奇妙な夢の中で、私はあの子を××(コロ)していた。
バキッ。グシャッ。音が聞こえる。目や耳をどれだけ塞いでも、直視してしまう、聞こえてきてしまう。
その行いをワタシ自身が行っていることが何より我慢できない。
なんで、こんなことをしている。

パチ、と目を覚ます。
電話をかける。
何事もないように彼女は電話に応答した。
「どうしたのー？」

それはまるで、奇跡のように思えてしまって、つい私は泣いてしまったのだ。

「なんで、なんで。なんで、なんで…！」
それはかつての奇妙な夢が、正夢になってしまった瞬間。
ヒグマなる男は、命の散る前に酷な足掻きを行った。行ってしまった。少しでも傷跡を残そうとしたのだろうか。

そこには、背中から貫かれ、虚な目をして息絶えている親友(浪花飾利)の姿がある。

それからは、失意に吞まれながらも、動かざるを得なかった。
何せ、【浪花家】本家の令嬢にして、ゆくゆくは家を盛り立てる柱の一つになると期待されていた人間だ。
普段、子供たちしかいない場所だからこそ天真爛漫な顔を見せていたが、飾利は立場というものを誰よりも理解していた。
理解していて、あそこまで明るく振舞っていたのだ。

もはや、才能だなと独り言ちる。彼女がいなくなった生徒会室は、ひどく寂しくなっていた。
生徒会の面々も、言葉少なになっていた。最上が心配した目でこちらを見てきている。
「大丈夫だよ。全ては恙無く。手続きは順調だから。」
『いい加減寝ろ。何日寝てねぇと思ってる。自分で自分の憔悴具合すら分からんほど耄碌したか？』
…ﾑｶ。
「そもまだ17だっての。それにきっちり寝てるわボケ。」
『…すぐにわかる嘘ついてんじゃねーか。』


『それが駄目だっつってんだろうがっ！！！！！！』
ぐるり、視界が反転する。見事なまでの背負い投げ。
───それは、最上善光という人物が初めて感情を氾濫させた声だった。

「…で、なんで自殺しようとしてるの。
　飾利がいないと生きる意味がないって？まあ、あんたは大分懐いてたからね。
　だからって、別にそうしなくてもいいじゃんね。そも飾利もそんな風にして死なれたら悲しいだろ。

　それはそれとして、腹が立って仕方ないから立て籠もり犯の妖魔追おうと思ってるんだけど、来る？
　…戦う力がないからいい？いやあるだろあんた。私よりよっぽど頭良いでしょ。
　それでどうにかなるのかよって？実働は私がやればいいてだけでしょ。知るか。生きる理由くらい要るわ。行くよ。

『俺は──────赤羽根善郎。ちょっと休暇中のぜーんりょうな巡査さんや。協力したげよか？』
私も螢も目をひそめていぶかしんだ。なにせ、この男、わざわざ協力してくれようかと言ってきたのである。
裏があるのではないかと思った。そして、それならなんで春に来なかったんだと思った。


でも、あいつが来てから、滞っていた進捗は一気に進んだ。
糸をほどくような推理。疵を顧みない胆力。見た目数歳上の大人に守られて、憧れるようになるのに時間はかからなかった。

そして一房を捕まえた。そいつはいわゆる『旧人類』というやつが知性を持った姿だったらしく、赤羽根が、普段警察が使わない見慣れない銃を取り出して撃ったのを見た。
妖魔は死ぬと何も残らない。冒涜的存在である一房もそれにならい、何もそこには残らなかった。

事件が解決して、私達は赤羽根に聞いた。真相を、協力してきた理由を。
そうして彼は言った。
『ここまでやったんやから、ちょっと協力してくれひんか？』…と。
内容はとあるヘッドギアの装着。
なんで一回の巡査である彼がそんなものを依頼してくるのかと訝しく思ったが、別段問題もないだろうと話し合い、2人で睡眠薬を飲んで装着する。
10分ほどして、実験は終わったらしい。

『ありがとな。本来はこんな回りくどい方法使うつもりはなかってんけど、あいつらはなんだかんだで悪くなかってん。
　せやから、どっちの世界でも会えるようにしたるわ。
　この世界はアッチと違って不完全やさかい、いろんな面倒ごとに巻き込まれるか知らんけど。
　ま、元気でな！
　キミらみたいなのが警察(オレみたぃ)になって、まともに仕事し(てつだっ)てくれたんやったらオレらの仕事も楽ぅなったんやけどなぁ。将来、…浪花飾利ではないけど四葉ちゃんとこっちでも再会できること、願っとんで。
　まぁ、もう会うこともないし、コッチのあの子は俺の事知らんやろから報告は要らんけどな！』

