“煌腕輝嬢”覇寅関 莉織蘭
プレイヤー:暖ゴロ
「わたくしこそが優雅なるファイティングお嬢様、覇寅関莉織蘭ですわ!!!!!」
- 年齢
- 17
- 性別
- 女
- 星座
- 牡牛座
- 身長
- 154cm
- 体重
- 乙女の秘密ですわ!!!!!
- 血液型
- A型
- ワークス
- エグゼクティブ(社長令嬢)
- カヴァー
- イリーガルなファイティングお嬢様JK
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エンジェルハィロゥ
- ウロボロス
- HP最大値
- 25
- 常備化ポイント
- 6
- 財産ポイント
- 5
- 行動値
- +3=16
- 戦闘移動
- 21
- 全力移動
- 42
経験点
- 消費
- +54
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | あまり好きではないですが、それでも誇り高き家ですわ。 | |
|---|---|---|
| 名家の生まれ | ||
| 経験 | ……お母さま。 | |
| 永劫の別れ | ||
| 邂逅 | 瑠璃様とその妹君には助けられましたわ! | |
| 恩人 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | この力の正体は私にもわかりませんの。 |
| 無知 | 15 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | ただ、「喰らえ」と、そう聞こえましたわ。 |
| 飢餓 | 14 | |
| その他の修正 | 5 | 遺産の器分 |
| 侵蝕率基本値 | 34 | |
能力値
| 肉体 | 1 | 感覚 | 5 | 精神 | 3 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 0+1 | シンドローム | 3+1 | シンドローム | 1+2 | シンドローム | 0+0 |
| ワークス | ワークス | ワークス | ワークス | 1 | |||
| 成長 | 成長 | 1 | 成長 | 成長 | |||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 5 | 射撃 | RC | 交渉 | |||
| 回避 | 知覚 | 意志 | 1 | 調達 | 2 | ||
| 運転:馬 | 2 | 情報:ウェブ | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 遺産の器:銀色の腕 | ― | 銀色の腕取得。これを所持している限り、あらゆる判定のダイス+1個。 | ||||
| 恩人 | 強羅 瑠璃 | 尊敬 | / | 劣等感 | RECロイス。遺産のことを私に教えてくださった大恩あるお方ですわ! | ||
| メイド | シーズ | 幸福感 | / | 不安 | よく仕えてくれますし、親友でもありますわ。それと……いえ、なんでもありませんわ。 | ||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| コンセントレイト:エンジェルハィロゥ | 2 | メジャーアクション | ― | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のC値-[LV](下限値7)。 | |||||||||
| 光の舞踏 | 1 | メジャーアクション リアクション | 〈白兵〉 | ― | ― | 武器 | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定を【感覚】で行えるようになる。 | |||||||||
| 尾を喰らう蛇 | 1 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 4 | ― | |
| 1D点のHPを失う。「あなたが1点でもオーヴァードにダメージを与えた時に使用する」と書かれたエフェクトを使用できる。 | |||||||||
| 喰らわれし贄 | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 1 | ― | |
| 1点でもオーヴァードにダメージを与えた時に使用する。そのシーン中、自身が行うウロボロスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+[LV×3]。1シーンに1回のみ使用可。 | |||||||||
| 原初の赤:漆黒の拳 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | 武器 | 4 | ― | |
| 素手による白兵攻撃を行う。組み合わせた攻撃の攻撃力を+LV。装甲無視。 | |||||||||
| ビッグストマック | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 常人より空腹を感じやすく、大量に食べる。 | |||||||||
| 天使の外套 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | シーン(選択) | 視界 | ― | ― | |
