容姿・経歴・その他メモ

【概要】
UGNの庇護下にある不安定な監視対象のイリーガル。
近頃、桜岐高校で住み込みの用務員となった。普段は、学校の中に作った異空間の中に居を構えている。
目線を隠すように伸ばした前髪や常にうつむきがちな所から、陰鬱な印象を受ける者も多い。
恐らく後天的なレネゲイドウィルスの罹患者で、桜岐高校の学生だった頃にとある事件に巻き込まれたと思われる。

【経歴】
政府曰く、狐石ヒスイの出生記録はどの記録にも記載が無いとのこと。
彼女の存在を確認できる最も古い記録は、２年前の女学生無人電車轢死事件の被害者としての調書である。
この事件の後、彼女はオーヴァードとして覚醒したとみられUGNにて友好的なイリーガルとして監視と支援を受けるようになる。
在学期間はこれといったトラブルもなく過ごし、現在はUGNの任務の関係もあり母校の用務員として過ごしている。

【紅光羽々矢】
主に分子や原子の運動エネルギーに干渉しているようで、熱エネルギー制御が彼女にとって最も簡単な攻撃手段のようだ。
彼女には自己防衛の為の【本能】のような物が存在しているらしい。一定の脅威に晒されると、体内に存在しているであろう異空間から弓型の物体を取り出して、それに強烈な熱エネルギーを収束させてビームの様に放って敵性存在の迎撃を試みる。
一連の能力分析結果から彼女には【紅光羽々矢】というコードネームが与えられた。

【女学生無人電車轢死事件】
２年前に山間の無人駅で起こった人身事故である。
この人身事故が何故事件扱いされているのかというと、事故を起こした車両が完全無人で、運行記録に置いても乗員乗客の記録が存在しないという点が余りにも奇妙だったためである。また、轢死体として回収された狐石ヒスイが遺体収納袋の中でオーヴァードに覚醒、夜間に脱出してしまった為被害者の遺体が紛失したことによって、現在UGNによる隠蔽工作後においても、実しやかに一部のオカルトマニアの間では【怪談】として語り継がれている。
　
【人物背景】
狐石ヒスイという人物は死者である。
死期は明治2年。享年17歳。
その死因は老衰だった。

彼女は要石という、隠された一族の分家であった。
要石の一族はレネゲイドの存在しない、怪異の世界【異界】との交流を司る。それが明治に入ってレネゲイド蔓延るこの世を捨てて異界へと旅立つ事になった。そこで、分家の人間を使って異界への物体転送を試みる。
結果、人体の時間を超加速させて空間を捻じれさせて現世界の空間に穴を開ける事に成功。そのまま、それを扉として要石達はこの世界から一切の痕跡含めて消滅してみせた。最後に残った被験者の遺骸と、使い魔の化寄生木を使って【扉の守人】を作り上げる。それが今現在の狐石ヒスイとなった。

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