見た目の年齢の割には落ち着いた雰囲気を漂わせる黒髪黒目の女性
上司や同僚には基本的に敬語で話す事を心掛けている。
彼女が敬語ではなく普通に話す相手は彼女が対象に対して気を許した間柄となったという証拠でもある。

常に冷静であるようにと自分では心がけているつもりが割と感情豊か。
ふとした時に見せる大人っぽい、女性っぽい仕草は計算されたものなのかどうか本人は決して語らない。

趣味は推理小説の読書と映画鑑賞、美術館巡り（特に刀剣類が好き）
映画や小説におけるかっこいいシチュエーションなどを行えるチャンスがあると割とノってくる面も。
（それで自爆する事もある）

旧家である月城家の次女として生まれ幼い頃より礼儀作法始め様々な分野で英才教育を施されるも
6歳の頃にオーヴァードへと覚醒している事が発覚し、世間体を気にする両親により厄介払いも同然に
UGNの施設へを預けられた際に遠縁の親戚の姓である叢雲を名乗り以降UGNチルドレンとして育つ。

施設からそのまま学園島へと渡りオーヴァードとしての"力"の制御や戦闘技術を初めとして教育や芸能に及ぶまで様々なことを自ら進んで学習した。その裏側には自分にはもう帰る家が無いので自立しなければという強い意思があった。

自分を拾い育ててくれたUGNに恩義を感じておりその理念に暴力を持って歯向かうものは絶対に許さないという信念の元、
主に対象の無力化や排除・襲撃といった荒事専門の任務に着くことが多く実戦経験を積んでいった。

ある時、同姓であることや年齢が近しいことから神城グループ会長の神城早月の護衛任務に着く事があり、それ以来任務を通じて交遊を深めて友人となる。その辺りからは通常の調査任務なども増えておりその刃を振るう機会が減りつつある。

現在はUGN施設外の大学に通いつつUGN横浜支部にて正式なUGNエージェントとして任務をこなす淡々とした日々であったが最近できた恋人の影響もあって日常に彩りが差すと同時に深く考えていなかった将来的についても思案するようになった。

刀剣を使用した白兵剣術をベースとした戦闘を得意としている。特に抜刀術を得手としており速度と技術による鋭い斬撃が持ち味。己の居場所と大切な人を守るために攻撃一辺倒だった剣術に磨きをかけて防御にも手を回した。水面に映る月のように相手を惑わし、隙をついて鋭く切り裂く戦闘スタイルを変更した。

凛として咲く花の如く / 紅色リトマス

正体不明のFHエージェント"契約者"が引き起こしたオーヴァードの心神喪失者発生事件に投入され
UGNイリーガルの秋月花音、O市UGN支部長の蛇沼辰臣と共にこれの解決にあたる。

調査中、対象と遭遇した際に能力による攻撃を受け記憶の消失やオーヴァード能力の大幅な制限を受けるなど
甚大な被害に合うも研究班の協力（悪ふざけもあったが）によりこれを克服。他2名と共に事件を解決に導く。

事件後、蛇沼よりO市に移籍しないかと勧誘を受けるも蛇沼の気遣いもあり一旦それを固持。
「もっとちゃんと貴方を支えれるくらい強くなって、きっと、また会いにいきます」と再会を約束し別れる。

その後、その一部始終を見ていた関係者の証言やごく短時間ネットワーク上にアップロードされていた
事件中の様子を激写した写真が何故か支部中に広がり、さらには彼女の事を知る神城グループの関係者にもその話が伝播し、
知り合いや交友関係全般からニヤニヤと生暖かい視線を浴びたり盛大にからかわれたりしている。

「あれは気の迷いだったんです！魔が差しただけだったんです！あの人とは何もないですから！」
普段から沈着冷静で大人びた様子で任務に務める彼女が赤面をして年相応の少女としての反応を見せている様子を
支部の隠れファンが密かに録画しており、その様子が秋月と蛇沼に知られるのはこの少し後のお話。

そんな新たな一面も見られた彼女だが休憩中に誰かの真似をしているのかシガレットチョコを加えて
まだ本来の用途として使われていないライターを大事そうに見つめて口元に笑みを浮かべている姿が度々目撃されている。