そういった数日後、彼は螢の代わりに滝に落ちて消えていった。死体は今も見つかっていない。

6500万年前の地球。完全なる新人類の世界で警官の恰好をした青年は言った。

「ようこそ、完全なる世界へ。」

彼が言うには、飾利…緋熊四葉はクローン体としてよみがえった後、灰丘町のベンチで目覚め高校生活を送っていたそうだ。
結城誰(ゆうき　だれん)特任准教授の実験協力時にツインズを使って精神をコピーして目の前の人物と出会い、依頼を了承したとのことだ。

…困惑しかなかった。でも、ここになら四葉はいるんだね。
速く再会して、一緒に楽しいことやりたいな。…あの日のことをあやまれたらいいな、と思った。

その後、あの子と会って、沢山話をして、旅をして、旅をして、旅をして。
300年という月日はあっという間に過ぎて行った。

もう、生命限界で身体は動かないけど、走馬灯がよぎる。
沢山の旅の記憶の中に、身に覚えのない記憶。
業を背負ってなお、大切な人たちを得て、護ろうとした自分がそこにいた。
「そんな未来も、あったのかな」

こんなことをこうして後から言ってしまうと酷い裏切りに聞こえるかもだ。

私は涼ちゃんをみた時『綺麗だ…』って思った。思ってしまった。(中の人が小声で溢してしまった)。
私からしてみれば、ああいう存在の一部=人間よりスペック的に性能が高い。
現在の人間には理解のできないものだが奇麗なものって思ってるのかなぁ、これ。

だから確認を取った。
的場さんは最初から捕らえるべき存在として捉えていたが、涼ちゃんはすぐに撃ちたいと思えなかった。
傷つけたくない。綺麗なままでいてほしいと。


でも、彼女は終わりを望んでいる。願っていた。
そうであるなら、と自分の考えを確定させるためにチーフに声をかけた。
「それで、いいんだな？」

義務は懇願へと変わり、祈りは虚言に変わった。
護らなければだなどという言葉はもう言えないし、この身ももはや救われない。
それでも生き恥を曝し死ねずにいるのは、貴方たちがまだ、壇上に上がっていいと言ってくれたからだ。
だからその迷いはここに置いていく。心の奥に持っておく。
「どうか、どうか。護らせてくれよ。」

「あの人のウエディングドレスかぁ…以前一人で訪ねてきてドレスのこと見てってくれたんだよ。『みんなには内緒でね？』ってさ？あの時、とってもいいカオしてた。」
「だから、わかったよ。その依頼、確かに『Habetrot』店主としてなみちゃんが受けよう。」

「おかぁさん、どうして最近悲しそうな顔してるの？」
…だめだ、答えられない。無邪気に聞いてくる優花の目は、ただ心配だけを湛えている。
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『何か調べてる途中に思う所があったようだね。』
「わんこ。お前喋れたのか。」
『優花はとっくに聞こえてたよ。何かあったのかい？』
「そうだな。私がひどく愚かだったというだけのことだ。ツケが回ってきたみたいな、そう言った部類。
　私には死者の声など聴こえないから。想像するしかないんだよ。忘れない為、戒めにね。」
『考えすぎもどうかと思うがね。笑顔を待つ人もいるだろう？』
「それはチーフにも言われた。」
『それは彼が正しいな。人間離れしているが、的確な言葉を入れてくる。』
「全くだよ、もう。」
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『死者の声、か…
　呪われて畜生の姿になり、怨念の聴こえてしまうこの身も考えてほしいものだ。
　優花にもフォローを入れてやらねば。』

友人の父親の教授を助けるために火星までひとっとび。
流星にまたがって～♪とはいかないが、宇宙旅行を生身で経験することになるとは思わなかった。
貴重なことだ。彼女には感謝しなくては。

自責の念も少しだけ晴れてくれた。とりあえず手紙書いて、優花の様子でも見るか。そろそろ年長さんだしな。

条件：バッドドリームランド内で耐久が0以下となり、臨死体験をした
1ヶ月の間、探索者は毎晩<幸運>のロールに挑戦すること。失敗した場合、探索者は酷い悪夢に魘され0/1d3の正気度喪失が発生する。悪夢の内容は探索者がセッション中に体験した内容に基づく為、ここでは詳細を描写しない。
探索者の意識が、眠っている間のみバッドドリームランドの残骸へと飛ばされるという処理となる(6回失敗、9減少)

