容姿・経歴・その他メモ

ヘッドホンを身に着けた痩せ型の青年。陽気な笑みを浮かべ、軽薄そうな印象を与えるが、そのふるまいにはどこか歴戦の戦士のような重みや気迫がある。

履歴

FH時代の彼のついては以下を参照

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=Ungvma

「お前の明日は俺が守る。俺がそうなれたからな！」
「俺のフルライブを聞いていけよ。そのイカレた衝動をノックアウトしてやるぜ」

UGN日本支部の直属エージェントとして所属する青年。音楽好きであり、いつも身に着けているヘッドホンからは絶え間なく歌や演奏が流れている。
しかし、彼の陽気な笑顔の裏に、凄惨な過去があったことを知る者は、そう多くはない。

AIDA――FHが作成した、脳髄に直接書き込むことで最適な作戦行動を行う人工知能――幼き日の乙羽少年はFHに拉致され、その実験体となった。そして洗脳を施され、FHチルドレン“ザ・ノイズ”、あるいは“強化人間291”として活動を余儀なくされた。
だがとある事件において、UGNのさる少女と出会い、彼女の歌声と、当時所属していたセルリーダー（のちにFHを離反）の手によってその処置は解かれ、彼は己を取り戻した。

その後UGNによって保護され、引き離されていた実家にも、事情を説明され、受け入れてもらえた。一度は家族との再会を果たせた彼だったが、自らの意志で戦い続けることを決意し、UGNエージェント“フレットノイズ”として再出発を決意したのだった。

洗脳され、全てを奪われた少年の再生――美談と取る者もいるだろう。しかし、彼は今も、己に僅かばかりおびえている。
再手術によってAIDAの痕跡は消せたものの、その時に感じていた「脳髄に流れるノイズ」は、今も心の傷となって彼を苛んでいる。それに、少年の日から止まった時間は、そう簡単に埋め合わせられるものでもない。
それでも彼は笑顔を絶やすことなく、一人のエージェントとして戦い続けている。かつて救われた自分が、今度は誰かを救うのだと、そして、自らの恩人であり、恋をした少女と再会するのだと。
そうして前を見続けることこそが、彼が“ノイズ”を振り払うことのできる、唯一の行動なのかもしれない。

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