基礎的な能力は並のオルクスのピュアブリードと比べてそれほど大きな差は無い。
特筆すべきは黄金のような輝きを放つ因子。黄金領域(エリュシオン)と名付けられた力である。
戦闘時においては因子を周囲にばら撒き、大地を黄金の生物へ変化させて応戦する。
この因子によって生じる変化はあくまで表面的なものであり、性質は元の物質のままである
※追記：レネゲイドを限界以上に活性化させることで性質を変化させられることが判明。使いようによってはUGNの資金源に出来るか？

幼少の頃より、巡の人生にはどうにもならない変化が付き物だった。
両親は物心付いて間もない頃に些細な行き違いから大喧嘩へと発展し離婚。
母親に連れられ田舎の祖父母の家に引っ越すことになり友人とは疎遠に。
巡の養育費を稼ぐために家を空けることの多かった母の代わりに祖父母に面倒を見られる日々。

仕方のないことだと。母も忙しいのだと、己に言い聞かせ感情を押し殺してきた巡。
その結果、母親が過労で亡くなったことにより堰き止めていた感情が溢れ出し、オーヴァードとしての力を覚醒させてしまう。

オーヴァードとして覚醒した巡は、周囲のものを手当たり次第に黄金に染め上げていった。
それは彼が幼い頃から抱いていた願いの発露。

何も失いたくない。何も変わってほしくない。何もかもが永遠であればいい。

己の意思に沿わない変化に翻弄され続け、それでも利口であろうとした少年の無垢なる想い。
だがしかし、どれだけ黄金に染めようと彼の心が満たされることはなかった。
それもそうだろう。その輝きは所詮、子供騙し(メッキ)に過ぎないのだから。

砂流巡は何よりも変化を疎む。
結果の良し悪しは関係なく、変わってしまうことが彼にとっては悪そのもので、否定すべきもの。
それが、砂流巡という少年の原点(オリジン)。


数年の月日が流れた現在。
様々な経験を経たことで、巡は世界の変化を受け入れられるようになった。

疎ましさが無くなったわけではない。今でも変わってしまうことは悲しい。
だからこそ、自分以外の人にも同じ思いをさせるわけにはいかない。
世界の変化を呪うのではなく、己が不変であり続けることで世界を否定する。
たとえその先に永遠の孤独が待っていようと、この道を歩み続ける。
それが、無力な少年が見つけた答えだった。


あぁ、黄金よ。永久不変の輝きよ。
どうか願わくば、我が誓いを照らし続けたまえ

“ダイナソーワールド”
それは洋上に作られたテーマパーク。
最新の科学によって蘇ったという恐竜たちの楽園。

しかし、真実はレネゲイドの力によって生まれた怪物の島だった。
突如として起きる恐竜たちの暴走により逃げ惑う人々。
力を求め、進化を続ける最強の恐竜”オーレックス”。

惨劇の舞台となったこの島から、
キミたちは逃げ出すことができるか。

↓ロイス情報
キミはいま、親戚の新藤ジュンという少年と南の島のテーマパーク、ダイナソーワールドへ遊びに来ている。久々に会った順はどこか元気がない様子だった。この旅行で元気づけられれば良いのだが。