【氏名】不明/μηδέν(ミゼン)
彼の名の知る者は少ない。唯一知っているだろうコードウェル博士も今はマスターレイスのナンバリングからミゼンと呼んでいる。
【コードネーム】Der Freischütz(魔弾の射手)/マスターレイス0̸0̸/μηδέν(ミゼン)
【性別】男性？
【戦闘経験】豊富
【出身地】非公開
【誕生日】不詳
【種族】人間？
【年齢】不明（30代後半〜40代前半と推測されている）
【身長】2m超え（外套込み）
【趣味】銃火器の収集、玩具集め
【性格】倫理感や道徳心が無いだけでお茶目さん。
【レネゲイド感染状況】
ノイマン:ピュアの起源種→ウロボロスに覚醒しクロスブリードに変化。
【日常(カヴァー)】コスプレしながらヒーローショウの悪役をしている。ミリタリーショップでもバイトしている姿が目撃され、彼のチューンナップを施したエアガンはとても好評。サバゲーでも負け無しらしくガンマニアなのは昔から変わってない。
装着が面倒な衣装の早替えが得意な為、ヒーローショウの現場では重宝されている。(実際は《天使の外套》を使用しているだけ)
【戦闘スタイル】
元々は1つのリボルバーに複数の効果を持つ六つの弾丸を状況に合わせて扱う射手だった。ウロボロスに覚醒した今も根本は変わっていないが戦闘スタイルは大幅に変更が加えられている。

FHで手に入れた曰く付きの七つの魔銃のみではなく、新たに収集始めた玩具(おもちゃ)もまた彼にとっての『銃』なのだ。
最近のお気に入りはUGN本部を襲撃した時に手に入れたエリートエージェントのロビン&ビリー。彼らはカップルだった様で互いに信頼しきって戦う様が実に気に入った。生憎そのコンビも彼の凶弾に倒れる事になったが、死んだ今も二人で居られるのだからきっと幸せに違いない。

『銃』、『玩具』、『弾丸』は複数あり状況や気分で使い分けるがそれぞれ七発目は特別製。

銃

･Eris(エリス/不和)
･Chaos(カオス/空虚)
･Hades(ハデス/冥府)
･Erebos(エレボス/暗黒)
･Hypnos(ヒュプノス/眠り)
･Thanatos(タナトス/死)
･Cernunnos(ケルヌンノス/再生)

玩具

実際に死体を操っている訳ではなく、死体を取り込み一度吸収。再びその人物を構成していたレネゲイドをウロボロスによって再構築し再現する事で使用している。
･CN:ロビンフッド&ビリー･ザ･キッド
過去UGN本部襲撃時に殺したエリートエージェントのカップル。互いを想っていながら、その力を自分達の為ではなく世界の為、他人の幸福の為に使う姿に感動し玩具にした。最近のお気に入り。
「死んでからもその身を他者(私)の為に使ってくれるなんて正に理想的なUGNエージェントじゃないか、実に素晴らしい。その精神に感動したよ。」

弾丸

各色(ｼﾝﾄﾞﾛｰﾑ)事に定められた効果の弾丸を使用する。効果は使用する銃によっても変わり、弾丸の変わりに込められた幻想生物を召喚することも可能。
・赤:『Explosion』(エクスプロージョン)
頭のおかしい爆裂娘(サラマンダー)を召喚する。又はその爆発を込めた弾丸。撃つ前に唱える呪文が長ければ長いほど威力が増す。
・青:『Freikugel』(フライクーゲル)
標的を撃ち抜くまで追跡する弾丸と、命令により自由自在に空間を飛翔し対象を撃ち抜く魔法の弾丸(オルクス)。
・黄:『keraunos』(ケラウノス)
"閃光"(ステロペス)、"稲妻"(アルゲス)、"雷鳴"(ブロンテス)の三巨人の力が宿る超電磁砲(ブラックドッグ)。巨人三体を召喚することも可能。
・緑:『Failnaught』(フェイルノート)
幻想を奏でる弾丸(ハヌマーン)であり、弾自体が透明。振動を利用することで敵を拘束したり、空間に響かせることで全方位に対する攻撃や防御、索敵に使用できる万能弾。
・紫:『Salvarsan』(サルバルサン)
治療、解毒、特効薬を兼ね備えた治癒の弾丸(ソラリス)
・白:『Caladbolg』(カラドボルグ)
何処までも貫き、ただ抉るシンプルな螺旋徹甲弾(キュマイラ×エグザイル)。とてつもない硬度で如何なるものも障害としない。
・黒:『Dainsleif』(ダインスレイヴ)
RG-XIII.Dainsleif。
それはかつて行われたプロジェクト:アダムカドモンの被検体であり廃棄された"剱達"を素材として作り出された弾丸。
弾丸とは名ばかりに剣のEXレネゲイドと化した被検体を放つ。撃つことで霧谷の過去を抉り精神的ダメージを与えることができる。威力は素材相応。
・金:『Tathlum』(タスラム)
魔神(バロール)殺しの魔弾(エンジェル・ハイロゥ)。
・銀:『Kresnik』(クルースニク)
吸血鬼(ブラム=ストーカー)殺しの銀の弾丸。
・全色:『Arc-en-ciel』(アルカンシェル)
ウロボロス能力で再現した各ｼﾝﾄﾞﾛｰﾑ(各色)の効果を混ぜた虹の合成弾。
・無色:『Rods from God』《神の杖》