| 光を操り外見を変える。普段はこの力で右腕の輝きを閉ざし、遺産を隠している。 | |||||||||
コンボ
縛影甲
- 組み合わせ
- 《天使の外套》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- ―
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
神話に語られる、ヌアザ王の銀の腕を蝕んだ甲虫の名をつけられた闇の義手。普段は生身の腕に偽装されている。
エンジェルハィロゥとウロボロス、光と影の力を合わせた封印である。
具体的には、エンジェルハィロゥの光操作で腕の輝きを抑え、その上に影の装甲を被せ、さらに《天使の外套》で生身の腕のテクスチャを貼り付けている。
銀色の餓腕の力を弱らせるが、それは神話と異なり強すぎる輝きを抑えておくためである。
縛影甲・解
- 組み合わせ
- 《尾を喰らう蛇》+《喰らわれし贄》
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6
- 100%以上
- 9
1D点のHPを失う。
そのシーン中、自身が行うウロボロスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+[喰らわれし贄のLV×3]。
1シーンに1回のみ使用可。
縛影甲を解除する。まず偽装が解除され漆黒の義手が露になり、続いて纏った影が離散して輝く銀色の遺産が現れる。それと同時に銀色の餓腕の力が解き放たれるが、同時に莉織蘭は生命力を喰らわれる。
輝銀王の不敗拳
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《原初の赤:漆黒の拳》+《混沌なる主》+”ダイドウェポン”
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 8+1D
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5+5+侵蝕B
- 6
- 5
- 20
- 100%以上
- 5+5+侵蝕B
- 5
- 5
- 23
- 5+5+侵蝕B
縛影甲・解使用後前提。
自身のHPを2点失う。装甲無視。
1シーンに1回のみ使用可。
ヌアザ王が持つという不敗の輝く剣、クラウ・ソラスの名を持つ攻撃。しかし斬撃ではなくシンプルパンチ。
銀色の餓腕で思い切り殴りつける。POWER。
輝銀王の不敗拳・煌
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《原初の赤:漆黒の拳》+《混沌なる主》+”ダイドウェポン”+”銀色の腕”
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 8+1D
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5+5+侵蝕B
- 6
- 5
- 20+3D
- 100%以上
- 5+5+侵蝕B
- 5
- 5
- 23+3D
- 5+5+侵蝕B
縛影甲・解使用後前提。
自身のHPを2点失う。装甲無視。
1シナリオに1回のみ使用可。
銀色の餓腕の力を完全に解放して放つ、凄まじき輝きの拳。
通常の輝銀王の不敗拳と大差はないが、威力だけがひたすらに向上している。
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 銀色の餓腕 | 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | 11 | 7 | 至近 | "銀色の腕"で変更された素手。 |
| ヴィークル | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 行動 | 攻撃力 | 装甲値 | 全力 移動 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シーズ・マシンホースモード | 0 | 〈運転:四輪〉 | -4 | 10 | 6 | 100m | "乗用車"相当。"イリーガルモービル"であるシーズの駿馬形態である。〈運転:馬〉は適用できないが、フレーバー要素以上に使う気はないので問題はない。 | ||
| シーズ・マシンケルピーモード | 0 | 〈運転:船舶〉 | -1 | 7 | ― | 100m | "モーターボート"相当。"イリーガルモービル"であるシーズの水棲馬形態である。〈運転:馬〉は適用できないが、フレーバー要素以上に使う気はないので問題はない。 | ||
| シーズ・マシンペガサスモード | 0 | 〈運転:航空機〉 | -3 | 5 | ― | 300m | "ヘリ"相当。"イリーガルモービル"であるシーズの天馬形態である。〈運転:馬〉は適用できないが、フレーバー要素以上に使う気はないので問題はない。 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銀色の腕 | 素手のデータを変更。ダメージロールの直前に使用すると、その攻撃のダメージに+3D。この効果は1シナリオに1回のみ使用可能。 素手を利用した攻撃かガードを行うたび、HPを2点失う。 | ||||
