時は一九三八年。欧州ではナチス・ドイツが台頭し、亜細亜(アジア)においては日本が長い長い泥沼の大戦へと突入しつつあった頃。
昨日より今日は昏く、今日より明日はなお暗い。
世界は繰り返し時を刻みながらも着実に、第二次世界大戦、という名の大破局<カタストロフ＞へと向かいつつあった。

混沌とする国際情勢の裏で暗躍するは、超常の力を操る悪漢、好漢、怪人、魔人。武術に魔術、超能力。異端科学に超古代の遺産──

これより皆様のお目にかけるは、そんな人外の者たちが織り成す、世にも奇妙な冒険活劇。
かつてあったかもしれない、けれど史書に記されることはない、秘密の秘密のおとぎ話。
さぁ始めよう、戦争という暗黒に向かって堕ちゆく、宵闇＜トワイライト＞の時代の物語を！

ロイス:Mr.スモーカー
ポジティブ:好意/ネガティブ:不信感
カヴァー/ワークス:指定なし/犯罪王（クライムロード）A・B
君は世界に混乱をもたらす国際的大犯罪者だ。少なくとも各国政府機関の見解は、それで一致している。
さて今回は、友人のMr.スモーカーから「ナチが秘密裏にとてつもない『宝』を運んでいる」との情報を入手した。
彼は80は優に超えるであろう老人だが、活力に溢れ、古今の様々な事物……殊（こと）にオカルト方面に通じている。
そんな彼が、お宝、と言うほどの物とは、一体なんだろうか？
君は、お目当ての物を運んでいるという急行列車に乗り込んだ。