概説

　｜起源種《オリジナルレネゲイド》に感染したオーヴァード。レネゲイドの研究者である両親により、起源種のウィルスを投与されて以降、実験体としての扱いを受けていた。物質に干渉し空間に作用し他者のレネゲイドを励起する力は、その特異性と有用性を示して余りあるものであった。数年の実験体扱いを経て、UGNエージェントとしての活動を開始。その成果を以てUGN雨宮市支部を預かるに至った。
　表向きはカフェとして活動しており、店内BGMは趣味と実益を兼ねて彼女自身が演奏している。飲食物は因子を埋め込んだ調理器具に作成させ、同様に因子を埋めた配膳ロボットのガワ(予算の都合で中身はほぼなし)に運ばせて――と殆ど一人で回している。ラテアートは本人が描いているが、技術はともかくセンスが微妙にズレているので賛否両論。

好きなもの

コーヒー豆
ヴァイオリン

嫌いなもの

薬品の匂い
キュウリ

詳細

　研究者である両親は、起源種のウィルスを研究していた。しかし、ウィルスをそのままの状態で維持するのは難しく、非オーヴァードに感染させることでその性質を固定化する必要があった。幾人かの適合候補の中に、みかりも含まれていた。厳正な審査の果て、起源種の宿主としての適性が最も高いとされたのは彼女であった。しかし、『起源種の保持者となる』ということの意味をよく知る両親は、娘にその運命を背負わせることを躊躇い、悩み、最後には"正しい"選択をした。

人間としての星野みかり

　UGN東京支部アールラボ所属の両親との関係は、家族である前に研究者と実験体に変貌してしまった。だから、離れることを選んだ。傍にいれば、きっと嫌ってしまうから。
　音楽を好んでおり、休日にはお気に入りのヴァイオリンを弾いており、その"趣味"はカヴァーにも活かされている。一人の世界にゆっくりと浸る時間を大切にしており、カフェ店主でありながらあまり客との会話をしない。

オーヴァードとしての星野みかり

　UGN雨宮市支部を預かるようになって以来、幾度となく繰り返されるDr.ロックウッドによる襲撃を退けてきた。控えめな攻撃能力を持つ彼女は自分一人の力で戦うことには向いておらず、味方を支援したり情報を集めたり、装備品を調整したりといった裏方での行動を主としている。特に、起源種のレネゲイドをモルフェウスの能力で結晶体に変形させた簡易増幅器による攻撃力の強化は優れた効果を持つ。

｜水平に流れる彗星《スイシュート》

　"領域"を展開し多角的に把握した空間内を、結晶体を用いた弾頭が切り裂く様を示したコードネーム。支援に用いる結晶体は淡く煌き、戦場という星空を彩る星々が如く。

カフェ"ほしのひかり"

　落ち着いた内装と店主自身が演奏する音楽が特徴のカフェ。弱めに設定された店内照明と区分けされた席もあいまって、内緒話や密会に利用しやすい雰囲気がある。
　メニューのバリエーションが豊富で味も悪くないが、店主が手ずから描いてくれる謎のラテアートは癖の強さから賛否両論となっている。技量は優れているため何を描いたかは伝わるが、何故それを描いたかはついぞ伝わらない。直近では『歩行者用信号の子供の方』『握力を鍛える器具』『5の目が出ている10面体』のラテアートを描いている。

セッション履歴