どちらもスペイン語から、ささやきを意味する「ムルムージョ」と声を意味する「ボス」から考えたもの。一応「支部長≒ボス」ともかかっている。ちなみに本人が考えたネット上の活動名であり、「本名は誰にも教えていない」。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%A4(%E9%BA%BB%E9%9B%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB)
主に人格形成と外見の着想元。マジごめん。俺コチだからよろしく。ちなみにこぼすは麻雀そんなに強くない。

親の理解がある中でエージェントとして仕事をし始め、かつてはエンジェルハィロゥ/ハヌマーンのクロスブリードで《サイレンの魔女》も気づいたら使えるようになっていた。
仕事をするとなればエージェントになり同期などが生えてくるものだが、そこには《雨粒の矢》使いも混じっていた。まあ、残念ながら彼女としては特に興味がなかった。単独で完結する自分の能力への信頼もあったが、そもそも人の上に立つ前なので意識的に周りに気を配るなどということをしなかった時代でもある。
ともかく、同期の中でも格段に戦果を挙げまくって(なおかつ本人が戦線に出たがりだったのも相まって)、N市支部長の口があるという打診があった。割合考えなしに受けたことは若干の後悔。あんなに書類仕事が多いとは思ってなかった、とは本人談。
とはいえ、支部長となってからも彼女の力はおよそ《サイレン》依存でこそあれ、変わらず結果を出し続けていた。また、支部長として任意の支部員を率いて現場に出ることに心地良さを感じたのもこの頃からだった。

そんな順風満帆な彼女にも、思ってもみない転機があった。
「アドヴェントス事件」。聞く人によっては顔を顰める名前の大事件以降、偶発的に増加したミストルティンシンドロームは、あろうことか彼女のハヌマーンシンドロームを喰ってその枠に居座った。行き場を失ったハヌマーンシンドロームは、白猿の額冠となって彼女の傍らに現れたのだった。

～回想～

「汝は新たなる力に目覚めた……だが今や汝と｜わたくし《サイレンの魔女》は同居しない」

「ならどうして今こぼすに接触している？　……それは、力の残滓があって、かつまだ完全に分かたれたわけではないからだろう。関係ない、こぼすに力を貸せ」

「｜わたくし《遺産》相手に先に契約を持ち掛けるとか頭おかしいんじゃないの？」



「……はっ、夢か。……なんだこれ。サークレットか？　持っておいた方がいい気がするな。」

～回想終わり～