容姿・経歴・その他メモ

鹿撃ち帽にインバネスコートを羽織ったザ・ホームズテイストな探偵娘ちゃん
高名な詩人第6代バイロン男爵の曾孫。両親共に貴族の系譜に当たるも、庶流故に大した資産もなく、僅かばかりの土地から得られる収入で質素かつ慎ましやかな生活を送っていた

およそ12の頃、近所の山道を散策していたメアリーは奇妙な老人と出会う
薄い襤褸のローブのみを纏った僧侶然としたその老人は、チベットからやって来たさすらいのチベット修行僧だったのだ

老人はメアリーを一目見て、その身体が有り余る才能を秘めている事を看破した。初めは腰を抜かしたメアリーであったが、老人の熱弁に押され、謎の修行を始めることとなる

修行はそこまで辛いものでは無かったが、酷く退屈なものだった
何十何百何千と同じ動作を繰り返し、息を吸って吐く。ただそれだけ

飽きて止めそうになる度、老人は涙を流して引き止めにかかる。メアリーは何だかんだいい子ちゃんなので仕方なく修行を続ける。既に手段と目的が逆転していたのだ

しかし修行の成果はあった。日に日に身体の強度は増し、遂には徒手にて岩塊粉砕の域に至る

老人は｢もう儂から教えることは無いﾌｯ｣と言いながら忽然と消えた
老人の正体はチベット出身の高名な僧であり、自身の所属する僧院で行っているプロジェクトをより効率良く進めるため、遥々チベットからイギリスへコンピューターを買い付けにやって来たのだ
しかし、コンピューターを売っている人は四方八方探しても見つからず、路銀も尽きて山暮らしを始めた所でメアリーと出会ったのだ

その後、すくすくと成長したメアリーはなんやかんやあってロンドンへ上京。収入を得るため、巷で噂のホームズの真似をして探偵業を始めたのだった

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