・薄い青系の髪
・前髪が長く顔は隠れがち
・細身だが身長はそこそこ
・服は適当

・ほぼ完全な人型で人化時と同体型
・顔や腕など至る所に赤黒い液体が流れているように見えるが、触れても濡れない
・爪が鋭く伸びていた痕跡が伺えるが、いつからなのか普通の長さの所で折れている

曰く、｢他人に嫌われること｣を恐れているようで、ノイマンの能力さえ惜しみ無く活用して、出来る限り相手が喜ぶ対応を選択する。
ただ、人を傷付けることを躊躇うため、誰かが喜ぶとしても人に害を成すことは避ける。
幼い子どもに対しては距離感を測り兼ねる様子が見られるが、内心では大人以上に慈しみを覚えているらしい。

３年ほど前、とある山中にて、遭難事故の捜査中に発見された。遭難者についてはその後無事に保護されたため、事故とは無関係であったことが確認されている。
発見当時、人の声を聞いて人化していたために、当初は人として保護された。しかし、事情聴取にて不可思議な証言が見られ、レネゲイドの関与を疑ったUGNの干渉によって、レネゲイドビーイングであることが確認される。

本人に出自を尋ねた所、ごく僅かな｢自分以外の記憶｣を除いて、何も覚えていないとの回答があった。
｢自分以外の記憶｣という点から転生体であることが予想されたものの、その記憶の内容は

記憶の持ち主は、他の誰かに対して、負い目や後悔を抱いていた

などと非常に曖昧であり、転生前の存在が人であるかさえ判別出来ないとされた。

名前については、本人が記憶にある名前らしきものを何とか繋ぎ止めて使っている。
発音もあやふやなようで、記憶の持ち主を辿る有力な手掛かりとはなり得ていない。

人に対して害意が無いことは確認されたものの、それほど人と積極的に関わりたい訳でもないようで、身を潜めることを条件に元の山へと帰された。
その後は、時折UGNの活動に手を貸す他は、素直に身を隠して山中に篭もっているようだ。

シェイツが発見された山において、発見の１年ほど前に、ジャームによる一般人襲撃事件が発生していたことが、捜査記録から明らかになった。
記録を提供した刑事は、あるUGN関係者を名指しした上で、こう提言している。

彼や周辺の人間には、このレネゲイドビーイングの詳細を秘匿して欲しい。
たとえ“転生前のレネゲイドビーイング”が彼のことを許していたとしても、まだ彼はきっとこのことを受け入れられない。
貴重な構成員を守るためだと思って、今しばらく協力してくれ。

UGNはこの提言を承諾し、件の者、および同程度の権限の職員に対して、シェイツの詳細に関する偽のデータを開示している。

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