何気ない日常でなんてこなとない
本当に特別なことなんてない日だった

仲のいい友達と学校帰りにコンビニに行って
宿題やるついでにゲームでも家でしようぜって
下校していただけだった。

日常が壊れるのはいつも突然で理不尽だと…その時はまだ知ることもなかった
何かから逃げているのか急いでいるのわからないけど
走ってきた一人の少女

恐怖に怯えるその子が助けてと震える声でオレたちに言ってきた
事情は知らないが助けない理由もないし
こんな少女が言っているのだからできることはやってあげたいとそう思った。

そしてオレたちは逃げた。

追いかけてきてるやつはわけのわからない力を使っている…
とんでもない威力の攻撃がオレらに飛んでくる
だから逃げた…
地元に住んでいるからいろんな逃げ道を知っているだからそれを駆使して
追いかけている間奴は楽しそうだった。

狩りを楽しんでいるやつの顔だった

遂に追いつかれてしまった…
そりゃそうだ…相手は化け物なんだから

オレらには到底敵うことのない力を使っているそう思うしかない
アスファルトが、コンクリートが…鉄骨がただの人間が破壊できるわけがない…。

追い詰められたオレたちはとうとう化け物と正面で戦うしかなくなった…
勝てるわけがない…そうオレらは思ってた。

「鬼ごっこ楽しかったけど、そろそろ飽きちゃったわぁー」

化け物が話けかてくる。
殺される…オレもそう思った。友達の1人が先にオレらを置いて逃げようとした
当たり前だ…少しでも生き残れるならそれが正しい判断だとオレは思う

だけど、化け物はそれを許さなかった。
一瞬で逃げようとした友達はぐちゃっと潰され肉塊へと変貌してしまった

「まずは一人なー」

一瞬のことすぎて、理解が追いつかないでいると
理解した友達が叫ぶ！
「うるせーな！！！」
声が響いていく…と思われたが、声はそこで途切れた…
上半身がなくなっていたからだ…

また一人、一人と消えていく。
こんなにもオレらは無力なのか…と恐怖よりも怒りがオレを支配していく。
どうしてこんなに理不尽なんだ…

ただこの少女を助けようとしていただけなのに…
そうオレが怒りを沸々とさせていると最後に残った友達がうぉーー！！と化け物に対し、落ちているパイプを拾って
攻撃をしようと走り出した

だが、いつも簡単に横へとなぎとばされていく…

オレもここで死ぬのか…何もできずこの子も助けれず、友達の死も無駄にして…
抱えていた少女を下す
「君だけでも逃げろ…」
とオレは声をかける

「ははは…」
少女は笑っていた。
「あーあ！楽しかった！」

オレの頭は追いつかない…楽しかっただと？
少女は化け物の方へ歩き出す…。
「もういいよ。楽しかったから。でも飽きちゃった。」

オレは怒りでおかしくなりそうだった
オレたちはただ…普通に過ごしていただけだったのに…
お前のせいでお前たちが…いたせいで

お前たちの快楽のせいでオレの友達は死んだ。

どくん…どくん！
鼓動が早くなる…
どくん！！と大きな鼓動がオレを鼓舞した…

あぁオレはお前たちを倒す必ず！！
そう思った瞬間オレは化け物と少女の前に一瞬で詰め寄る
思いのまま拳を振るう！！

化け物を奥の壁まで突き飛ばす
壁まで詰め寄り、また殴る
殴られそうになっても構わず殴る。殴られたところでどうってことない
この痛みなんてあいつらに比べたら…

殴る蹴る…殴られる蹴られるの繰り返し
オレは戦う…この化け物が力尽きるまで！！

少女はあっけらかんとオレを見ていた

オレは少女を見る
「ば、ばけもの！！！」
とオレを罵る声がする

どっちがだよ…
オレは少女をなんのためらいもなく同じく壁をぶっ飛ばした。

それからは覚えていない…
気づいたら病院だったから

オレはオーヴァードに覚醒したらしい…
オレだけが助かった

こんな力に目覚めても
友達は帰ってこないのに…

オレの日常はあの日に終わった。

世界は不平等だ。
富豪と貧民。
強者と弱者。
幸福と不幸。
だから私たちは戦うのをやめた。
だから私たちは生きるのをやめた。
だから私たちは世界に閉じこもる。
これは救われなかった者達の物語。
DX The 3rd Edition　
｢それでも私たちは生きている。｣
ダブルクロス…それは裏切りを意味する言葉


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あなたはN市UGNに所属している。あなたにはかつて明空真昼というバディがいた。
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