ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

日向路 陽光 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

日向路 陽光ひゅうがじ ひかり

プレイヤー:暖ゴロ

……あたし、どうして……こんなに、うまくいかないんだろ」

年齢
36
性別
星座
蟹座
身長
160㎝
体重
内緒
血液型
A型
ワークス
アーティスト
カヴァー
無名イラストレーター
ブリード
シンドローム
HP最大値
20
常備化ポイント
0
財産ポイント
0
行動値
0
戦闘移動
5
全力移動
10

経験点

消費
+0
未使用
130
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 お父さんもお母さんも、いい人で……だからこそ、あんまり迷惑かけたくない。
安定した家庭
経験 ……本当なら離れなくなかった。助けたかった。でも、置き去りにしたことは変えようのない事実……
疎遠
邂逅 あたしの時計はまだ、小4のあの頃から進めていないのかもしれない。
後悔
覚醒 侵蝕値 非オーヴァード。
衝動 侵蝕値
侵蝕率基本値0

能力値

肉体0 感覚0 精神0 社会0
シンドローム×2 シンドローム×2 シンドローム×2 シンドローム×2
ワークス ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC 交渉
回避 知覚1 意志2 調達
芸術:イラスト2 情報:ウェブ1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
弧遊原ナギサ 慕情 罪悪感 なーちゃん……
両親 尊敬 隔意 ごめん。こんな娘で。
ひよこのヘアピンの人 懐旧 劣等感 ……いい人だったな。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限

コンボ

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 0 0 0 0 0 130/130
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

SS「日向への道標」
サンプルセリフ

「あっ、あたし……日向路陽光です。一応……絵描きというか、そんな感じのことやってます」

「……絵を描くこと、好きなはずなのに。誰にも褒められないまま描き続けてると……段々、嫌いになってくる。でも、今更やめても他の道なんて……」

「……会いたいな。なーちゃん……あたしのこと恨んでても、二度と会ってくれなくなるんだとしても…………一度だけで、いいから」

人物

一人称:あたし
二人称:あなた
誕生日は6月25日。百合の日
イラストレーター、と自信を持って自称することのできない女性。活動名はHinata。
絵描きを生業としているのは事実だが、実際のところそれによる収入はごく少なくほとんどコンビニバイトで食い繋いでいる。
画力に問題があるわけではないのだが、ずっとフリーであるためにマーケティング能力が不足していること、活動初期に悪質な詐欺に遭って成果を掠め取られたことなどが原因で芽は出ていない。また、それによって歴の長さの割に実績が少ないせいで仕事が来ない負の連鎖に陥っている。
親から非常に甘やかされており数年前までかなりの量の仕送りが届いていたが、30歳になった時に陽光の方から「仕送りで暮らす三十路になりたくない」と辞退した。
その結果現在の経済状況は非常に悪い。年々生活レベルが下がっており、オートロックもない安アパートに住んでいる。
食事も睡眠も質が悪いので健康状態も良くないが、元々頑丈めなので大きな問題には至っていない。だがこのままだと50手前とかで爆発してぶっ倒れるんじゃないかという予感をうっすら感じている。
読書好きだったが、お金がないので絵以外の娯楽はほとんどやめた。結果インプットが滞ってさらに絵が進まなくなったりもしている。
そんな状態でも絵描きであることにしがみつくのは「職歴の無い36歳を雇うような職場はあまりないだろう」という諦念と、「絵描きであり続ければいつかなーちゃんと再会できるかもしれない」という希望に縋っているため。
かつては非常に活発で人に好かれるタイプだったが、現在は心に鬱屈とした思いを抱えているためか人と積極的に関わろうとしない。根は変わっていないのでバイトの同僚などには好ましく思われていたりするが、本人に自覚はない。
好きなものは本を読むこと、なーちゃん。嫌いなものは横柄なクライアント。絵を描くことは、好きなのかわからなくなりつつある。
好物はパン。嫌いな飲食物はあまりない。
趣味は途中下車散歩。仕事の合間に電車で知らない町に行き散策する気晴らしのこと。
イメージCVは野々原まどかさん。この作品のイメージ。(リンク先成人向け注意)

