「──俺も過去はワケアリな部類でね。ま、お陰である程度発言力を持ててる節はあるがね」
とあるFHセルが計画した『“リヴァイアサン”複製計画』の被害者。だが、被検体達の記憶は念入りに消去されてしまっている為、中身はおろか、計画自体UGNは把握していない。今も、この人体実験がどこかで行われている可能性もあるだろうが……表沙汰にならない限り、UGNがそのことに気付く日は来ないだろう。

“リヴァイアサン”霧谷雄吾。彼はFHにとって最大レベルの脅威だ。と同時に、彼の能力が手に入ると仮定するならば、それはそれで非常に頼もしい武器になろう。彼自身をFHサイドに堕とすことは不可能、だが同格のオーヴァードを生み出すことは可能なのではないか──。
被検体は、かつての霧谷の同期達。優秀な成績を修め、かつレネゲイド適格者であること。その内の一人が槙島陸だった。だが……陸を含め、全ての被検体は“リヴァイアサン”の下位互換にしかなり得なかった。被検体達は実験体(ロストナンバー)として捨てられ、殆どはジャームと化した。が、陸は運よくジャームになる前にUGNに保護された。

下位互換とは言え、仮にも霧谷雄吾の同期である、オーヴァード以前に社会性は高い。UGNからはその能力を見込まれ、“ベヒーモス”というコードネームを与えられた。
暫くは日本支部直属のエージェントとして各地を転々としていたが、ここ暫くはオーヴァード事件が比較的起きやすいN市支部にて支部長を任されている。

「なぁ、もう面倒だし空き教室集合でいいか？これから小テストの採点もあるし、移動したくないんだよ」
支部自体は市内の某オフィスビルに別途存在するが、移動が面倒なのと、なんだかんだ潜入中のチルドレンや学生イリーガル達との連携が取りやすい観点から、最近は空き教室を執務室に改造しつつある。

「いいかい？人を騙したいなら、ほんの少しだけ真実を混ぜることだ。それは虚に実を持たせ……ま、後は勝手に想像膨らませて自滅してくれるって寸法よ」
“ベヒーモスコード”──一度号令すれば、彼の持つ高い社会能力により東京近郊の全UGN支部から適切な人材と支援が迅速に届き、目の前の脅威一つ程度なら簡単に捻りつぶせるほどの戦力を揃えることも可能だ。
ただし、これは気安く使える代物ではない。実際に発令すれば、各支部への負担が大きすぎるからだ。当然、N市支部だけで事態を解決できなかったものとして、責任も追及されるだろう。可能な限り穏便に事を済ませたいのが実情だ。その為、敵対者には『実際に“ベヒーモスコード”を発令するとどうなるか』を幻術で見せ、戦意を削ぐ方向で基本的には動く。

作成レギュレーション

フルスクラッチで作成、消費経験点は0点。サプリは未使用。

成長記録

～The enemy of the world

《フルインストール》LV0→1:経験点15点消費

～The Black Curtain

《フルインストール》LV1→3:経験点10点消費
〈調達〉LV4→6:経験点4点消費
〈情報:UGN〉LV1→2:経験点1点消費