六美について

「ん？斬ればいいの？」
BF財団のチルドレン。
小さい時に『とある事件』の際に記憶喪失の状態で財団に保護され、以降財団のチルドレンとして研鑽を積んできた…はずなのだが何故か戦闘以外の一般常識が著しく欠如しており、周囲から常に心配と叱責を浴びている。

性格は自分では「クールでストイックな求道者」を気取っているが、実際はド天然なトラブルメーカー。
その『自身の考える自分』とのギャップを周囲によく指摘されている。

今は財団に出資している『五十嵐家』に引き取られており、そのご令嬢として育てられている。

発現しているシンドロームはサラマンダーとブラックドッグ。
なお、数年前からこっそりと(財団の言いつけを無視して)異界に入って勝手に戦闘しており、今は勝手に異界に入ることを固く禁じられている。

最近はとある音楽系アーティストに夢中らしい……。

エージェントとしての初任務として今回の事件にかかわっていくことになる……。

経歴

BF財団のチルドレンとしてやってきたが実は彼女の正体は、異界化党が回収した呪物を元に、忌集連の一部に伝わる技法を流用し、人間の肉体を素体として作成された人工的なオーヴァード…その621番目の実験体にして初めて成功した個体であった。

製造目的の一つとして『一ノ宮 礼を正面から撃破可能な可能性を持たせる』というモノがあるのだが、目的通り能力が完全には発現しなかったため組織からは廃棄処分となっている。

現在は、作成したグループの表向きの姿である『五十嵐家』の娘としてBF財団に偽装身分を使い潜入している。

核となった『剣』の意志か、強者との斬り合いを求める傾向がある。

五十嵐家について

戦後BF財団の庇護のもと財閥として勢力を拡大してきた商家。
日用品から軍需物資まで消耗品の流通に強い力を持つ。
最近は異界技術を用いた軍需産業への参入を考えている。
実は裏で異界化党ともつながっており、獅子身中の虫ともいえる存在である。

義理の母親について

五十嵐財閥の長として辣腕を振るう女傑。悠里に秘められた『神としての権能』を目当てに自分の家に引き取り、娘として育てている。
財団への恭順を表向きは誓いながらも、裏では自身の勢力を広げるべく暗躍している。

悠里の我流剣術について

悠里が使用している剣術は、実は『八妻(ヤツマ)島』に伝わる古流剣術に分類される流派で、名を『焔流・一刀術』と言う。
悠里は失った記憶から無意識に再現、再構築して自分の技として使っている。
中でも『兜割り』と呼ばれる鉄をも両断する一撃を得意技としている。
実は後述する悠里の魔剣に記憶されていた剣の扱い方の記憶の断片であり、悠里の剣技はそれを自分の出来る範囲で再現したものである。

容姿

黒地にうっすらと青が浮かぶ抜身の刀のような漆黒の髪に、烏銅色の瞳を持つ。

性格

本人は『クール』なつもり…なのだが内面は女児といえるほど幼く、考えていることをそのまま話している為、結果として周囲にはドがつくほどの天然に見えてしまっている。

任務のためには色々と無視して勝手に動くという厄介な悪癖があり、何度も周囲に怒られている。

戦闘スタイル

手にした魔剣でひたすら斬るという脳筋なスタイル。
『考えるのが面倒』だとは本人の弁。
実は本来は瞬時に多数の斬撃を撃ち込むという技なのだが、悠里は一撃に特化している。

悠里の魔剣について

当初は異端殺しに近しい武器と思われていたが、実はとある邪神に近しい存在が制作した魔剣の数多の失敗作を束ねた物であり、また悠里のコアとも呼べる存在である。
悠里のイドと一体化しており、悠里の感情や意思により形状を千変万化させる片手半剣……それが悠里の持つ剣の真の姿である。
発見時は異界の石でできた鞘に覆われており、悠里は知らずにその状態のまま振り回していた。
悠里の初陣ともいえる戦いの際に敵の攻撃により偽装部分が崩壊し、本来の力を発揮可能となった。

好きなもの、嫌いなもの

食べることと歌が好きで、油断するとすぐ体重が増えてしまうため自制しようとして失敗し続けている。
嫌いなものは本人曰く『特にないよ？』とのことだが、“倒せない”お化けが苦手だったりする。

悠里の記憶について

財団に発見される以前の記憶がまったくなく、発見当初は言葉も分からない状態だった。
その後、財団内で教育され、現在は普通に日常生活が送れるようになるまでになっている。
その際、暇つぶしにと渡された端末で動画とかを見まくっており、ある音楽アーティストの動画を特に好んでいたという記録が残っている。

履歴

【キャンペーンハンドアウト】
HO1　ワークス/カバー：BF財団エージェントorチルドレン/指定無し
　あなたは近頃のO区において、余りにも多いヴォイドポイントやヴォイドエフェクトの観測事例の多さにて、O区支部長である[“天火を与える者”源 沙亜耶]からの呼び出しを受け、O区のエージェントとして一時的に着任した。自分は支部長が直接呼出しを掛けている人員の一時的な補充要員であると聞いているが…。到着して間もなく、君はヴォイドポイントの気配を察知することとなる。

【第1話：HO】
HO1　シナリオロイス：一ノ瀬 稔　推奨感情：庇護／不安

　あなたはO区財団支部の支部長である[“天火を与える者”源 沙亜耶]へと呼び出しを受け、支部へと現着する。暑い夏の日差しを感じながら任務として受諾するのは、不穏なPOUの影。忌集連よりも先にと、指令を受け調査する中で、君は一人の少年と出逢う事となる。

HO：五十嵐 悠里　
シナリオロイス："恋獄の天使"アマリリスちゃん　推奨感情：任意／敵愾心

　始末書と教練に追われる日々、あなたよりも成長の早い覚醒したての少年は何か焦っている様にも見える。それに深くは関わらぬ儘、無言で野外の素振り練習へとあなたは抜け出したのだが、そこで出会うのは場違いまでの天使の意匠を施した女性。彼女は嗤う。「あ、みーつけた。じゃあ、私の為に死んじゃってくれるかな？」

【第3話：HO】
HO：五十嵐 悠里
シナリオロイス："八咫烏・壱ノ脚" 猜羅　推奨感情：なし

あなたは忌集連もしくは日本異界化党側のスパイとして捕縛され、O支部の地下施設へと幽閉される事となった。投獄から暫くすると君を処断する為の忌集連の使者として来訪したのは猜羅(サイラ)と呼ばれる忌集連暗部・八咫烏の壱ノ脚所属の槍使いだった。

セッション履歴