容姿

少し灰色がかった長い金髪を三つ編みにまとめている。なお、髪色に海外の血が入ってるなどの理由があるわけではなく、単にフィクション特有の髪色なだけ。
桃色の目は幼少期から絵を描き続けたせいか視力が低く、眼鏡なしでは何も見えない。
笑うと八重歯が見え、無邪気な印象を受ける。
目立つことを無意識に避けており、あまり装飾の無い地味な服を好む。
背は普通くらいだが、割とスタイルが良い。

性格

先述の通り本来はかなり明るく社交的だったのだが、現在はその姿は鳴りを潜めている。
小学生のころ人気者だったために嫉妬や憧れの裏返しのような形でいじめを受けていたことがトラウマになっており、悪目立ちしたくないと思っている。
心優しく人への気遣いを欠かさないが、そういった理由から表立って人助けをするというよりは困ってる人にこっそり手助けをしてこっそり去ることが多い。
そのため現在は連絡を取り合う友人もおらず、仕事も固定客がつくほどの実績がないためバイト以外ではあまり人と話さない。
小学校低学年以来一度も会っていない友人に対する執着心が未だに強い自分を、未練がましい最悪な女だと自嘲している。
基本的に敬語口調だが、独り言では地が出る。

経歴

出身はギリギリ関東にある港町。
きょうだいは居らず、両親に愛されて育った。
太陽のように明るい性格から友人も多く、特に幼稚園から一緒の親友・駆間ナギサ(陽光はなーちゃんと呼び、ナギサも陽光を日向と呼んでいた)と一緒に本を読んだり絵を描くことが大好きだった。ふたりで、「絵描きになる」「本屋を作る」と夢を語り合った。
その運命が翳り出したのは小学校3年生に進級したとき。クラス替えがあり、今まで接点のあまりなかった同級生と一緒になった。
彼らはきっと、本心から陽光を嫌っていたわけではなく……子供特有の好きな子にいたずらをしたくなる心理だったり、あるいはちょっとした嫉妬心だったのかもしれない。しかしいずれにせよ、起きた事実はひとつ。
当時の陽光らはそんな言葉は知らなかったが、有り体に言えばいじめだ。
机に落書きをされたり、それが消されるとハサミか何かの刃物で彫るようにからかう言葉を書かれたり。
ナギサと一緒に読んでいた本は、うっかり学校に置いて帰ると翌朝には破り散らかされていた。
教師は自己責任の一点張りでまともに取り合おうとしなかった。それまでの2年間は学校が楽しかった話をずっとしていたため、当然今もそうだと思っている親にも相談しづらかった。
頼れる相手はナギサしかいなかった。ナギサは陽光自身を狙う危害をできる限り庇い続けた。それが1年続いた。
自分だけなら我慢できたかもしれない。でも、自分のせいで親友まで傷つくことに、陽光は耐えられなかった。
だから思い切って親に相談した。両親はいじめの事実を知り、親としてごく真っ当な怒りと悲しみを覚えた。
そして、愛娘を守るために一家丸ごと引っ越す選択をとった、学校も頼りにできない以上、陽光だけのことを考えれば最適だったかもしれない。
だが、それはいじめの解決ではない。もちろん、日向路両親にそこまで解決することを望むのは酷なのだが。
その選択はナギサを地獄に置き去りにすることと同義だった。しかしナギサの家庭環境はあまり健全な状態ではなく、日向路家のように街から出る選択が取りづらかった。そもそも他所の家庭にそこまで首を突っ込めるかというとそれも難しい。
陽光は、メインターゲットだった自分がいなくなることでナギサへのいじめも止むことを期待するしかなかった。
そうして引っ越しの直前。陽光はナギサに事情を話し謝罪と別れを告げようとしたのだが……そのタイミングでナギサは持病だった喘息の発作が出て学校を休んでしまった。結局、陽光はナギサに何も言えずに故郷を去った。
