容姿・経歴・その他メモ

「双極混じりて形を成し、｜空《カラ》を断ち斬る刃を生まん」
「……だっけか、サイレン式刀剣術とかいうイカレの教え」
「頭おかしいし何言ってるかちょいちょいわかんないんだけど、あの姉中身はしっかりしてんのやっぱ腹立つな……」

幾人もの優秀なサイレン使いを排出してきた由緒正しいハヌマーンの家系の次男
より良いオーヴァードを生み出すためにと配合を繰り返した先に産まれた個体であり、前に産み出したモノが失敗作だったことから非常に大きな期待をかけられていた

…が、産まれてみればどうだろう。サイレンどころかハヌマーンですらなく、適性を調べていった先に発覚したことはレネゲイドコントロールの才覚さえもないという、姉を上回る出来損ないだった

ただ唯一幸運であったところはRCの才覚がなかったということでもあり、姉と異なり半端な期待を抱かれることすらなく家から見放されたということであり、家からもらったものは結局外（ハズレ）という名前だけだった

あまりにも雑すぎる扱いでいっそ面白く思いつつ、UGNチルドレンとして力の扱い方を学ぶこととなった
……のだが、この際にも家の悪影響を受けてしまう
それはオーヴァードの戦いにおいて重要とされるコンセントレイトが扱えないということ、サイレンのための家系生まれなのだから当然といえば当然だが、彼のレネゲイドにはその力が宿っていなかったのだ

それでも並程度のオーヴァードにはなれる、そう言われそう信じ訓練を進めていた中、ある日施設の教官が変更となった
新たに来た教官、彼には見覚えがあった。……というか見覚えしかなかった
そう、姉である。風の噂で妹が産まれて行こ半ばやけになって仕事しまくった結果、出世街道大爆走してるなどとは聞いていたが意外すぎる再会が叶うことに
自分が使ってる力をサイレンと思い込んでる気狂いではあるが実力は本物、訓練生たちはメキメキと力を伸ばしていき、彼自身も自分の力でできる戦い方を身につけることができた

また、この際姉より実家からパクってきたという遺産を差し出されることとなった。実家の人間は武器に興味がなく、さらに滅多なことでは抜くことができないという性質上観賞用にすらならないという始末であったため追求されることはなく
それからは欠かさず常にその刀を持ち歩くようになり、普段は鞘に入ったまま鈍器として利用してる

姉<サイレン式刀剣術！！！
弟<サイレン関係ねぇから！！！
姉<は？サイレンだが？
弟<ダメだこの姉

彼が中学に入る頃、その時期には家に対する感情の整理が完了しており、読みだけはそのままとしながら自分の名前を刃為と書くようになる。これは姉から貰った戦いの術により自分の生きる道が見出せたことによる感謝と決意からのもの
ただし周りからはその音で呼ぶのは呼びづらいということから、親しいモノだと刃と呼ばれることもある

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