幼い頃から好奇心旺盛で、危険だと言われることほど余計に首や足を突っ込んだ。
18年前、兄に誘われて「出る」と噂の廃墟を探検中に床が抜けて転落、階下に叩きつけられて死亡したことをきっかけに覚醒。
目が覚めて最初に見たのは、一緒に落ちて来たらしく自分に覆い被さって動かない兄。そしてその体に幾つも突き刺さる、鋭利に変質して体外に飛び出した自分の骨だった。
夕暮れ時、針山のようになった体で兄の骸をぶら下げて助けを求める少年は一瞬で街の人間を恐怖に陥れた。UGNが駆け付けたことで事態は収束したが、今でもその一帯には「棘人間」という話が都市伝説的に薄っすらと残っている。
駆け付けたエージェントによってUGNに保護され、そのままエージェントとして所属する流れになった。
3年後、15歳の時に本格的な任務として請け負ったのが、覚醒後間もない当時20歳の開累 宙（ https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=KeNVW8 ）の監視だった。