ここのカヨコを骨組みにして阿慈谷ヒフミと白洲アズサのキメラを流し込み、ニラのキラキラ銀河パウダーを振りまきながら「天城昴・オルタナティブ」としてデコレーションしたもの。

温和な性格で一見気弱そうに思えるが、最後の一線はめちゃくちゃ頑固で何があっても最終的には前を向く。
何が起きても揺るがない精神性を持っているわけではないが諦めることだけはしない。根っこはマグマイナズマ式。

能力に覚醒めたのは学生の時、友達と一緒にいる時にジャーム化したヴィランに襲われた。どうにかして友達だけでも助けたいという思いに呼応するかのように自身の身体を異形化させた。その力でジャームから彼女を救い出すことは出来たが、その姿を見られ拒絶された。
その事件を機に転校し、才能があったのか認定オーヴァードの資格をさっくりと取得し、その道を進むことになった。

さまざまな任務に就き、時には海外にまで出向くこともあった。
そして行く先々で様々な「どうしようもないこと」に出会った。
この世界がいかに理不尽か、それに対して自身がどれだけ無力かを何度も思い知ることになる。

「どうしようもない」ことは何度もあった、足を止めることもその場にしゃがみ込んでしまうこともあった。
けれども、いつもその後に必ず顔を上げて、立ち上がって、一歩踏み出した。
「ハッピーエンド」が好きだから。絶対にそれを諦めたくなかったから。

高梨　佳良子は今日も歩みつづける。



任務に一区切りがつけばちょくちょく実家に帰る。

街中で偶然にあの時の彼女に出会った。
初めの一言は「あの時は　─ごめんなさい。」だった。
最近、友達が一人増えた。

身体の一部を龍化する。
体内の気体を圧縮して翼の噴出口から放ちその反動で空中で高速移動を行なう。

この世界は残酷で、

自分にはその全てをどうにかできる力はない

それでも

どれだって、私の足を止める理由には一つもならない