でも。ならこの感情は何になるのだろうか。

死なないでほしい。──────あの人(あなたの大切な人)を追うあまり、あなたまで喪いたくない。
振り向いてほしい。──────帰る場所があるのだと、理解してほしい。
幸せでいてほしい。──────そして…やる資格はないだろうけど、できれば、幸せにしたい。
あなたを喪った時、私は誰にそれ(疵を忘れていない事)を示せばいいんだろう。

これはエゴだ。どうしようもなく、自分本位な考え。
私に止める権利はない。止められる立場ではない。それは分かっている。
彼女の幻聴が聴こえてきても、『そりゃそうだ』としかならないけど。
それでも、生きていてほしいんだよ。隣で見ていてほしいんだ。

チーフに相談をした。これが、恋愛感情である。と仮定をして。

返信を見た。
チーフェ…これだから人間初心者チーフはぁ…
涼ちゃんに、なんでこの人を好きになったのかものすごく聞きたいよ私。
耳を傾けてくれる──────ドライすぎてフラれる気しかしない。
改めて向き合ってみて──────いや難易度高すぎにゃい？妹さんと話せと？
もっとも伝えたい事を考えてみて────むぅ。どうしようか。まだ、面と向かってそれを纏められる気がしないんだよな。
とりあえず、こんな気持ちなんて、なくなってしまえば楽なんだから、『忘れてしまえ』って念をかけてしまおう。…いや駄目か。

手紙の内容を港が見ようとしている。てか取ろうとしてないかこれ？
チーフからもらったのはとりあえず燃やすとして…あげた手紙燃やしてって言っとくか。

ああ、そうだ『筆名』！　僕の大事な【立場】を忘れていた。そうでなければ僕は作家でもなんでもなくなってしまう。自分とは異なる名前があるから華やかに世界を描けるんだ、という作家がいた。
……ペンネーム。あるいは名前。でもわざわざ『筆名』という書き方を言っていることに意味があるのだろうか。
『人は何をもって死を悼む』『何をもって死を見る』『葬式というものを行うのは何故だ』『ここには『　　』がない』

……身体があることで、初めて葬式を行える。
彼女たち(涼ちゃん、立夏ちと港の妹さん)の葬式を経て、自分の心に少しだけ整理をつけたけどまだまだ思う所はある。
聞こえてくる亡霊の声も、向き合いながらもまた別の所では目を背け続けていることも。

戒めを持たなければならない。
『箱の内側を見る時、本当に箱を見ているのだろうか。それとも箱の中にあるだろう物を夢想するのだろうか。』
あるはずのない新聞紙がなく、ないはずのスマートフォンがここにはある。
遠い昔の出来事も、遥か彼方のお話も、全ては電子の海の上で行われる夢想だとでもいうのだろうか。
『『　』は死んでいて、見ていて、第三者の目である。我々は常にその姿に怯え、畏怖し、敬服し己を顧みるものだ。絶対的存在だ。それ故に人は人たらしめるのか』
信仰はあれども神はいない。救いを齎すものはどこにもいないと理解する。
そういや、神は死んだとはフリードリヒ・ニーチェの言葉だったか。
今まで見てきた訳の分からない存在(神話的存在)であったともいえるし、この光景を見ている【誰か(player)】こそ、そのような存在であるのかもしれないと四葉が言っていた。
完全な規律ある世界。緩やかに停滞し、不幸がなく、しかして致命的なまでに『□□』がない世界。

恩讐、配慮、罪悪の原点となるものを忘れてはならないと、大量殺人者を自称する元軍人(テオさん)から言われた。
それは、永い時を生きる時、あるいはあまりにも多くのことを行った時、いずれ、必ず失っていくものであるのだからと。

展覧会の絵や彫刻を見ていく。ここにある作品は控えめに言って誰もが知るような作品だ。だが誰しもがその作者、その作品名を見ても特段の感想を言ってくれはしない。

人生がないのだと思った。でもここにないのは『歴史』であるらしい。

誰も彼もが舞台の上のキャラクターであると言われたような気がしながらかつての私を演じてみる。

できない。できない。どうあっても今の私にはできそうもない。
それでも涙をぬぐって、不器用に踊る。
気づけば誰もいない椅子の側から拍手の(頁を捲っている)音が響いている。

私からその姿が見えないのは何とも気味が悪く、少しだけ安堵した。
こんなのをテオさんや四葉には伝えられないだろう。
プレイヤー《私たち》に『見られている』ことなんて、気づかない方が幸せなのだろう。
それにそれ以外の誰かがそれをしていたところで、私の行動指針が変わるわけでもないのだから。

