一匹オオカミのような性格。
オーヴァードであることや犯罪者の父親の件で、進んで交流や人間関係を持とうとはせず、人に好かれようとしないし性格を改める気もないが、人嫌いではない。「落胆されたり拒絶されてその度に傷つくくらいなら、最初から人に好かれようだとか深く関わらない方がお互いにいい」とのこと。
しかしそんな性格のためか人のカンに触りやすく嫌味や喧嘩を売られやすい。一般人相手なら反撃はせず殴られるだけ。
―反撃するときっと殺してしまうから。俺はクソ親父のようになんかなりたくなかったのに。

そんなある日、不良に絡まれていたところをに栂野 将に助けて（？）もらってからつるむようになる。お互い深い事情に触れてこないところや、なんだかんだ面倒見のいいところにズルズル絆されていき、気の許せる友人、日常の代名詞のような存在になっていることに気づいている。巻き込む前に、嫌われる前に、彼から離れたほうがいいということはわかっているのだが、離れるのが惜しいと思っている。

そのため彼がオーヴァードとなってしまったことに内心複雑な思いを抱いてはいるが、「これまでと変わらない態度」で接してくる。慇懃無礼なのは驚くほど不器用な人間不信なりの甘えである。

幼少期に父親が殺人を犯して刑務所に入れられている。その後母親は精神を病んで酒浸りになり、地元にはいられなくなったので転校。田舎のA市に落ち着く。
高校生の時に、酒乱の母親に殺されかけてオーヴァードに覚醒。母親を精神病院に保護してもらう代わりに、UGNに所属することになる。殺されかけても母親は大事に思っており、たびたび面会に行っているのだが、UGNによる記憶処理が行われた後も息子への恐怖が残ってしまったこと、なにより彼は顔が父親似なため面会謝絶されている。
オーヴァードになってからUGNからの報酬は全て母親の入院費に当て、大学は奨学金で通い、支部長の寺でバイトもさせてもらっている。

コンセプト：赤ずきんのオオカミ

(one BAD day後)
「日常」から出てしまった彼に対して自分はどう思うのかを考え、多少不安な気持ちはあれ、拒否反応がないことに改めて気づいた。求めている場所にいるから彼が特別ではなく、彼がいる場所が特別だったんだ、と。

(Where there is family, there is love.後)
母親が死に、色々吹っ切れたせいか耳と舌にピアス、背中と腕に刺青を入れ、お酒も飲むようになったし色々食べるようになる。表情や態度も少し緩くなったように思える。

「あいつがいなかったら俺はとっくにジャーム化してるよ。あの事件よりずっと前に」
「世界でただ一人の俺の友達。喰らって腹の中に収めてでも離れてやらないからな」

(Heads or tails?後)
地獄の底までついていく心づもりだったが、彼が俺を日常とみてくれるようになったのは嬉しいと思っている。
また事件の最中、彼の兄が彼を喰らい捉えたときに「俺の」という独占欲を自覚するようになった。
でも伝え方も発散方法もわからないから物理的に噛みつくように。

（トリガーシーンでいろんなうちよそテンプレアクシデントに巻き込まれるだけのシナリオ後）
恋愛的な意味でも相手を見るようになった。心身どころか人生すら彼に捧げた。