| †イリーガルモービル | 25 | エンブレム/コアアイテム | ― | 自身の行う判定ダイスに+4個。必要であれば、シーン開始時に"乗用車""モーターボート""ヘリ"からひとつ選んでデータを適用可能。 | |
| ダイドウェポン | 40 | エンブレム | ― | "銀色の餓腕"による攻撃判定の直前に使用。その判定のC値に-2(下限5)。 ただし判定後に自身の侵蝕値に+1D。 | |
| デリバリー | 5 | エンブレム | ― | 自身の行動値に+3。 | |
| コネ:手配師 | 1 | コネ | 〈調達〉 | 〈調達〉判定の直前に使用。その判定のダイス+3個。1シナリオに1回のみ使用可。レアアイテム。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 10
| 10
| 94
| 70
| 0
| 184
| 0/184
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
「わたくしの座右の銘は"優雅かつ不屈"!!!ガッツ全開でぶちかましますわよ!!!!!」
──"煌腕輝嬢"覇寅関莉織蘭、ジャームの大群を前に闘志を燃やし──
人物
UGNイリーガルをしながら高校生をやっているお嬢様。
実際のところ、UGN側からはほぼ構成員(かつ監視対象)扱いされているのだが覇寅関家との兼ね合いと本人の意向によりイリーガルというカウントになっている。
UGN内では穏健派寄りであり、特に遺産管理局特殊部隊「ナイトフォール」と縁が深い。
大変にいわくつきの遺産と適合してしまったために厄介者扱いされがちでもあるが、かといってその遺産のために手放すわけにもいかない上、仕事ぶりは優秀なのでそれなりに我侭を言える立場にある。
肉弾戦を最大の武器としており、小細工抜きの真っ向勝負が得意。研究者の多い覇寅関家としては異例だが、一種の先祖帰りであるという。
その戦闘スタイルのせいで脳筋と言われがちだが、別に馬鹿ではない。極度の努力家ゆえにむしろ頭はいい方。
ちなみにその複雑な事情ゆえに莉織蘭は覇寅関の実家ではなく、その別荘である小さな(それでもそこらの一軒家とは比べ物にならないが)屋敷にシーズと2人暮らし。
ことあるごとに仰々しくポーズをとる癖がある。無意識らしい。
腕の遺産に常に生命を喰われているために、日常生活を送るだけでエネルギーを消耗する。
その消費を補うために大変に大食い。幸い、食費が問題になるような家ではないため満足するまで食べることが出来る。一日の摂取カロリーはおよそ30000kcalほど。常人の10倍以上である。
燃費の問題以前に美味しいものを食べるのが趣味であり、様々な店に赴いている。外食だと人目もあるから食べる量をセーブしていると言うが、それでも人並み外れた量を食べている。
さらに戦闘を行うと消耗がさらに増すため、その分さらに食べねばならない。
代わりにほとんどの傷は食事で治る体質である。
いかなる状況でも食事前後には「いただきます」「ごちそうさま」を欠かさず、他者がそれを欠かすことも許さない。これは自らが望まれなかった命であるがゆえに、「命」への敬意が一際強いことによるもの。
好きな食べ物は全ての食べ物……だが、強いて言うなら蕎麦。嫌いな食べ物はなし。
趣味は鍛錬と食べることと勉強と乗馬。好きなものは力、優雅さ、あとメイド。嫌いなものは実家、弱者を踏みにじるもの、差別。
容姿
桃色の長髪。先端がウェーブかかっている。インテークあり。
目の色は水色。大きく輝く、とても目立つ目。小柄だが筋肉質。胸は大きめ。
割と何を着ても似合うのだが、主に自分の肉体美を誇示する格好を好む。でもJKなので制服は着る。
右腕の事情からできる限りノースリーブを着る。袖のある服を着ているときは戦闘になると袖が吹っ飛ぶので、その後天使の外套で服まで含め外見を上書きしている。
そして最大の特徴がその右腕。
先天的に右腕が欠損していたが、そこに覇寅関家の秘宝であり呪われし遺産、"銀色の餓腕"が適合し義手となっている。
普段は縛影甲と呼ばれる光と影の装甲で封印を施したうえで《天使の外套》により生身の腕に偽装されているが、本来の姿は銀色に眩く輝く非実体の光の腕である。
また、その付け根にあたる右肩には常に遺産の状態をチェックするための計測器が装着されている。
これはUGNとの緊急連絡にも使える機械であり、同時に莉織蘭か遺産が致命的な状態に陥った時に即座に腕を切り離すための爆弾も仕込まれている。
これが起動した場合遺産の暴走は確実に止められるが莉織蘭の命の方は保証されない。
莉織蘭はそれを知りながらも、自分は遺産の呪いに勝つので絶対にこれを使われることはないと信じている。
性格
ガッツと蛮勇に溢れた不屈のファイティングお嬢様。表情豊かでリアクションが大きく、声もデカい。
言動はかなりエセお嬢様っぽいが、一応名家の長女でありガチお嬢様である。もっとも忌み子なので家督は継がない。
思い込みが激しく突っ走りがちだが、根っこがお人好しなのでそこまで酷いことにはならない。自分の間違いを素直に認められる子。それゆえ人に好かれるたちであり、紛れもなく変人なのに実家以外のどこにでも馴染める。
大変に目立つがすぐに現地の人脈を作り情報を集められるので、意外と潜入捜査にも向いている。
毎日のトレーニングと夢へ向かっての勉強を欠かさず、食事や睡眠も決して疎かにしない努力家だが、あまりその姿を人に見せたがらない。
いつでも優雅であることを心がけており、ことあるごとに「優雅」と言っている。遠坂〇臣か?
