疫病、死神、踊り病、ゾンビ
フランケンX　https://www.youtube.com/watch?v=hhchkAnUAbE
サン＝サーンス：交響詩『死の舞踏』 Op. 40　https://www.youtube.com/watch?v=uKjH5Xot2D0

それは、数年前のこと。
キミは炎に包まれた街の中でただ、立ち尽くしていた。
どうしてこうなったのか、曖昧な記憶は彼に答えを与えない。
ただ、目の前の少年――キングダム・カムが、彼に明確な殺意と悪意を向けていることだけが、はっきりと理解できる事実だった。

セリフ:"キングダム・カム"
「…なぜ、何故！！！！！！！！！！」
「なぜ、この僕ではなく、この男が選ばれた！！！！！！！！」


「な、何の話…」
困惑し立ち尽くすキミに、青年は口元を歪め侮蔑した表情を向ける。
「ああ、それすらわからないのですか。」
「まさか、遺産に選ばれた衝撃で、記憶を失ったと…？」
「こんな愚かな人間より、僕の方がずっと”瞳”にはふさわしいはずなのに」
彼のうしろに、多くの人々が見える。
街の人々。自分と同じ、何も知らない、無辜の人々。
しかし、彼らもまた一様に、自分に殺意を向けていた。

「ならば、えぐり取ってしまおう」
「その目に焼き付けてください」
「真に遺産を手に入れるのは――この、”キングダム・カム”だ」


彼の号令で、一斉に人々が襲い掛かる。
「…い、嫌だ！」
それは本能的な拒絶だった。覚醒も、レネゲイドも、遺産も、何も知らない彼ができたたった一つの抵抗。
しかし、――…彼は選ばれたのだ。
その瞬間、”キングダム・カム”が操っていた人々がぴたりと止まる。
その場に頽れた人々をみて、”キングダム・カム”はしばらく呆然とする。
そしてその表情は、見る見るうちに屈辱と憎悪に染まっていった。

「貴様、貴様！！！！！！！！！！！！」
「僕のエフェクトを…コントロールを奪ったというのか…！！！！」
「この僕にこんな…こんな屈辱を与えたことは、許されませんよ！！！！！！！！」
「殺してやる。今ここで消せばいいことです！！」

その瞬間、一閃が走る。
彼の目前に、一人のエージェントが立ちふさがり、”キングダム・カム”がたじろいだ。
UGNが駆け付けたのだろう。

”キングダム・カム”はそのエージェントの姿を認めると、唇をゆがめて吐き捨てる。
「貴方が何者か。必ず調べます。地の果てまで追って、その遺産とこの屈辱の分は返させていただきますよ」
「それでは」

少年は消え去り、あたりに残った静寂の中、キミは呆然と、自分に起こった事態に途方に暮れることしかできなかった。
異常な力、初めて向けられた殺意。自分の意志通りに動いた人間たち。
そして、欠けた記憶。

「…見込みがある」
そんな彼に差し伸べられたエージェントの手によって、

――結城まひるの「非日常」はそこから始まったのだ。


「…その後、「一般人の人質をFHから奪還した」という評価をしていただきましたが。正直…」
「一方的な因縁ですよ。僕は好きで選ばれたわけでもないのに」

シナリオロイス：グレイファントム　推奨感情　P:執着/N:敵愾心
カヴァー/ワークス：指定なし/指定なし
キミは、UGNに協力するイリーガルである。キミの許にUGN日本支部の副支部長、ローザ・バスカヴィルがやってきた。
ローザは、"グレイファントム"というジャームがオーヴァードを襲撃しているという情報を掴んだ。さっそく、この事件の解決をキミに依頼した。

シナリオロイス:"キングダム・カム"　推奨感情　P:執着/N:憎悪
カヴァー/ワークス：指定なし/指定なし
キミは、UGNに協力するイリーガルである。一年前、キミはUGNの依頼で小さな町の調査に向かった。その町は、人心操作を得意とするFHのエージェント"キングダム・カム"に支配されていた。そんなキミの許に、ふたたびヤツと対決する依頼がやってきた。

シナリオロイス:佐和山 光彦(さわやま みつひこ)推奨感情　P:執着/N:憎悪
カヴァー/ワークス：指定なし/指定なし

キミは、UGNに協力するイリーガルである。ローザ・バスカヴィルから、FHエージェント"ダークムーン"こと佐和山光彦を調査するよう依頼を受けた。
その直後、ローザの姿が消え、佐和山本人が現れて言った。自分の仲間になれ、と。