉 | 1 | 15 | - | 20m | 《風鳴りの爪》組み合わせで判定ダイス+2 蜃楼の最後の一つ。 真我ではなく、示罰に渡されたもの。 |
防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
UI:シークレットオーダー | 35 | 防具 | 12 | 装備中、自身が受けるダメージ【精神】点減少 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
ウェポンケース*2 | 2 | ||||
UI:かけがえのない逸品 | 5 | その他 | |||
UI:ジョーカー | 10 | その他 | |||
UI:サイドリール | 15 | その他 | |||
EM:相棒 | 5 | コネ | |||
EM:アセティック | 5 | その他 | |||
EM:シーカー | 15 | その他 | |||
EM:黎明時計[24-A/S] | その他 | いつでも使用可能。シーン中、「制限:Dロイス」を持たない全エフェクト・全シンドロームアイテム・エフェクトや侵蝕率に関わる文面/効果を持つエンブレムは使用・適用できなくなり、オーヴァード・ジャームのキャラクターは侵蝕率を0として扱われる。 この効果はEM「黎明時計」「アビスウォッチ」を所持するキャラクターには効果を及ぼさない。 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
360 | 450 | 405 | 190 | 45 | 1450 | 50/1500 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
これは昔の話。彼女がまだ血を嫌う前の、純然たる刃であった頃の記録で。
今此処にあるのは、崩れた刃を繋ぐ心。
汝、闇を焦がす灯であれば。ただ、その命の灯を以て為すが良い。
たとえ、虚像の存在であろうともね。
通常世界線・“示罰の焔”朝在 燈
「目標補足、対応開始」
「任務完了。帰投します」
「お疲れ様でした。ではこれで私はお先に失礼します」
アライメント:秩序・悪
好きなモノ:なし
嫌いなモノ:なし
苦手なモノ:なし
特技:なし(他人評では狙撃)
趣味:なし
人称:私/○○さん/彼(彼女)、対象
常に敬語、だが可愛げも優しげもない鉄の乙女。
淡々と任務を果さんとする仕事人。
根に有るのは「秩序による平和」であり、逢魔時は勿論FHやゼノスが一般人を巻き込んで起こす事件を唾棄している。
その中に介在する個人の感情に関しては全く以て興味は無い……訳では無い。
無意味な殺傷はしないが、一度悪と見定めた相手には容赦がない。
また、任務の障害となるのであればUGNですら始末する。こわい。
彼女もこのPL作の女として自己犠牲精神モリモリ。
平和な世の住人たる人々の灯火を絶やさない事を誓う、闇夜の住人。
なお。“真我妖精”とは、少し……いや、だいぶ違う。
もしももしもの、夢物語。
夢は夢でも、悪夢だけれど。
真我は光を追い求めた可能性。
ならば示罰は、闇を突き進んだ可能性。
境界を越えるもの
もしもの、可能性の先で。
「そうか。選択を変えて、受け継ぐ事を選んだんだな、ペルセポネー。キミは『親殺し』を以て証明とするんだな」
「ならば、応えよう。針の頭の証と、『彼女』の名を君に」
紫色の、時計。
「……示罰の焔(プロセルピナ)、改めて託そう。君がこれから、"シノビ"の資格者だ」
「闇に行き、光に惑う黒を喰え」
■■世界線・“許罪の灯→示罰の焔”朝在 燈
真我妖精が、もし。その輝きの心臓と、己の存在を代償に。
『選択のやり直し』を望んだのなら。それは間違いなく、果されるだろう。
あの最悪の死地も、あの運命の出会いも、あの破滅の白夜も、何もかもを。
彼女が"耀塵の星"から受け継いだ煌めきが、何もかもを浚っていくだろう。
きっと。妖精が見た嵐も悲劇も、何も起きなくなる。起きなくする。
"残響"、"神隠し隠し"、"怪造学者"、"神を見えざる手"、"無価値な雷鳴"。彼らとの出会いも────────
「神津島、ねぇ。丁度いい広さの、実験場があるじゃないか」
「なぁ?許罪の灯、いや。示罰のなんたらだったかな?今は」
起きない、筈だろう?
簡易解説Q&A
Q:どういう事?