なお、大雑把で脳筋なので実際にはあまり優雅ではない。どっちかと言うと時〇の娘と、そのライバルのハイエナに似ている。
口調こそお嬢様然としているが、腕のこともあり自己肯定感は低い方。優雅な姿を見せたがるのは努力を見せたがらない性分だけでなく、強がりもある。
経歴
高名な科学者を多数輩出した名家・覇寅関家の長女に生まれる。
しかし生まれつき右腕がなかった。それは、覇寅関の家にとっては呪いの象徴であり忌み子の証であった。
紛れもなく正妻の子で、おまけに長子であったにも拘らずその扱いは定まらず、死産だったことにしてしまおうかという意見すらあった。
それは母親の懇願でなんとか免れ、名家の淑女にふさわしい生活、教育は与えられた。
その中にはなんだかよくわからない教育もあった(我流のレネゲイド制御術である。だが、正しいレネゲイドの知識を持たない覇寅関家のものな上当時の莉織蘭は未覚醒なのであまり意味はなかった)
しかし家族からの愛には恵まれなかった。
父からは腫れ物扱い、母は自分を産んだことに責任を感じ精神を病んだ。
そして5歳の頃、莉織蘭はついに自身がなぜ疎まれたのかを知った。
屋敷の別館にある巨大な倉庫、最奥のもっとも厳重な封印が施された部屋。
5歳の少女が入れるはずもないそこに「何故か」引き寄せられるように莉織蘭は迷い込んだ。前後の記憶は曖昧であった。
ただ覚えているのは、そこに封じられていた眩すぎる銀色の腕と、「喰らえ」「喰らわせろ」の声。
次に目が覚めた時、その輝きは己の右腕となっていた。
それからは起きてしまったことは仕方ないとされ、そのおぞましき力を制御する方向に話が進んでいった。
しかしどこか高圧的な家の人間に莉織蘭はあまり好感が持てず、頻繁に抜け出していた。
そこで出会ったのがナイトフォール隊長・強羅瑠璃であった。
UGNにも把握できていなかった呪いの遺産の存在を知り、連絡を受けたテレーズ・ブルムが覇寅関家に接触。
この段階で覇寅関家はUGNと協力関係を結んだ。
そしてナイトフォールの協力を得て莉織蘭は遺産と自身のレネゲイドを制御する訓練を始めた。
ナイトフォールの関係者たちとは友人と呼べる良好な関係を築いており、家の教育と違い反発しなかった。
それでも我流とはいえ長年の研究データがあることから、現在は覇寅関家とUGNを交互に出入りするような生活を送っている。
ちなみにそんな環境でもまっすぐ育ったのは、唯一自分を愛してくれた母親の言葉ゆえ。
忌み子を産んだと白い目で見られ精神的に疲弊していた母は、うわごとのように繰り返していた。
「いつかあなたを運命の王子様が助けてくれる」─それはうわごとだったのかもしれない。
あるいは政略結婚で覇寅関に嫁いだ母が、幼い頃抱いた夢だったのかもしれない。
どちらにせよ、それはおそらく莉織蘭を励ます言葉ではなかったのだろう。
しかし、誰からも望まれない命だった彼女にとって自分を望んでくれる人への期待は希望そのものだった。その人に見合う自分になるため、と努力癖がついた。
それからしばらくして、母親は心労から自ら命を絶った。
それでも、莉織蘭は努力し続けた。たとえ誰も味方がいなくても、真剣に王子様を信じ続けた。
……高校に入る頃には、とっくに本当のことには気づいていた。