…それでも、何度でも。大切な誰かを護るために、私は銃を向けてしまうのだろう。
それともキミは、愚かだと嗤うだろうか。

2022/12/31に取調・解決と相成ったため、零課面々はお正月の概念を忘れて報告書の作成に取り掛からなければならなかった。
だがしかし、チーフ…六所自身がかつて言ったように警察官にお休みは存在しない。報告書はまだ完成していないため、お正月になったにも関わらずみんな書類仕事に追われているのだ。
小作がおせちだけ買ってきて食べようと言ってきた中、時刻的にはそろそろ年始恒例の駅伝放送が始まろうかという頃合いに六ツ柄はこう言って警視庁を出ていった。
「ちょっと実家の親戚が東京来てるんですけどみんなで初詣するーお前も来いって言って聞かないんで今日休みますね。明日からまた来て始末書書くの手伝うんで！」

「急だな…まあでも正月くらい好きにしなさい
人が多いだろうからすりやひったくりには気をつけろよ」
そう言って、チーフはひらひら手を振って見送った。

その数時間後。

【4ヶ月で絆をつないだ仲間を信じようとする途方もない阿呆な】異能警察第一課の警察官『K』の選択と、
【上司からの信頼を受け、犯人の逮捕or殺害を冷徹に行わなければならない】捜査一課の警察官『カノ』の選択、
【守るべき家族がいて、兄の死の真相を知らなければならない】一人間『浪花螢(ﾅﾐﾊﾅﾎﾀﾙ)』の選択はまた異なるものだ。

彼当人がどれを選択するかは、その日が来ないと分からない。私自身にも。
忠実を示す花(ﾎﾀﾙﾌﾞｸﾛ)よ、どうか『後悔しないように』。何に、誰に対して真っ直ぐであるか定めることだ。
演じ抜き、選び取り、真相を、未来を掴みたまえ。

チーフが引っ越した。せっかくだからお家にお邪魔しようと大量のぬいぐるみを抱えて向かっている。なんでも、チーフの家は心霊現象の発生する事故物件だったらしい。
んなこと知ったもんか。みんなでわいわいやるぞ。って四葉？螢？どうしたの？その服は？え？
もっといろいろな服着たいよねって？
ハロウィン気分味わえなかったでしょって？
指名手配もされてたでしょって？だからその服は何…って、え。何。着てほしいの？マ？


いやぁ…5月以来で忘れていた。あいつら元からああだったわ。
『これ着れば悩殺だよ！』ってな服を着せないでくれ恥ずか死ぬ。
スカートはく機会、増えてきたなぁ…。

『記憶を失っていることが本当にこわい
　すごく好きだった漫画とか、楽しかった会話とか、
　やらなきゃいけないこととかそういうことを忘れてしまって、
　会話を、ひ、がっかりさせてしまうことがつらい
　仕方ないんだけど
　誰も悪くなかった(悪いと思っている)しあたまがおかしいのが悪いんだけど、』

声を押し殺して泣きすさぶ。寝ているあなたを妨げないように。
きっと、彼女が死んでしまう前も、死んでしまった後も話をしていたはずなのに。
膨大な感情に些細な出来事が流されてしまうように消えていくのが怖いのだと独り言ちる。

途中から眠れなかったらしくチーフが起きたっぽいのを半目で見ている。
そんなことを考えていると視界の端になにか映り込んだのが見えて気絶してしまった。

…覚醒してくれないポンコツな頭の中で考えている。
あの子《四葉》はああ言ったけれども、これは■■なのではないかと。そう思考して、ようやく腑に落ちた。
馬鹿みたいだ。9か月間、私はこんなことをうだうだうだうだ考えていたのか。
　…せめて、目覚めた後は。普段通りに居よう。
多少怪しまれてもいい。酷い顔をぬぐって、■■■■■いよう。

鏡越し、8時過ぎの匂いで目覚め、朝ごはんを急いで食べる。
デスクに出てみる。しらけた顔が変わってなくてよかったと今日も思う。

夢を見た。
眠て目覚めた時に起きる理由がひとつも見つからない朝が来たら、わたしはどうすればいいんだろう。
あなたを傷つけてしまいそうになってしまって、無事に終わった時、喜びより安堵が先に来てしまった。
思い出が西日越しにうつって見えるこまかなヒビ。誰かがいずれ、ここからいなくなってしまうことが、こんなにも恐ろしいだなんて！
まだ、取り繕っていたいんだ。ちゃんと笑えなきゃ大切がもっと壊れてしまう。
諦めたって言わなくちゃ、頭の中の幻聴は鳴り止まないのに。

