『吸血鬼』――それは人の世から外れ、夜を歩む者達の名。

FHが彼ら吸血鬼の力を用いて引き起こし、災害と呼ばれるほどの被害を出した事件から5年。
事件の鎮圧を行ったUGNの尽力もあり、港野市とそこに住む人々はその日常を徐々に取り戻し、平和を享受していた。
しかしその平和という名の薄氷は、突如として砕け散る事となる。
5年前と同じ、深い夜空に昇る月を始まりとして。

空っぽの賢者の石と呼ばれる遺産『聖者の血』。生まれ持っての純血の吸血鬼『真祖』。
器と力を巡って再び訪れる夜は、それぞれの思惑を交差させてその演目を紡いでいく。
それはまるで、混ざり合う血のように。
己が持つ願いを抱いて今、君達は月明りが照らす舞台へと踊り立つ。

ダブルクロス the 3rd edition「ロスト·カーテンコール」

――ファンファーレが鳴る。終わらぬ独奏劇の幕を引いて。

推奨カヴァー/ワークス 指定なし/UGN支部長
ロイス:シスター·エレノア
推奨感情 P:友情·信頼·庇護など/N:隔意·猜疑心など

▽来歴
君はUGN港野市支部を取りまとめる現支部長だ。
元々はUGNエージェントとして、当時支部長だった鵜飼浩一の補佐をしつつ、遺産『聖者の血』の管理者として活動していた。
同じく遺産の管理者であるシスター·エレノアとはその頃からの仲であり、彼女と共に君は聖堂に保管された聖者の血を守ってきた。
だが5年前、その遺産を求めたFH、そして吸血鬼ラウルによって聖堂は襲撃を受けてしまう。
その場に現れたPC3の協力もありラウルを退けることには成功するものの、襲撃と『ロスト·ワン』の影響によって聖者の血は紛失。UGNの手を離れてしまうことになる。

▽現在
その後、鵜飼がロスト·ワンの責任を取り支部長を辞任したことで、君がその席に座ることとなり今に至る。
君の協力者としてUGNに残ったエレノアの手伝いもあり、支部長を新たにした港野市は、未だ爪痕を残すものの元の平穏の形を取り戻しつつあった。
そんな中、紛失していた聖者の血に関する情報が君の元に届く。さらに時同じくして、5年前と同じように、街に食屍鬼が現れたという報告が支部へと入るのだった。

▽キャラ作成について
·聖者の血の管理者に任命され、PC4がこの街へ来た年代(つまりエレノアと初めて会った年代)は6年前～10年前となる。