そもそもこの国は王政ではないし、王子様なんていないのだ。
しかし、それなら自分の王子様を見つけてしまえばいいんだと奮い立った。この頃にはもうそう思える程度にはストロングに育っていた。
もちろん、学生生活も忘れていない。王子様に出会う日を待ち焦がれながら、ファイティングお嬢様は自分を磨き拳を振るうのだ。
……最近、もう出会っている気もしてきたとかなんとか。白馬の王子様というか、白馬がというか。
遺産"銀色の餓腕"
莉織蘭の右腕であり、呪われた遺産。
いかなる手段でも破壊できない銀色に輝く非実体の腕。強大な力を持つが、常に所有者の生命力を喰らい続けている。
縛影甲によってその力は抑えられているが、それでも莉織蘭は日常生活を送るだけで著しく疲弊し常人の何倍ものカロリー摂取を必要とする。
戦闘時に解放するとその消耗は加速するため、全力での戦闘を長時間行うことは不可能。莉織蘭は戦闘を終えるたびに立っていられないほど衰弱し、シーズに運んでもらっている。
おぞましい曰くのある遺産なのだが、覇寅関家の長年の研究とUGN、ナイトフォールの協力によりこれでもかなり呪いは弱まっている。
いずれは完全に制御できるようになるのではないかとされており、莉織蘭が戦うのはそのために必要なデータを得るためでもある。
その由来はおよそ500年前に遡る。欧州にルーツを持つ覇寅関の祖となった家系は戦士の家系であった。
そこに、最強の勇士と呼ばれた戦士がいた。彼は自覚こそなかったがレネゲイド解放以前に存在した少数のオーヴァードの一員であった。
しかし勇士は戦いの中で右腕を失い、戦士として戦う力を失ってしまった。誰もが彼を終わったものとして扱った。
それでも彼は諦めることなく、世界中を巡り失った右腕を補う力を求めた。
その末に、世界の果てで勇士は魔人(強羅瑠璃の見立てによれば、彼女と行動を共にする指輪の魔人ラハブと同質のソロモンが創造したレネゲイドビーイングだったのではと推測される)と出会う。そして”もう二度と失われぬ強き腕”を求め、叶えられた。
それは最初のうちは、何の呪いも持たぬ遺産であった。かの戦神ヌアザの腕を思わせるそれは銀色の腕と讃えられた。
だが度重なる戦いの末、その腕には穢れが溜まっていった。敗者の怨念、仲間の妬み、勇士自身の悩み。
穢れは腕を振るう度に勇士に苦痛をもたらすようになっていった。この頃になると勇士の肉体も老いつつあったため、彼は戦場を退いた。
勇士は隠居したが、穢れは次第に抑えきれなくなっていた。そして数年後、彼の知らないところで契約した魔人が邪神と見做され討伐されてしまったことでそれは呪いとして弾けた。
家の者が勇士の隠居した小屋を訪ねるとそこには誰もいなかった。
そこにはただ、輝く腕だけがあった。まるで、勇士を丸ごと喰らってしまったかのように。
さらにこの時、適合者を失った腕は無差別に周囲の命を喰らったという。
魔人は死んでしまったため、どこまでが魔人の想定していたことなのかはわからない。しかし、もしこうなることが分かっていたのならヤツはまさしく邪神であったのだろう。
それ以来彼の家は戦を捨てた。その腕が何であるのか、呪いの正体とは何か、抑える手段はあるのか。
調べるためにあらゆる手段を尽くし、なんとか腕に封印を施した。だがそれは不完全であった。