X県C市近郊の片田舎、そこにある花梨村という村で最近起きた「神隠し」事件の初期調査中、微弱なレネゲイド反応が検出されたとの報告が上がり現地の支部への調査協力を命じられた。

調査中、未知のレネゲイド現象に遭遇するなど想定外の事態もあったが同行した他2名と共に事件を解決に導く。

事件後、調査の際に多大な尽力を受けた市川支部の支部長である藤村と傍から見るとイチャついてるとしか思えない様子を
何故か絵画にされたものが支部に送り付けられて絶叫した。

「なんであんなことしちゃったんですかあの時の私は...」と口ではぼやきつつも次にあったら逆襲しようと心に誓った。

とある旅館の調査を行っていたエージェント2名が消息不明となり、その行方の調査に宮盛詩織、大月真司郎、深堀小春、瀬古紫ら4名と共に向かった。

現地調査中に旅館の仲居である鳥飼おばねが旅館の跡継ぎである男に殺害され覚醒するという不慮の事態が発生していた事を知り、彼女を守るためにRBレーギャルンが誤ってエージェント2名を殺害していた事が判明する。

ささやかな日常を過ごしたいだけの鳥飼を何とか助けてやりたいと思う反面、鳥飼の侵蝕率が既にジャームと呼んで差し支えない域に対していた事、現場にいる正規エージェントのうちで戦闘能力を持っているのが自分しかいなかった事もあり、過去自分を導いてくれた人たちのように厳しい現実を仲間に向けて突き付け、いざという時は自分が『処分』する覚悟を見せた。

しかしそんな様子は見透かされていたようで「一人でやるな、一緒に助けるぞ」と言われて仲間たちと共に鳥飼に対して「あなたとあなたの大切にしている場所を私達に守らせてください」と説得。その結果、鳥飼をレーギャルンと共にUGNの訓練施設に移送することに成功した。

その後、自身の居場所を見失っていた自分が誰かの居場所を守ることが出来た事について満足感を得つつ、殺害された名もなきエージェント2名に対して祈りを捧げた。

とある任務のために支部に集まっていた自分と影凪月奏、乙亙深央、豊口翼、インドアら4名がRBスリップオブの魔の手により大切な物を失った事件。

スリップオブの攻撃により口から『性癖』以外を口にすることができなくなり「クールな年上男性が好き」「煙草を掴む指先と口元にそそられる」「ちょっとくらい強引に迫られた方がキュンとくる」「普段冷静な人が自分の前でだけふとした時に見せる優しい顔」など様々な事を口走ってしまう。

最終的にスリップオブの潜伏地に潜入するため恥と知りながらもバニーガールのコスプレをして突入。高らかに性癖を叫びながら刀を構えて切り結ぶという尊厳に多大な犠牲を払いながらスリップオブを討伐した。

その後、「性癖程度で狼狽するなど未熟。しばらくそのままで精神を鍛えろ」と師匠である支部長より一方的に伝えられ無理矢理CNを《首狩り兎(ボーパルバニーガール)》と変更させられバニースーツで凛々しく刀を構える自分の画像と共に支部内に全員通知されるという公開処刑を受け続けている。

仲の良い男女のペアが狙われるというレネゲイド関連の失踪事件のおとり捜査のために恋人であるイリーガルの大月真司郎と共に任務に赴いた。

任務とは名ばかりのただのデートとしか思えないような充実した1日を過ごしたその日の夕方、犯人により《絆(ロイス)》を全て奪われ連れ去られてしまう。必死になって自分を連れ戻しにやってきた大月に対し、《絆(ロイス)》を失った事により暴走を始めてしまい、自身の振るう刃によって大月を斬り付けてしまう。

斬り付けられながらも自分を抱きしめて離さない大月によって唇を奪われるという形で初めてのキスを交わし、その後《絆(ロイス)》を取り戻して正気に戻った際に涙を流し「私を見てくれなくても構わないからそばに居させて」と懇願するも大月によって一蹴、再び唇を奪われ二度目のキスを交わし、彼の優しさに包まれた。

事件解決後、自分を助けるために傷だらけになった大月の治療を行うべく支部に戻ろうとするがその直前に「もう一度してほしい」と自分の口から初めて甘えてみせ、互いの想いを再確認した。