引っ越した先の学校は治安も良く、陽光はごく健全な学校生活を送ることができた。それは小学校を卒業し、中高まで変わらなかった。それなのに、陽光からは明確に笑顔が減った。隣になーちゃんがいないこと、置き去りにしてしまったこと。そして、自分が目立つといいことが何もないという経験則が陽光から快活さを奪った。
ずっと目立たないように生き続けた。中高は美術部に所属していたが、あまり顔は出さなかった。
高校卒業後は美術の専門学校に入り、そこでも同じように過ごして卒業した。
この頃、ナギサに会って謝罪するために一度故郷の港町に行った。だがそこにナギサは居らず、高校中退後どこかへ越して行方不明ということしかわからなかった。それ以上はどんなに調べてもわからなかった。この時期のナギサは東京でほとんど浮浪者のような無軌道な生活をしていたから、見つけられるはずもなかった。
ナギサと別れて以来自分の人生に新しいものを入れることを拒んで生きていた陽光に、ナギサと絵以外の持ち物は何もなかった。
だから、専門を出てからもイラストレーターになること以外考えていなかった。もちろんすぐ絵だけで食べられるようになるとは思っていないからアルバイトと仕送りで食い繋ぎつつ、いつかは絵で大成することを望んだ。
それだけが、ナギサと再会する唯一の手段と信じた。再会を目指すことしか人生に道標を持てなかった。
だから活動名をHinataにした。いつか、自分の絵がどこかで生きているナギサの目に留まった時に自分だとわかってもらえるように。
夢を叶えた、と言えば聞こえはいいが、ただ過去に縋っているだけなのかもしれない。そんな姿を咎めるように、イラストレーターHinataの道ははじめから暗雲に包まれた。
クライアントの雲隠れ、作品を他人の名義で発表され報酬が支払われない、そういった悪意に開業早々遭遇した。
駆け出しで無名の陽光を助けるものはいなかったし、陽光自身そんな悪に怒りを燃やし抵抗するようなエネルギーを持てる余裕はなかった。ここで絵描きを諦めるか、本気で争っていれば……もう少し明るい道が見えていたかもしれないが。
出鼻を挫かれたことをきっかけに陽光の画業は暗礁に乗り上げ、実績がないため実績を作れない状況に陥る。
それでもほかに道を見出すこともできず、ズルズルと15年ほど絵描きもどきのフリーターとして生き続けて今に至る。
なんとか暮らせていたのは親からの仕送りのおかげでもあったが、30歳で打ち止めを要請したのは前述の通り。
今は年に2度あればいい方、というくらいの絵の仕事をしながら多くの時間をアルバイトに費やし、残った時間で自己PRを兼ねた個人的な絵を描く生活を送っている。時間にもお金にもあまり余裕はない。
ほとんどお先真っ暗な人生を送っているが、いいことが全くないわけでもない。たとえば、ほぼ唯一の趣味となった途中下車散歩に行く途中で優しい人に会ったこと。不思議とナギサを思い出すような、かわいらしいひよこのヘアピンを付けた人。陽光からは名乗ったが向こうの名前を聞きそびれたし、めったに行かない乗り換え駅で会ったのできっともう会うことはないだろうが。
それと、いい本屋を見つけることもできた。そこでかなり散財したのでしばらく食費を削ることになったし途中下車散歩も当分行けないだろうが……久しぶりに読む本はやはり面白く、インプットの重要性を思い出せたりもした。
また行きたいが、しばらく散歩に行ける経済状況じゃないし駅から店までの道をあまり覚えていないのが辛いところ。

余談

ナギサが「壮絶ながら生き生きとした人生を送っている」のに対し、陽光は「大事件はあまり起きていないが鬱屈とした人生を送っている」という造形をしています。
にしても暗すぎるな。ここまで追い詰めるつもりもなかったんだけど……

 

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