腕は"銀色の餓腕"と呼ばれるようになり、散り散りになった勇士の子孫のうち封印に大きく関わった者がその後も腕の管理、および完全な封印あるいは消滅のための研究を行うようになった。これがのちの覇寅関家である。
腕の呪いは永きにわたる研究によって少しずつ解明され、様々な手段で弱体化させられた。その手段の一つが縛影甲である。
一方で、腕が未だ「喰らう」ための主を求めており、そのために覇寅関家に封印され切らなかった力を使い細工を施していたことも明らかになった。
遠くない未来、腕の仕業により生まれつき右腕のない忌み子が産まれる。それは腕が喰らうための命である、と。
その忌み子が産まれた時どうするべきかは家の中でも意見が割れた。即座に殺して腕の目覚めを防ぐべきという意見もあれば、その子を利用して腕を完全に制御し呪いに打ち勝つ手段を講じるべきではないかという意見もあった。
結論が出ないままその時は来てしまった。それが莉織蘭である。
こういった経緯から覇寅関家は遺産の研究を行っていたにも拘らず、レネゲイドの存在を認知していなかった。
20年前のレネゲイド解放の際にこの遺産も反応したが、当時は忌み子の細工で力を使い果たしていたため何も起きなかった。
世間的に知られる科学者一家という側面は通常科学の方面から銀色の餓腕を理解しようとした副産物に過ぎない。
レネゲイド解放以前に封じられた遺産を誰にも知られぬよう管理し続けていたために、UGNのことも知る機会がなかった。
莉織蘭が偶然瑠璃と出会っていなければ、今でも知らないままであっただろう。
ちなみに、莉織蘭自身はこの遺産を疎ましく思ってはおらず、むしろ気に入っているらしい。
必ずやこの輝きを完全に自分のものにし、呪いに打ち勝ってみせると意気込んでいる。
イリーガルモービル"シーズ"
立ち絵とちょっとのプロフィール
UGNと莉織蘭の連絡役を買って出た女性。
機械でできた白馬の姿をしたレネゲイドビーイングであり、変形機構を持つ。
人間態、半人半馬形態、駿馬形態、天馬形態、水棲馬形態の5つの姿を自在に切り替え莉織蘭をサポートする。
基本形は半人半馬である。また、駿馬、天馬、水棲馬の際はオーヴァード以外に対しては人間態シーズの運転する車、ヘリコプター、船に見えるように偽装される。
普段はヒューマンズネイバーで人間の姿を取っているが、なぜか銀髪のメイドである。
そしてUGNとの連絡役以外の仕事も、屋敷の掃除、莉織蘭の桁外れの量の食事の用意など概ねメイド。
莉織蘭との付き合いはUGNとの協力体制が整ってからなのであまり長くないが、仲はいい。
相槌以外でほぼ喋らない寡黙な性格だが割と情は深い。休日は機械馬形態で莉織蘭の趣味に付き合うこともある。
莉織蘭の身に何かあった際に残された遺産を回収するのも役目のひとつだが、そんな日が来なければいいと思っている。できれば、莉織蘭の呪いが解け夢が叶った後もそばに置いて欲しいと秘かに願っている。
𠷡
その他アイテム解説
ダイドウェポン
言うまでもなく、かつて銀色の腕に溜め込まれた呪いのこと。
デリバリー
シーズに乗り迅速に駆けつける。あとただ単にやる気に満ち溢れている。
銀河旋風のごとくお呼びとあらば即、参上ですわ!!!