A:古書堂経営しているのは確かに朝在燈ですが、彼女本人と言えるかは微妙です。
なぜなら。その身体は、真っ当な人間のものでは無いからです。
逢魔時というクソ組織には、何やら怪しい技術が山ほどありまして。
その中にある、「ある道具の過去の持ち主のスペックを元に、魂の無い人間の身体を作る」技術。
それと、「再起不能状態の身体から霊魂を抜き出す」技術。
それを組み合わせて、「燈の恩人のスペックを元に創った体に植物状態の燈の精神をIN!」しています。何してんの?
変な技術があるくせに治療の技術はカスなんですよ。仕方ないですねぇ?
という訳で。ま、遙佳も奏多もUGNの皆さんも、そんな気にする必要無いですね。
但し。魂・精神を移しても、完全に過去の彼女が戻ってくる事はありません。
記憶はあっても、彼女にはその経験は引き継がれていないのでね?
UGN・FHのオーヴァード達の何倍も血生臭い、死神の秘密も殺意も何もかもありゃしない。
何もありゃしない空っぽの真我妖精だよ!
……下半身付随の事?それはね。参照元の人間から引き継いだのさ。
Q:このCSデータは誰の?
A:「10年前の燈(エフェクトデータ除く)」、「現在の示罰の焔」、そして「何かした後の燈」。
3つ目に関してはもうちょい強くなってるかな?多分ね。
Q:Who is “示罰の焔”?
A:エリシアが産まれた後、空っぽになった燈の身体に特殊な時計を埋め込むことによって産まれた疑似人格です。
無理やり躰を動かせる特殊能力を持っているので植物状態であろうとも問題無し!
行方を晦ました燈の代わりに逢魔時=特現対で仕事をしています。
Q:1話ラストでエリシアは誰に会いに行ったの?
A:“示罰の焔”。もう、会う事は無いでしょう。
履歴
もし、あの日。彼女が先へと進むことを選んだのなら。
もっと、多くの人が生きていれたんだよ。
能力測定
物理強度:B 戦場機動:A 生理的耐性:A
戦術立案:A 戦闘技術:A レネゲイド適正:B
個人資料
警視庁公安部公安第六課『特異現象事件対策係』。通称、『特現対』。
その中心人物であり最高戦力の一人であるのが、癒着が発覚した旧体制時代から在席している彼女、“示罰の焔”。
凶悪な性能を誇るスナイパーライフル『塵光』と愛用のマグナム『迅閃』をその手に、今日もひた走る。
日ノ本に蔓延る悪意を刈り取る、刃の心を持った戦士。
何があろうとも、揺るぎはしない。
第一資料
『塵光』と『迅閃』。彼女の持つ、スナイパーライフルとマグナム。
逢魔時の別の“針”から提供された、専用装備。
『塵光』。ドモヴォーイ作の極悪魔改造スナイパーライフル。銃刀法違反とか言うレベルではない。
専用のライフル弾以外が使用出来ないというビックリ仕様。無駄玉は無い。
一撃必殺見敵滅殺と言わんばかりの殺意の塊。杏奈さん?一応お巡りさんの使う武器ですよ?
