砂と血を使うところは長女とよく似ているが、彼女は弾丸に纏わせていたところをbloody geniusはそれらを材料に弾丸や武器を創り出して発射する。さらに、彼女は砂と血を材料に傷を埋める人体パーツを創り出して治療もできる。モルフェウスの側面が強く出ていることが伺える。
　また、集中時の異常な思考速度とわずかな証拠から的確な情報を導き出す様はノイマンそのものだ。
　だが、これらのエフェクトを使い続けるほど、彼女は記憶が消えていくことが判明した。具体的な原因は不明だがエフェクトを使うことが脳に大きな負担をかけているのは確かだ。
　これを受け、彼女を出動させるにはUGN上層部の認可が必要になる。もし彼女がレネゲイド事件の解決に動く時は支部長の指示のもと動くことになるだろう。
　記憶喪失対策として、次女であるFROST BLOODが彼女の細かい日常生活を書き留めている。本人も様々な媒体に記録を残すことにしている。
　我々は彼女が完璧に記憶を失くすその前に有効な手段を見い出して治療する必要がある。

　姉妹たちは燃えている部屋の隅でうずくまっていた。当時、彼女は1歳で、3歳の姉とともに6歳の姉の腕の中に抱かれていた。すぐに保護されたのちにオーヴァードであることが認められ、UGNの施設で暮らす事となった。

赤砂邸内であちこちを燃料物無しに発火させるジャームらしき人物を、偶然UGNエージェントが目撃した。すぐさま突入した彼によると、そのジャームは赤砂莉紗の父親だった。父親はすでに使用人、莉紗の祖父母や母親を殺害していた。自身の娘たちを標的に探し回っていたところをエージェントが交戦。父親は敗北し、死亡が確認された。ジャーム化した経緯は不明。調査も行ったが徒労に終わった。わかったのは、莉紗は背中を父親に切りつけられたこと。その後、母親が彼女を妹たちと一緒に匿ったことだけだ。

　某企業に勤める科学者の父と短歌を詠む歌人の母との間に産まれた。姉の莉沙、氷凪がいる。姉妹たちとは生活を共にしており、彼女らといる時は機械的なBLOODY GENIUSではなく、姉たちとの時を大切に過ごす赤砂來治だ。今は亡き両親との記憶はほぼない。