事故に巻き込まれたのは、中学生の頃だった。
UGN所属のエージェント、秋枝幸人に救われたことをきっかけに、オーヴァードに覚醒した。
自身が救われたときのように、誰かを救いたい、そんな気持ちでUGNに加入した。

1年前に秋枝が殺されたときは、衝撃を受けた。
秋枝が殺されたことも、秋枝を殺す人がいることも、ただ悲しかった。
また、秋枝が殺されたことをきっかけに、FHを強く恨んでいる昼川のことを心配している。

UGNに加入したあとも、学校に通い続けていた。
1年前、仁多部と出会った。
最初は入交も積極的に関わろうとしたわけではなかった。

その日、入交は校舎裏の木の上に居場所を求めて登っていた。
しかし、運が悪いことに校舎裏で騒ぎが起きる。関わる気にもなれず、騒ぎが落ち着いたところで木の上から飛び降りた。
着地点には転校生、仁多部真珠がいた。
飛び降りたあとに着地点を変えることはできず、彼のことを下敷きにしてしまう。
強烈なファーストコンタクトとともに、仁多部の身体にガッツリ入れ墨が入っていることを知ってしまった。
ひょんなことから始まった、奇妙な秘密の共有は、１年経った今でも続いている。

入交は、なんだかんだ傍にいてくれる仁多部の隣が居心地がいいことに気づいて、
いつの間にか、彼のことを好きになってしまっていた。

養護施設の職員も、UGNの同僚たちも、もちろんみな入交にやさしく接してくれた。
けれど、それはどうしようもなく、一番の「トクベツ」にはなりえなかった。
みなの生きる世界と一枚の薄皮を隔てた世界にいるような、孤独感をずっと抱えていた。

どこかに自分の居心地のいい場所はないか、そんな気持ちで奇行に走っている。
プールに沈んでみたり、冷凍庫に入ってみたり、クーラーを切った教室に閉じこもったりなど、いろんな環境に身を置いてみているが、未だしっくりくるものはない。

一人称：私
呼び方：(同年代)苗字呼び捨て、苗字に敬称
性格：ちょっと電波寄り。

◎パターン１：健やかに生きてるので、危ない香りのする男に惹かれる
パターン２：グレた末、暴力が身近な女(闘争に積極的に付き合える)
パターン３：健やかに生きるバイト戦士