『迅閃』。L&P作の隠密作戦用マグナム。
とは言え攻撃性能自体は塵光に劣る訳で無く、取り回しだけで言うならこちらの方が上。
使用者が使用者故に適用されていないが、蜃楼シリーズ共通の『霊魂憑依』特性も健在。
第二資料
第三資料
実家、朝在家。燈が何よりも嫌う、彼女曰く「悪夢の具現」。
彼らが担う組織である『特現対』が"針"として当てられた番号は、最後の24。
秘密組織『逢魔時』の国家権力との癒着と組織内の治安維持の二つの任を担う、暗殺者の一家。
彼等には生来の「人殺し」の才があり、燈もその例外ではなかった。いや、その極地とも言える存在である。
物心付いてから直ぐに刃、銃を持たされたことを彼女は未だに覚えている。
が。今から十年前、突如として彼女はソレを嫌った。愛と平和を、知ってしまったから。
それを得た燈は、姉にその心情を吐露した。「もう、嫌だ」
そして。姉はそれに応え、連絡の付く強者達に協力を依頼した。
姉妹と彼らはいくつかの障害こそあったが、その全てを果たした。世界の暗部の一つを、無事に切除したのだ。
『特現対』は逢魔時の魔の手から離れ、R課が取り扱わない「レネゲイドと関わりのない」特異事項を対処する部隊として継続されることとなった。
パイプそのものは生きているので、複数の“針”とは関係が続いている。
それは、つまり。彼女は自分の『我儘』から、自分の家を、親を、全てを消し去ったのだ。
「────だから。私は何かを失っても、何も文句なんて言わないの、言えないの」
『あぁ。私が、何もかもを砕いたのであって。その咎は、何時までも私の影となるでしょう』
第四資料
エリシア・フェレージ。英国人で燈の実母、享年27。
ごく普通の人間でありながら、ノイマンシンドロームに劣らぬ弁舌と変装能力を持つ。
得意なことはハニートラップと暗殺、あと完全記憶。
25年前。
英国の秘密情報部・SIS所属のスパイであった彼女は、イギリスの各所で動向が散見されるようになった逢魔時の実態を調べる為に単独日本へとやってきた。
調査途中に針「Moh」の起こしたテロ事件に巻き込まれ、瀕死の重症を負う。
そこを当時まだ特現対の新米であった朝在冥我────燈の父に助けられることとなる。
Mohや他の針の追跡を懸念した冥我が黎明時計の改変能力を起動した事によって殉職扱いとなり、彼の妾として保護されることとなる。
彼の妻(燈の姉の母親に当たる人物)とは良好な関係を築いていたが、彼女は生れ付きの病に倒れ伏す。
自身も事件の後遺症で永くなく、燈をこの世に産み落として亡くなる。
ここからが、冥我青年の歪みの始まりさ。
昇進資料
“真我妖精”。それは、逢魔時の秘奥の重ね技による奇跡。朝在燈という人間の霊魂を、輝きを内包する時計の再現体に移行する。再現体が保有していた元となる肉体────梁擬 黎快が生来持つ下半身麻痺の障害は、そのままに。
植物状態に成り果て、空っぽにもなった彼女の身体は、真我が目覚めた五年後に刃の心が再び起動させることとなった。
当代の朝在の身体の中に、かつての彼女を模した疑似人格が宿り、使命を代行する。
よって。今現在、「朝在燈」と呼べる存在は二名存在することとなる。
真我妖精の殻を被る、UGN支部長のエリシア。
示罰の焔を燈し続ける、特現対のプロセルピナ。
どちらも彼女(ひかり)であって、彼女(ペルセポネー)ではないものさ。
モジュール【迅閃】
九年前。都心地下で、現特対の内乱が起きてから半月。
逢魔時・針“L&P”にて、一人の女性が、一心不乱に何かを書き上げ続けている。
そこに、首魁が心配そうに声をかける。
「…………エレナちゃん。大丈夫ですか?」
「何も問題ないわ」
「眼の下の隈。もっと酷くなってますよ、何徹目ですか?」
「十三徹目。どうせ暫く寝続ける身体だもの、隈が出来ても腐りなんてしないわ」
その名を、エレナ・樒・アレイアード。その先、漂う崩冠と呼ばれる科学者の卵。
彼女が削りながら命を作っているのは。
蜃楼シリーズの、設計図。
彼女に出来るのは、形を作るだけ。その後は、本物の天才に任せる。
理想を組み上げるのは、得意だ。ある程度の妥協はしつつ、可能なレベルのギリギリまでを攻める。
何のためか?自分の為じゃない。名誉の為でもじゃない。大義なんか、興味無い。
……ただの、意地だ。
自分を捨ててまで、未来を生かした彼女のため。
自分を失ってまで、世界を生かした彼女のため。
命を賭けてまで、誰かの未来を案じた人の為に。
私は、その決断を尊重する。それが間違いなんかじゃなかったのだと、叫ぶのだ。
