登録名：_カシム・マンスール
コードネーム：送り手向ける者《トゥームセンド》
性別：男
出身：エジプト
誕生日：11/19
身長：177cm
体重：68kg
血液型：AB型
所属：UGN/｜古物蒐集會《ダイナソー》
ブリード：クロスブリード
シンドローム1：モルフェウス
シンドローム2：ブラックドッグ
シンドローム3：―――――
特記事項：遺産《祈りの造花》契約者

・戦闘適性：B+
・継戦能力：C
・命令順守：A
・陣頭指揮：B
・社会適性：B-
・ＲＣ技術：C+
・衝動耐性：C
・特異能力：B

『｜古物蒐集會《ダイナソー》』に所属するオーヴァードの1人。
褐色の肌が特徴的な、物腰柔らかで常に柔和な笑みを浮かべている好青年。
古物蒐集會に籍を置いている関係でUGNエージェントの肩書を持っているが、元は古物蒐集會が独自に見出した在野のオーヴァードである。
現在は吉花市の知る人ぞ知る隠れ家的バーでマスターを務めており、吉花支部と古物蒐集會の連携の窓口になっているほか、少数ながら一般の客受け入れている。
看板メニューの"デザート・ローズ"はここらで一番美味いと通の間で評判。少し前にSNSで話題となり、ここ最近客足が増えている。
なお、このバーはUGNが把握している古物蒐集會の拠点の一つであり、様々な理由でUGN関係者が訪れることもある。
拠点の役割も持つため、バックヤードは簡易的な居住スペースとなっており、カシムはここで生活している。
同い年である張 飛龍とは同じく拠点を兼ねる店舗を任されていることもあり、話が合うのかよく談笑しているようだ。

彼の戦闘スタイルはその物腰とは対照的に非常に無骨で飾り気がなく、そして荒々しい。
砂漠のバラをかたどった遺産《祈りの造花》は起動状態では花弁がほどけるように散り、継承者の身体に溶け込みその肉体を鎧と化すと同時に先代所有者の愛刀を模った無骨な長剣を生み出す。
《祈りの造花》が再現した無骨な長剣は彼が宿す雷を受け、レネゲイドを呼応させることでより深く共鳴し、その真価を引き出す。
彼の全霊の一撃は物質的な障害を全て焼き砕き尽くし、辺り一帯を薙ぎ払う。

彼はその手で命を摘み取った時のみ、紫煙をくゆらせる。それは、彼なりの手向けなのだろう。

彼はかつて、エジプトの広大な砂漠の奥地に佇む存在を秘匿された小さなピラミッドを守護する一族の末裔たる墓守であった。
このピラミッドは古代に存在した｜現人神《オーヴァード》を祀ったものであり、その腹心であった人物に墓所の秘匿と守護を託し、眠りについたと伝えられている。
何処からその存在を突き止めたのか、強大なオーヴァードが残した遺産を求めて訪れる非日常の住人達を常日頃撃退し続けていた。
その中で発生した現人神の遺産を巡ってギルドの大規模部隊と古物蒐集會の大規模な抗争が発生。紆余曲折の末、古物蒐集會と手を組んだカシムは現人神の遺産を継承し、ギルドの大部隊を退けた。
だが、戦闘の余波によってそのピラミッドは破壊され、一族の役目を失った彼は現人神の遺産を継承したこともあり、流れで古物蒐集會に加入することとなった。

UGN遺物探索局に所属する遺産回収部隊。それが《｜古物蒐集會《ダイナソー》》である。
表向きの役割は遺物探索局が発見した遺産を他勢力に先んじて回収するための武闘派回収部隊とされている。
だが、その実は『｜遺産収集者《レガシーコレクター》：｜箱守《はこもり》 ｜紡《つむぎ》』が集めた遺産継承者達および箱守本人を監視、管理および利用するための専用部隊である。
そのため、人事権は箱守紡に全権が委ねられており、彼女｜が気に入った《に目を付けられた》人員で構成されている。
結果としてメンバー全てが遺産継承者で構成された特殊な部隊となっている。

紛れてしまえば見た目では判断が付かないほどにごく普通の砂漠のバラ。
「一族が守り続けてきた、かつての主の遺産。その後継者なんて僕には荷が重いけど、期待を裏切らないように頑張らないとね」