研究成果

実験の成果で生み出した"悪魔"を飼っている。悪魔には彼が今まで殺した人間と収集した武器が使われており、壊れた『玩具』もまたその素材に使用され、アダムカドモンの技術の流用で武器とも合成して作り出した銃の悪魔。思いのほか使える代物に。

常に仮面と外套を纏っており、外套は自らの能力で作りだしたモノ。
彼の持つ玩具以外の『銃』はFHで自ら手に入れた物で曰く付きの代物ばかり。その名前も死神やそれに連なる縁起の悪いものしか無い。気に入った獲物がいれば満足するまで執着する事から影ではストーカーとも呼ばれたり。

因みに彼は自分も実験の被検体として利用するタイプな為、当時まだ実用化もされていなかった精神強化(狂化)手術を勝手に改良して自分に施す等狂気的な一面も。そのお陰と言うべきか昔と今では性格がガラリと違う。勿論、今の方がろくでもない。

彼は元々、コードウェルと共に長年レネゲイドの研究に携わってきた。それも感染が広がる初期の頃から。ガーディアンズでも同志だった彼はある時期から行方不明となっていたが、実際は姿を変え既にFHに移り敵としてUGNの前に立ちはだかっていた。
コードウェルがFHとなった際に再会し、彼のFHでの地位確立と計画に協力しマスターレイスとしての称も与えられている。
然しその数字も本来はあるはずのない異例の数字(0̸0̸)であり、博士にとっても切り札(Joker)の一つなのではないかと言われている。

そんな彼の経歴は様々で、元オールドレイスやリエゾンロード等FH内部でも噂されているが詳しいことは分かっていない。現在彼がコードウェルに協力しているのも長年の友だからと言うよりも利害の一致によるものが大きいとされている。

初期の彼はノイマンのピュアブリードであり、レネゲイドも今のような能力が強化されるものでは無く肉体性能の向上がメインだった為、複数の銃火器を使い分けるエージェントだった。
元々頭も良かった為にFHに移籍後もその頭脳と実力でのし上がったが、当時のプランナーと互いのプランがぶつかる事もあり彼女とは余り仲が宜しくない。

ある時ウロボロスに覚醒したことで一転。ウロボロスシンドロームとインフィニティコードの研究を独自に始める事になる。コードウェルとも『ウロボロス計画』を含めた様々なプロジェクトを進めており、その副産物として生まれたのがPC②。

因みにウロボロスに覚醒してからはプランナーとの関係性は更に悪化し剣呑な仲。
｢まぁ向こうが勝手に嫌っているだけなのだがねぇハッハッハ｣

ガーディアンズ時代、コードウェルとも共にFHを相手に戦っていた頃。
彼の武器はレネゲイド拡散事件当時に発掘された初期の頃の遺産の1つであり、呪われた銃だった。

パッと見は六連シリンダーのリボルバー。
それにノイマンネットワークに接続して創り出したオリジナルの弾丸七種を装填し戦うのが彼の基本戦闘スタイルだったが、彼はその七つ目の弾丸を積極的に使おうとはしなかった。

戦闘では基本的に一種類に付き六発…六種六発の合計三十六発しか撃たない彼。
そもそも銃も六連式なのだが遺産であるその銃には"六発撃ち切った後にしか撃てない七発目の魔弾"という特殊な機構と能力があった。七つ目の弾丸はそれ専用だったからである。

『その銃から放たれた七発目の弾丸はありとあらゆる物理法則をも無視して確実に対象の命を奪う』という強力な効果を持っていたがその代償は重く、射手の大切なモノも撃ち抜くのだ。それも回数に応じてより強い想いのモノを失っていく。
1回目なら想い出の小物程度。3回目なら周囲からの自分に関する記憶。5回目なら家族やそれに類する存在。7回目なら…。

長年の戦いで彼は6回目まで使用してしまう。
それを回避するには銃に眠る"悪魔"と契約しなければならないという制約があり、来る7回目。選択の刻、彼は—————

現在、彼との契約は既に完了している。果たして今の彼はどちらなのだろうねぇ?