誰にも同意されなくとも、理解されなくとも。
その為に。あの妖精の未来を導く為の、力を作る。
醜い世を包む蜃気楼のように、彼女を護る力を、4つ。
命の燈火を以て完成しうる、我ながら最悪な代物だ。
そのうちの1つ、“導妖”の材料には、私。
1つ、“踏破”の材料に、あの天才。
…………1つ、“許罪”の材料に、生き延びたあの幼子。彼女の選択だから、私は「うん」としか応えるしかない。
そして。最後の一つ、“迅閃”には、何も入れない。
これは、いつか目覚めた時のためなのだから。
「……燈。命を救われた借り、絶対に返すわ」
「黎快姉さんが望んだように…………輝く世界へと、連れてってあげる」
「ごめんね。こんなことしかできなくて」
回想秘録【刃の心】
「で、結局どうなってんだっけ?私理解しきれないんだけど」
「…………紗羅。……解説、四度目…………」
「はいはい。要は、『ペルセポネーの身体に入ったシノビウォッチ』と『黎快の身体を元に作った情報体に入ったペルセポネー』が居るわけでしょ」
「……言ってて何だけど、やっぱりおかしくないかしら?あの時計」
「そりゃそうよ。未だに完全解析出来ないんだもん、ウォッチたち。常盤のオジサマ流石よね」
「…………学者の……端くれとして、無念。それで…………私達の、仲間であるのが、『シノビウォッチ』」
「UGNの…………神津島の、支部の長……なのが、『本人』」
「もっとも、本人に、自覚は……無いと、聞く。……いや、エリスが、告げている、かな?」
「あーあー。可哀想に……いや、植物状態で生きるよりはマシ、なのかな?おのれアナザーシノビ、今の私ならボコボコにしたれるのに〜〜〜〜」
「で。そんな体を運用できる私達の仲間の方、何処行ったの?仕事休みって話じゃなかった?」
「折角こっちも暇だから服でも見繕ってやろうと思ったのに」
「…………“真我妖精”に、会いに行った」
「「マジ!?」」
小さな船の上。潮風を浴びながら、海を眺めることもせず。
ただ、彼女を待っている。私という存在の、根幹であり真我を。
波の音に、きゅらきゅらとタイヤが廻る音が交じる。
「こんにちは。初めましての方が、良かったかしら?」
そちらを向けば。
何処か造り物のような笑みを浮かべる、車椅子に載った和装の私が居た。
『どちらでも構いません、真我妖精』
訝し気な目つきを、その後ろから投げかける樒の娘。
彼女がこちらに目を向ければ、バツが悪そうに直ぐに目を背ける。
ネクタイを締め直して、彼女の方に向き直り、船から降りて。
■■■■■から輸送を頼まれた、船内の"壱式"の箱の存在を、樒の娘に語れば。
すぐさま作業に取り掛かるようで、高速で飛び込んでいった。
私と、彼女だけ。
しっかりと眼を合わせて、話を始める。
『壮健そうで何よりです。先の嵐とオーヴァードの一件、ヴィルヴィから聞きました。お疲れ様です』
「あら、ありがとう。お仕事だもの」
柔らかく笑う彼女に、何処か寂しさが浮かんでいる。
気にする必要はないのだろうが。“遥か赤き星へ”なら、こういう時────
『何がありましたか。優れないように見えますが』
「……気にしなくて、大丈夫よ」
『アナタと私は幾らかが同質。気を使う必要などないと考慮します』
こういうふうに、お節介を焼くんだろう。
「…………」
笑みが剥がれて。分かりやすく、放心状態になる。
「その」
「亡くしてしまった、大事な人に。逢えたとしたら」
声が震えていく。
「それが、夢幻でも、陽炎でも。『また』、と思うのは。悪いことかしら」
『いいえ』
意外とすんなり。数秒の思考すら必要とせずに、その言葉が、口から零れた。
私の返答に。
「……ありがとう。変なこと言って、ごめんね」
返礼をしながら、一筋の涙を流す彼女。
「そっちは、大丈夫?元気にやっている?」
『問題ありません』
「良かった。私だもの、心配なんて要らなかったわね」
涙を拭いて、笑みに戻る。
仮面を被り直したような、その表情。
樒の娘が人間体に換装を終えるまで、そこまで時間はかからなかった。
『では、これにて失礼します』
「もう行っちゃうの?少しぐらい島の案内」
『ご厚意ありがとうございます、ですが無用です。直ぐに立ちますので』
私の言葉に応えるように、後方から船の駆動音が大きく。
「無茶、しないでね。私なんかより、何倍も強いんだから」
「がんばって」
その言葉が。私との、最後の会話。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 1370 |