コネ:手配師
実家の方のコネを勝手に使ったり、UGNに頼んでいたりとその時欲しいものによってまちまち。
なお回復アイテムは基本的に食料であり、その買い出しはシーズが担当。
余談
声がデカいのは幾分かの虚勢と、単なる性分。遺産は関係ない。
家との仲はあまりよくないが、一方でフルネームをめちゃめちゃ名乗る。
これは忌み子としてのコンプレックスから、自分は覇寅関の人間としてここにいるぞと示そうとする強迫観念から来ている。
覇寅関家としては表での知名度もそこそこあるのに忌み子(しかも研究者一家のイメージに合わない脳筋)が家の名前を使いまくるのは正直頭が痛いのだが、かといって長女なのは事実だし勘当もできないのでめちゃめちゃ困っている。
ちなみに家の跡継ぎは莉織蘭の母が死んだ後に嫁いだ女性が生んだ、莉織蘭にとっては腹違いの弟にあたる人物がなるらしい。莉織蘭は何回か会ったことがあるが、あんまり家族という感じがない。
ナイトフォールとの関係については、瑠璃は遺産に振り回されたもの同士気が合い、様々なことを教わっている。
瑠衣からはウロボロス同士として影の使い方を教わっている。
ハウントは現在UGNにいないためあまり会っていないが、彼の連れているスプリガンのイザベラとシーズが似た立場のため仲がいい。
志津香とはお嬢様同士なので当然のごとく話が合う。ただし志津香はアタッカー志望だったのを諦めた身なので少し羨ましがられている。
ラハブもシーズとたまに話しているらしい。莉織蘭の遺産の発端が自身と同じ魔人であることに思うところもあるらしい。
なお、莉織蘭はUGNからの報酬と実家からの金銭的支援がほとんど食費に消えているので金持ちではあるが自由に使えるお金はそんなになく、ラハブから金づるとしてはあてにされていない。
彼女の夢は、いつか義肢装具士になること。
自分は金に困らない生まれであり、呪いの遺産とはいえ自在に動く腕を得ることができた。
ある意味で持てる者でも持たざる者でもあるからこそ、彼女は思ったのだ。
自分のような手足のない人々、経済的な問題で義手義足という選択肢の取りようがない人々に、何かできることはないかと。
考えた結果持った夢が「生きとし生ける全ての人が、夢を追うための足と夢を掴むための腕を持てる世界」を作ること。その実現方法として義肢装具士を目指している。
そのためにも腕の呪いには打ち勝たねばならないと強く思っている。
彼女が覇寅関にもUGNにも完全に所属する気がないのは、いずれはレネゲイドと完全に無関係の職に就くためである。もっともオーヴァードでなくなることはできないし、持ち前の正義感もあり夢が叶ったとしてもイリーガルを辞めるつもりはない。
サンプルセリフ
「そう、わたくしこそが優雅なる煌腕輝嬢・覇寅関莉織蘭!!!助けを求める声を聴き馳せ参じましたわ!!!」
「さすがに外食ですと人目もありますから、食べる量は抑え目にしておりますの。…あ、おかわりお願い致しますわ(7回目)」
「シーズ!ここは任せましたわ!!!」
「畏まりました、お嬢様」
「ハァ、ハァーッ……今日も優雅な勝利でしたわ…………ッ!」
「お嬢様、帰りましょう。私にお乗りください。帰ったらすぐお食事にしましょうね」
「ええ……いつもありがとう、シーズ……」
「わたくしたちはいつだって他の命を奪って生きながらえているのです。それは恥じるべきことでもなんでもなく、命というものがそのように出来ているだけ。しかし、それが命への敬意を怠る言い訳にはなりませんことよ。…ですから、ほら。『いただきます』をお忘れなく。もちろん、食後の『ごちそうさま』もですわ」
「覇寅関という家には、ここまで育ててくださった恩がありますわ。それに、この腕も、食費も、覇寅関の力なくしては維持できない。ですが、覇寅関はわたくしのいちばん欲しいものをくださいませんでしたから。……家族という、何よりも暖かい居場所を。」
「瑠璃様との出会いですか?……その、わたくしが家から抜け出してカフェに行った時、なにやらぎこちない奇妙な動きをなさっている瑠璃様を見かけまして……なんとなく似た雰囲気を感じましたの。あ、奇行の方でなく、おそらくは遺産の力の方ですわね」
「不撓っ、不屈!!!……所詮は小娘と、侮りましたわね。このわたくしを…!
ごめんあそばせ、ここから先は一歩も通しませんことよ。わたくしの優雅なる輝きの拳で打ち砕いて差し上げます!!!……縛影甲・解!!!ですわ!!!!!」
「わたくしは曲がりなりにも覇寅関の人間として生まれ、呪いとも祝福ともつかぬこの輝く腕を手に入れましたわ。
……けれど、時々考えるのです。もしそうでない生まれで、かつ腕がなければ、わたくしはどのようになっていたのかと。…ですから、わたくしは義手義足技術の発展に少しでもお力添えが出来ればと思うのですわ」
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