長野への里帰りに向かった先で、とんでもないものを見てしまったのか暫くこんなとこにいたらしい。
すぐには車も買えないので公共交通機関で長野里帰り&巡りしようって「お土産を期待しといて」と言っといてこのざまである。買った花もすでに枯れていた。ぴえん。
鞄の中身は彼女が確認して暫く出てこれないと連絡をしていたそうだ。すまないね。…よかったら来るかい？そう。でもありがとう。また会うことがあれば、その時はよろしく。
…それはそれとして、直近の脅威は入院費用だ。銀行に行かねば。

　狂気の不在証明をここに。『狂っちゃいないよ』と、叫び続けるために。

≪END・C：花を抱えて≫
後遺症：特定の記憶の欠落
心想世界に流れる「忘却の川の水」を飲んでしまったことにより、【もう会えないあの人の声の記憶】を永続的に失う。
※この「記憶の喪失」は通常の「不定の狂気」とは異なるため、時間の経過や通院などで完治することは無い。しかし、何らかの神話的事象や衝撃的な体験を経ることで回復することも十分にあり得る。他のシナリオを回った結果、思い出せそうな展開に至ったら記憶を取り戻しても構わない。

　星見の娘に比べたら、私なんてかわいいものだ。

AF 星籠(ホシカゴ)の灯(トモシビ)
役目を終えたとある星の名前を冠した少女の想いが込められている。どんな場所でも光を失うことはなく、ありとあらゆる星の知識を授けてくれる

効果:この AF を持っている限り必ず«天文学»が成功するが、代わりに探索者は«アイデア»を振り、失敗すると«クトゥルフ神話»が＋1 される。また懐中電灯の代わりとして使用可能。ロウソクほどの明かりを探索者に与える。

貴方があの人を思う気持ちを表すブローチ。
探索者の大切な人への感情によって、ブローチのバラの色が変化する。持っていると、<幸運>に+5%する。

SAN60→57→61
ねこちゃん追いかけまわした先でケージに閉じ込められて気色悪い事されたんだけど…え、ナニコレ、こわ…。

SAN61→58→62
コンビニ行くのに森突っ切りたいと向かったら変な笑い声が聞こえた。え、なに？

SAN62→61→65
どうしようもなく魅入られた人間を助けたいと思う気持ちと、仲間の所にちゃんと帰るために生きのこらなきゃと思う気持ち。貴方はどちらを選択しますか？

…自らの、意思で選択する事。それはきっと、どうしようもない後悔を含む。
それでも、また出会うことがあれば。

「また、いつか。」

SAN65→65→75

…どうやら、村は燃えたらしい。彼らにとっては誤った夏が来たらしい。
後々調べて分かったが、あの焔はチーフの家を燃やした焔と同じ。
…てか、クトゥグア召喚しようとして違うの喚んじゃったPart2じゃねぇか。どーゆーことだ、おい。

まぁ、私にとっては正しい夏、か。後味わるいけど。
螢や四葉が巻き込まれなくてよかったというべきか。

『おーい？どうした？そろそろ出なきゃまずいんじゃねーの？』

こえが、した。

「…んえ？」
目を、開く。見慣れた天井。いつもの部屋。
顔の感触を確かめる。生きている。
『どした？熱でも出たか？』
この時の私は信じられないようなものを見る目つきで螢を見ていたんじゃぁなかろうか。
でも生きている。ということは、あれは夢か？
それにしては実感…
　あ。時間やばい。ご飯食べて出なきゃ。
「ちょっと帰ってから話すわ。まともな夢じゃない。もしかしたら忘れてるかも。」
『さよか。そんじゃ俺は先に一課出とくな。』

今日も急いで準備をする。いつもの日常がまた始まる。

《本当はもうとっくに終わってるかもしれないのにね？》

1周目薊ちゃんで41ターン目ロスト。約1.5h。粘ったと思う。5c5f(移動含む)の荒ぶり。
一時はHP3で死にそうになったけど、一応黄色エリアから灰色エリアに落ちて、情報ゲットしてエレベータで赤エリアまで行けたので1周目としては満足。

元ネタThe BackroomsのLevel！、Run for your life!のやつだね…生還難易度よ。


ただ2周目(嘉賀峰悠依:ネムカ&遥かなの子)でとんでもな生還法やっちゃったので、ちゃんと正攻法で帰りたい。

いやまぁ悠依が正攻法でクリアしてないとは一言も言ってないんだけど、いのけい生還勢(降矢木&尾代)とは違うエンドなのでそっちのエンド目指して薊ちゃんリベンジしたいですね。